ガラス・ゴム業界における静電気トラブル事例

ガラス・ゴム業界

除電器の原理と種類

静電気によるトラブルは右記の6つに分類できます。ガラス・ゴム業界では、網掛け部分の3つのトラブルが多い傾向です。

ここでは6つのガラス・ゴム業界における静電気トラブルと除電器による改善事例をご紹介します。

事例1 光ファイバーの巻取りが乱れる

光ファイバーの巻取りが乱れる

光ファイバーは絶縁体なので搬送ラインで摩擦、剥離によって帯電しやすい。帯電したままファイバーを巻き取ると、ファイバー同士が反発するなどして巻乱れが発生します。
巻乱れたファイバーは巻き出しのときに絡んで傷付いたり、装置を停めたりする原因になります。

従来の問題点

古い除電器

  • 除電能力が不足
  • 除電状態が不明確
徐電器対策の
メリット

効果の見える化をしながら効果的な除電が可能になり、品質向上ならびにボビン巻き乱れ防止ができました。

徐電器対策のメリット

製品廃棄費用の削減

廃棄費用 100万円/年

上記に加えて信用度の向上など、目に見えない効果がありました。

事例2 レンズ洗浄後 / 蒸着前にホコリが付着する

レンズ洗浄後 / 蒸着前にホコリが付着する

レンズ洗浄のあと、ケースに整列されて蒸着工程へ搬送されます。搬送途中で、空気中に浮遊する帯電したホコリなどのゴミが付着することがあります。帯電して付着したゴミはエアブローで除去しても再付着します。

従来の問題点

拭き取り

  • 作業時間が長い
  • 繊維カスが付く
徐電器対策の
メリット

作業時間を短縮化し、異物除去を効果的に行なえます。

徐電器対策のメリット

作業時間の短縮化

対策前作業時間(20個取り):5s
対策後作業時間(20個取り):2s

ライン数と品種の違いにより、トータル工数算出は難しいですが改善効果は確実です。
上記に加えて、品質面の信用度向上など目に見えない効果もありました。

事例3 レンズのコーティングがムラになる

HDDモーターの組み立て、検査において付着したゴミが除去できない

レンズのコーティングでは、スピンコーターや真空蒸着やイオンプレーティングといった方法でコーティングされます。レンズが乾燥や搬送工程などで帯電していると、コーティングが均一にならずムラになります。

従来の問題点

特に無し

  • 検査で抜けて、納品されるリスクがある
  • コーティングミスは廃棄するため、廃棄コストがかさむ
徐電器対策の
メリット

クレームリスクの低減と廃棄コストの削減ができました。

徐電器対策のメリット

クレーム対応費の削減

対応費(回収費用、出張費用、対策費用) 300万円/年

また、クレームが発生した場合、その後の取引状況に影響するため、是非とも改善したい項目でした。

事例4 ショットブラストの加工粉が付着する

ショットブラストの加工粉が付着する

ショットブラストはビーズと呼ばれる粒子を加工物にぶつけて、成形のバリ取りや模様付けなどをします。この加工では衝突帯電により帯電量は非常に大きい。
また加工粉も帯電しており加工物に強く付着します。エアブローで除去しても帯電しているので再付着します。

従来の問題点

導電性スプレー

  • 異物付着が防止しきれない
  • ワーク表面に油が付いたようになり、外観上良くない
徐電器対策の
メリット

ワークを汚さずに、素早い対策が可能になりました。

徐電器対策のメリット

クレーム対応費用とスプレー代の削減

ロット返品費用 20万円(3ヶ月に一度発生の場合) → 80万円/年
スプレー費用 1万円/月×12ヶ月=12万円/年

また、スプレーでは外観上の不満がありましたが、解消されました。

事例5 タイヤ包装で包装材が巻きつく

タイヤ包装で包装材が巻きつく

タイヤ包装のためにシート材を高速で巻きつけます。シート材の巻き出しでの剥離や、搬送での摩擦によってシート材の帯電量は大きくなります。
帯電したシート材が包装途中で絡み付いて包装が乱れます。

従来の問題点

特に無し

  • 包装不良発生時の再包装
  • 作業環境の悪化
徐電器対策の
メリット

再包装工数の削減と作業環境の改善ができました。

徐電器対策のメリット

包装工数の削減

再包装工数 60h/月

上記に加えて発火による火災発生のリスクまでも低減できました。

事例6 ゴム巻取り装置が誤作動する

ゴム巻取り装置が誤作動する

タイヤのスチールコードのカレンダー工程では、ゴム自体が練られながらロール搬送されるため帯電量は非常に大きくなります。これがロール状に巻き取られることで、近くの金属構造物や装置などに放電すると電磁波ノイズが放射されて装置が誤動作を起こします。

※カレンダー工程:ゴムに金属コードを練り込んだシートを製造する工程

従来の問題点

除電ブラシ

  • 能力が足りず、ラインの高速化に対応できない
  • 磨耗による糸くずの発生
徐電器対策の
メリット

非接触で糸くずを発生せず、高速除電でラインの高速化に対応します。

徐電器対策のメリット

ライン高速化への対応

現状の方法では、120m/min以上のラインスピードに対応できません。
そのため、是非とも対策したい項目でした。

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