紙・繊維業界における静電気トラブル事例

紙・繊維業界

除電器の原理と種類

静電気によるトラブルは上記の6つに分類できます。紙・繊維業界では、網掛け部分の3つのトラブルが多い傾向です。

ここでは8つの紙・繊維業界における静電気トラブルと除電器による改善事例をご紹介します。

事例1 抄紙ラインのBM計測器が誤作動する

抄紙ラインのBM計測器が誤作動する

ロール搬送などで帯電した紙から、装置や計測器の金属部分へ静電気放電が発生します。その放電による電磁波ノイズで計測器や装置が誤作動をおこします。

※抄紙ライン:紙を製造する(紙をすく)装置や関連する装置が並んだ工程

※BM計測器:B(Basic Wait)⇒坪量、洋紙1㎡あたりの重量
M(Moisture)⇒水分量

従来の問題点

従来の除電器

  • 除電能力が不足
  • メンテナンスのため稼働率が低下
徐電器対策の
メリット

紙の大きな帯電を確実に除去します。紙粉の汚れに対する保護構造により、電極針メンテナンスによる稼働率低下も最小限におさえます。

徐電器対策のメリット

BM計の誤動作による生産ロスの削減

生産ロスコスト 50万円/月×12ヶ月=600万円/年

また、24時間稼動が基本で定期ライン停止時のみメンテナンスができないため、それに対応できる除電器が必要でした。

事例2 オフセット印刷機でインクはねが発生する

オフセット印刷機でインクはねが発生する

オフセット印刷機では、紙は搬送ラインで摩擦帯電が発生し、さらに版胴などとの摩擦、剥離でも帯電するため、帯電量は非常に大きくなってしまいます。
帯電した紙上でインクが反発して、文字や絵のエッジ部分でインクが飛び出してはねたような印刷になることがあります。

従来の問題点

従来の問題点

  • ランニングコストが高い

作業者による対応

  • 人件費がかかり、原価の高騰
徐電器対策の
メリット

原価の低減ができました。

徐電器対策のメリット

帯電防止剤と対応人件費の削減

帯電防止剤のコスト 10万円/月×12ヶ月=120円/年(使用量を1/2に削減時)
1ラインあたり人件費 2万円/月×12ヶ月=24万円/年

事例3 ロール搬送で紙を巻き込む

ロール搬送で紙を巻き込む

紙がローラーとの摩擦、剥離によって帯電します。
紙が帯電すると紙同士またはローラーと貼り付こうとする力が作用して、紙がローラーに巻き込まれます。
紙や布は湿度の影響を受けやすく、乾燥した環境では特にトラブルが起きやすくなっています。

従来の問題点

従来の除電器

  • 除電能力が不足
  • 除電状態が不明確
徐電器対策の
メリット

効果の見える化をしながら、従来は取りきれなかった静電気を除去することが可能です。

徐電器対策のメリット

不良品流出対応の削減

クレームが発生した場合の廃棄額は、品種・頻度にもよるので一概には言えませんが、甚大な損害が予想され、静電気対策は必須項目でした。

事例4 プレススタッカーで紙が整列しない

プレススタッカーで紙が整列しない

プレススタッカーは紙を整えて積んで折る機械ですが、搬送工程などで紙が帯電すると、紙同士が反発または引き合うことで整列できなくなります。整列しないために何枚かが飛び出したまま折られてしまうことがあります。

従来の問題点

従来の除電器

  • 除電能力が不足
  • 除電状態が不明確
徐電器対策の
メリット

静電気を除去し、機械の停止時間が削減できました。

徐電器対策のメリット

機械停止時間コストの削減

停止時間のコスト 10万円/月×12ヶ月=120万円/年

事例5 打ち抜きプレスで加工クズが刃に付着して「カス上がり」が起きる

打ち抜きプレスで加工クズが刃に付着して「カス上がり」が起きる

紙を打ち抜きプレス加工したときに、刃と紙の摩擦によって帯電します。加工カスも帯電して刃に付着して「カス上がり」が発生してしまいます。
カス上がりによって金型や治具を破損したり、製品に打痕やキズがついてしまうことがあります。

従来の問題点

下死点検出器

  • カス上がり発生を検知するだけで、防止はできない
徐電器対策の
メリット

カス上がりがなくなり、歩留まり向上ができました。

徐電器対策のメリット

歩留まりの向上

不良率 : 1.5%改善

上記に加えて信用度の向上など目に見えない効果がありました。

事例6 不織布の裁断工程でゴミが付着する

不織布の裁断工程でゴミが付着する

布は搬送ラインで帯電してしまいます。また裁断のときに布と刃の摩擦によって静電気が発生して布の繊維ゴミが帯電した状態で周辺雰囲気に浮遊しています。
その浮遊している繊維ゴミが搬送されている布に付着してしまうことがあります。帯電している繊維ゴミはエアブローをしても再付着してしまいます。

従来の問題点

従来の除電器

  • 除電能力が不足
徐電器対策の
メリット

効果的な異物対策ができ、クレームの削減につながりました。

徐電器対策のメリット

不良対応費の削減

不良ロットの回収・廃棄コスト 40万円/年
回収費用(運搬費+出張費など) 50万円/年
工程改善費用 100万円/1回

事例7 丁合い(ページ揃え)で紙が貼り付く

丁合い(ページ揃え)で紙が貼り付く

紙が帯電して貼り付いているために、丁合の工程で重複したページが送られてしまったり、あるページが送られなかったりします。
紙は湿度の影響を受けやすく、乾燥した環境では特にトラブルが起きやすくなっています。

従来の問題点

柔軟材

  • ランニングコストが高い
徐電器対策の
メリット

高い除電性能で、確実かつ安いランニングコスト対策ができました。

徐電器対策のメリット

ランニングコストの削減

柔軟材のコスト 20万円/月×12ヶ月=240万円/年

事例8 ダンボールへの糊付けで糊が直線に塗れない

ダンボールへの糊付けで糊が直線に塗れない

ダンボールは積み重ねられた状態から搬送されるときに剥離、摩擦によって帯電します。また糊もノズルから出るときに摩擦、剥離によって帯電します。
ダンボールへの糊付け塗布工程で、静電気力により糊が蛇行してしまい、組み立てると糊がはみ出したり、組み立てズレが発生します。

従来の問題点

加湿器

  • 効果が不十分
徐電器対策の
メリット

製函不良が大幅に削減でき、クレームの防止につながりました。

徐電器対策のメリット

不良品流出対応の削減

クレームが発生した場合、工程改善・会社の信用度ダウンなど莫大な損害が発生してしまうため、是非とも改善したい項目でした。

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