AI×外観検査(画像検査)導入メリット

「汎用画像センサ」と「AI画像処理」の比較

以下に、汎用画像センサとAI画像処理のメリット・デメリットを示しています。AI画像処理は事前の学習データに基づいて判定するため、人による官能検査に近い検査が可能になります。

汎用画像センサ AI画像処理
判定方法 面積や色の濃さ、幅などを計測し、数値として閾値を設定して判定 事前の学習データに基づいて判定
メリット NG判定時に数値的に根拠を示すことができる 人による官能検査に近い、閾値が曖昧な検査ができる
デメリット 閾値が曖昧な検査ができない NG判定時に数値的な根拠を示すことができない
適した外観 検査
  • 寸法などで明確に判定ができる場合
  • 良品のバラツキがなく、OK/NGの判定が容易な場合
  • 人の目では判断できるが、汎用画像センサではOK/NGの線引きが難しい場合
  • 複雑な形状のワークを扱う場合
  • 良品にバラツキがあり、NGの想定が難しいワークの場合
  • 品種が多く、登録に時間がかかる場合

AIが得意とするアプリケーション

OK/NGの判別が難しい検査や、複雑形状、多品種ワークなどは汎用画像センサでの検査が難しく、AIを用いた画像検査が有効となります。

OK/NGの線引きが難しい(人の感覚)

「人が見たらわかる」の自動化が可能!

例)接着剤塗布後の外観検査

形状が複雑(領域設定が大変)

形状が複雑でも簡単設定で検査可能!

例)アルミダイカスト品の鋳巣の検査

NGが想定できない、良品がばらつく

良品のばらつきを吸収し、欠陥を検出可能!

例)金属部品の打痕検査

品種が多い(登録に時間がかかる)

品種が変わっても設定1つで対応可能!

例)樹脂部品のキズ検査

AI導入では良質な画像が必要不可欠!

AIでは、学習のために良質な画像が必要不可欠です。従来の汎用画像センサによる検査とは異なり、AIはパラメーターによる追い込みが難しく、高精度な判定には“良い画像”で学習させることが重要です。

  1. (1)キーエンスの特殊撮像技術で検出したい欠陥を強調できる
  2. (2)カメラ側で、AIソフトにはない「位置補正」や「前処理」をかけられる
  1. LumiTrax™機能

  2. 位置補正あり

    少ない学習枚数でAI構築が可能になります!

キーエンスによるトータル提案

キーエンスは、FA(ファクトリーオートメーション)で培った経験を活かし、AIによる外観検査をトータルでサポートしております。初期検証段階では、ルールベースでの検査と同時に項目別に画像を保存、AI実装フェースでは保存した画像でAI導入可否の決定まで、トータル提案でコンサルティングを行っておりますので、まずはお気軽にご相談ください。

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