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CHAPTER 2
塑性加工

サーボプレス

1. 概要と特徴

従来、プレス機は加圧部の速度や加圧回数を制御することが困難とされてきました。これに対して1990年代に登場したサーボプレスは、加圧部の動きをCNCとサーボモータで制御して、複雑な加圧方法を可能にしました。加工する際の速度や位置、加圧する力などを数値で設定することができます。
たとえば、複雑な金型を用いて板材のプレス加工を行う際、加圧速度が一定の場合、部分的に力が加わり過ぎて、焼き付き不良が起こすことがあります。このため、従来のプレス機では速度を落として慎重に加工する必要があり、生産性の低下につながっていました。
こうした問題に対して、サーボプレスではプレスの途中まで高速で駆動し、下死点(加圧の最下点)に近いところで速度を落として加工することができるようになりました。このため、歩留まりと生産性の両立を可能にしています。

2. 難加工材への対応

サーボプレスは加圧方法を任意で設定できることから、品質や効率のメリットに加えて、従来のプレス機では加工が困難とされてきた難加工材を扱うことが可能となっています。なかでも、近年、軽量化が進む自動車の車体部品などで普及している高張力鋼板(いわゆるハイテン)をはじめ、アルミニウムやチタン、マグネシウムなどの合金、さらには炭素繊維強化プラスチックの加工に、サーボプレスは不可欠の存在となっています。
難加工材への対応が広がったのに加えて、サーボプレスには高精度な加工や、高い生産性、騒音の削減、省エネといった数多くのメリットがあります。このため、2000年以降、従来のプレス機からサーボプレスへの切り替えが進んでいます。

サーボプレスの主な構造

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