インド編

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街を歩く場合はマスクが必須!デリーの大気汚染の実態

街を歩く場合はマスクが必須!デリーの大気汚染の実態 イメージ

近年、大気汚染でニュースを騒がせている国と言えば真っ先に「中国」が浮かぶ人が多いのではないでしょうか。実は、インド都市部の大気汚染はさらに深刻なのです。2014年にWHOが公表したPM2.5の年平均値は中国を上回り、世界最悪レベル。
実際、都市部の街はどんな様子なのでしょう?インド都市部の大気汚染の実態と、滞在時に気をつけたいポイントを紹介します。

大気汚染の原因と、深刻な健康への影響

大気汚染の影響で、モヤがかかって見える日も多いデリーの街並み。その原因は、急増しているディーゼル車の排ガスです。
ある研究機関が、デリー在住の学生に対して行った調査では、肺の状態が「不良」とされる学生が、なんと全体の43.5%。その他にも、目の不調や頭痛など、さまざまな健康被害を訴える学生が大半を占めていました。
当然、政府では地下鉄の建設や、駐車料金の値上げなど排ガス量を削減するための対策をとっていますが経済成長にともなって増加する自家用車の購入に歯止めをかけることは難しい現状なのです。

都市部での滞在時に気をつけたいこと

大気汚染という問題を抱える中、経済成長まっただ中のインドには、多くの企業が進出し、出張や転勤で滞在するビジネスパーソンも増え続けています。
そこで、外務省の公開している海外安全ホームページに習い滞在中の大気汚染対策をおさらいしておきましょう。
【対策1】可能な限り、不要不急の外出を控えること
デリー市内には数か所の大気汚染観測点があり、インターネット上でリアルタイムの汚染濃度をチェックすることができます。
【対策2】外出時には、マスクを着用する
ただし、日本で一般的に売られている、風邪や花粉対策のマスクはフィルターが粗い為、大気汚染対策には不向き。PM2.5を95%以上遮断する「N95」規格のマスクが推奨されています。
【対策3】屋内にいるときは、空気清浄機等を使用すること
屋内では、できるだけ外気を遮断しましょう。空気清浄器のフィルターは定期的な清掃を忘れずに。

いかがでしたか?
目を見張るような経済成長の落とし穴とも言えるインド都市部の大気汚染。特に、雨季が終わった秋から冬にかけてピークを迎えます。
出張の際は、短期滞在であってもマスクなどでしっかり防御しましょう。

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