金属業界における静電気トラブル事例

金属業界

除電器の原理と種類

静電気によるトラブルは右記の6つに分類できます。電気機器業界では、網掛け部分の3つのトラブルが多い傾向です。

ここでは4つの電気機器業界における静電気トラブルと除電器による改善事例をご紹介します。

事例1 銅箔表面にゴミが付着する

銅箔表面にゴミが付着する

近年はリチウムイオン電池やスマートフォン向けに高品質な銅箔の需要が高まってきていますが、ホコリなどのゴミは不良の原因となります。
銅箔の巻取り工程では、周辺に浮遊しているホコリなどのゴミが付着します。帯電して付着したゴミはエアブローで除去しても再付着します。

従来の問題点

樹脂ブラシ

  • 静電気は除去できず、逆に帯電を強め、二次付着が起きる
  • 接触し、表面に傷をつける
徐電器対策の
メリット

超音波クリーナーと除電器を組み合わせることにより、非接触のまま除電と洗浄を行なうことができ、洗浄効果が上がります。

徐電器対策のメリット

異物不良による廃棄コスト削減額

半期あたり90万円×2=180万円/年

上記に加えて、薄膜化が進み従来の接触式では洗浄ができないシチュエーションが増えてくるため、是非とも改善したい内容でした。

事例2 アルミサッシ切断で切り粉が付着する

アルミサッシ切断で切り粉が付着する

アルミサッシを切断すると、刃との摩擦で帯電した切り粉が発生します。アルミサッシの表面にはアルマイト処理がされているため、アルミサッシに付着したり切り粉の電荷は拡散しません。そのためアルミサッシにはクーロン力によって切り粉が付着します。

従来の問題点

エアガン

  • 静電気は除去できず、逆に帯電を強め、二次付着が起きる

集塵機

  • 効果が不十分
徐電器対策の
メリット

効果的な除塵対策により、納品クレームが削減できました。

徐電器対策のメリット

納品クレームの削減

クレーム対応費用、エアガン作業費用、必要以上の集塵機設置費用など様々な費用低減効果があり、算出は困難ですが、大幅なコスト削減につながりました。同時に、大きなメリットとして製造品質の信用度の向上が挙げられます。

事例3 鋼版とフィルムの貼り合せがずれる

鋼版とフィルムの貼り合せがずれる

ロール搬送で帯電したフィルムは鋼板に近づけると、鋼板に誘導された電荷との間にクーロン力が作用して貼り付こうとします。
貼り付くと非常に大きな力で引き合うので、位置合わせのために動かすことができず、ずれたまま貼り合わされます。

従来の問題点

作業者による対応

  • 人件費がかかり、原価の向上
  • タクトタイムが長い
徐電器対策の
メリット

原価の低減とタクトタイムの短縮化ができました。

徐電器対策のメリット

対応人件費の削減

1ラインあたり人件費 2万円/月×10ライン×12ヶ月=240万円/年

また、タクトタイムは前後ラインの関係で算出が難しいですが、確実に改善しました。

事例4 冷延コイルの保護シートを巻き込む

冷延コイルの保護シートを巻き込む

冷延コイルの出荷時に保護シートで梱包します。保護シートの包装材は巻き出す時に剥離帯電します。
帯電した保護シートによって冷延コイルの表面には誘導電荷が発生し、保護シートに貼り付こうとする力が作用します。そのため保護シートがロールに巻き込まれます。

従来の問題点

特に無し

  • 包装のやり直しにより作業時間が長くなる
  • 作業者の感電が発生
徐電器対策の
メリット

再包装工程を無くし、作業時間を短縮化します。また、作業環境の改善にもつながりました。

徐電器対策のメリット

作業時間の短縮

短縮時間50h/月×時間チャージ2000円/h=10万円/月

上記に加えて、作業環境の改善もできました。

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