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CHAPTER 3流量計のトラブル要因
流量計のトラブル要因1

流量計のトラブルを引き起こす要素・要因と各種流量計への影響は以下の様になります。(代表例)

1.スケール

地下水や水道水に含まれる金属イオンが配管内壁部に結晶化して付着したものを言います。カルシウムやマグネシウム、ナトリウムなどがその主成分です。何層にも積み重 なると、配管内の流路面積が狭くなり、流量低下を引き起こします。当然、流量計の内部にも付着する可能性があり、また剥離した" かけら" が詰まることも考えられます。

浮子式や羽根車式などでは、表示が見えなくなったり、回転機構に詰まってしまうことがあります。電磁式では基本的には問題ありませんが、流路内部に厚く付着すると、発生した電圧を感知できなくなりメンテナンスが必要になります。

2.スラッジ

流体中に存在する、浮遊物や沈殿物等、異物の総称です。製造ラインでは、研削盤などから出る細かいキリコや砥粒などが一般的で、広義では、水に混じった泥や土砂もスラッジの一種です。スラッジは、常に流体と共に循環しており、流量計の詰まりの原因や、ノイズ成分としての外乱要因になります。ストレーナやマグネットセパレータなどを利用して除去しますが、完全に取り除くのは難しいようです。

電磁式では通水部が貫通構造なので、滞留して詰まったりはしませんが、電極にスラッジが衝突するとノイズ成分になります。応答時間を遅くし、検出サンプリングの回数を上げることで対応すれば無視できる範囲に収まります。配管内に抵抗のある流量計では軸やせや摩耗が起こり、流量が低下する可能性があります。

※ストレーナ
流体中の大きなゴミ(スラッジ)を除去するための濾過器のこと。下図のように流体が金網フィルタを通ることで濾過されます。フィルタは取り出して掃除することができます。

ストレーナ

3.サビ

スケールとは違い、鉄配管の内部が酸化して発生します。流体の中に防錆剤などを添加して防ぎますが、使用しない成形型などを放置しておくと、その通水管内部が空気にさらさ れることでサビが発生します。再び水を流すとサビが" かけら" となって剥離し、流量計内部で詰まりの原因になったり、直読式の浮き子式流量計の透明部に付着したりします。

基本的には「スラッジ」で述べた内容と同じです。

4.スライム

水中の藻類や微生物などの生物による生成物を指します。粘着質で泥状のものです。

メカ式の流量計では詰まる可能性があります。
電磁式では通水部が貫通構造なので、滞留して詰まったりはしません。また、スライム自体には導電率があるため、検出は可能です。

スライム

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