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CHAPTER 3流量計のトラブル要因
流量計のトラブル要因2

流量計のトラブルを引き起こす要素・要因と各種流量計への影響は以下の様になります。(代表例)

5.スラリー

スラリーは固形粒子を均一に含む液体の総称で、研磨剤を含む液体などがあります。個体粒子による流量計内部の摩耗や、凝固による詰まりが発生することがあります。

配管抵抗がある流量計では軸やせ・詰まりの原因になる可能性があります。電磁式では通水部の貫通構造により摩耗や詰まりが発生しにくいと言えます。コリオリ式でもスラリー検出は可能です。

6.気泡

液体を吸入口から取り込む際に一緒に取り込まれたり、液中に溶けていた空気や不純物が、温度変化などで気泡化して集まることで、気泡が発生します。渦式流量計ではカルマン渦の発生が、超音波式流量計では超音波の伝播が阻害され誤動作の原因になります。

コリオリ式では質量流量測定のため、気泡の影響は受けません。電磁式の場合、流量が不安定になることがあります。気泡を含む容積で検出されますので、液体質量は気泡分少ない表示になります。

気泡

7.不均一な流速分布

円形配管内の流速分布は、十分な直管部分を通じた後であれば均一となります。しかし、配管の曲げや、配管径の変化により、流速分布が不均一になります。不均一な流速分布として、流速分布の中心が配管中心からずれる偏流や、流体が流れ方向に平行な軸を中心として回転しながら流れる旋回流が知られています。この状態で流量測定すると、測定誤差が大きくなる可能性があります。

測定誤差の度合いは流速分布の不均一度合いによります。上流側に直管部を設けて、流速分布を均一にしてから測定します。(流路口径の5倍が目安です。)

不均一な流速分布

8.脈動

脈動が大きい場合、瞬時流量が瞬間的に流量計の定格流量を超えることがあります。この場合、流量計で表示される流量が実際に流れた流量より小さくなります。脈動が大きくなりやすいポンプとして、容積形往復ポンプが知られています。

脈動を抑える対策として、アキュムレータなどのダンパーが考えられます。また、脈動により流量計の数値が経時的に変動する場合、流量計の応答時間を伸ばすことで、数値の安定化がはかれます。

9.配管の振動

流体を流したり、またバルブを開閉したりすると配管自体が振動します。また、付帯する設備・装置の振動が伝わることも考えられます。

コリオリ式やカルマン渦式だと振動により、流量が正しく測定できない場合があります。電磁式や超音波式では基本的に問題ありません。(超音波式の場合、超音波と配管振動の周波数が大きく違うため、影響は無視できます。)

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