押出成形プロファイルのインライン測定

押出直後の断面を測り続ける

肉厚・幅・コーナーRを測り、ダイ調整へ返す

押出は連続プロセスなので、寸法がずれれば流れた分すべてが不良になります。押出直後の断面を連続で測り、ダイ調整へ返すことで損失を抑えます。

押出直後に測るべき3つの理由

連続プロセスでは、気づくのが遅れるほど不良の長さが伸びます。

抜き取りでは不良の区間が特定できない

押出は止まらない工程です。ダイの目詰まりや温度・押出圧の変動で断面が変わっても、切断後に抜き取りで測る運用では、いつからずれていたのかが分かりません。結果として前回の検査までさかのぼって全量を疑うことになります。押出直後に断面を連続で測っていれば、規格から外れた区間だけを切り分けられ、廃棄と手戻りを抑えられます。

断面は肉厚・幅・コーナーRを同時に見ないと管理できない

押出品の品質は1つの寸法では決まりません。肉厚が薄い箇所は強度が落ち、幅がずれれば組付けに合わず、コーナーRが変われば見栄えとシール性に影響します。しかもこれらは同じダイの状態から同時に動きます。ノギスで数か所を測るのではなく、断面形状をまとめて取得し、複数項目を同時に評価する必要があります。

押出直後は高温・振動・材料の難しさが重なる

ダイを出た直後は高温で、接触すると対象が変形してしまいます。搬送ラインは振動し、対象は上下に揺れます。材料ごとの難しさも重なります。ゴムは光をほとんど返さない黒色、樹脂は半透明で光が内部に入り込み、アルミは表面に光沢があり反射が強く出ます。非接触であることに加え、この3条件に対応できる方式でなければ連続監視は成立しません。

押出ラインでの4ステップ

測って判定するだけでなく、ダイ調整へ返すところまでを一連で組み立てます。

工程①
01

押出直後に断面を取得

ダイを出た直後の断面形状を、ライン状のレーザで取得します。非接触なので、高温・柔軟な状態でも測れます。

工程②
02

振動・うねりの除去

プロファイルアライメント機能が搬送振動やワークのうねりの影響を取り除きます。揺れている対象でも形状そのものを評価できます。

工程③
03

肉厚・幅・コーナーRの算出

取得した断面から、肉厚・幅・コーナーR・角度・断面積を計測ツールで同時に算出します。1つの測定で複数の管理項目をまとめて評価できます。

工程④
04

ダイ調整へのフィードバック

規格外を判定出力で知らせ、測定値を上流へリアルタイムに返します。ダイの調整や押出条件の補正に使えます。

押出品の断面測定の方式比較

肉厚・コーナーRなどの管理項目、高温・振動・材料難度という押出直後の条件、ダイ調整へのフィードバックの3つの観点で、方式の差が出ます。

管理項目/条件 LJ-X8000シリーズ
(光切断方式)
光学式寸法測定器
(透過方式)
接触式ゲージ 画像測定機
(切断後・抜き取り)
①肉厚 ○ 表裏が見える部位で算出 × 外形しか分からない △ 測定点が限られる ○ 断面を切れば測れる
②幅・外形 ◎ 断面から同時に算出 ◎ 高速に連続測定 △ 測定点が限られる ○ 測れるがオフライン
③コーナーR・角度 ◎ 断面形状から評価 × 評価できない × 評価できない ○ 測れるがオフライン
④異形断面への対応 ◎ 断面をそのまま取得 △ 遮光幅としてしか見えない △ 形状に治具が必要 ◎ 対応できる
高温の対象 ◎ 非接触(水冷ジャケットの適用例あり) ◎ 非接触 × 測れない × 冷却後になる
搬送振動・うねり ◎ プロファイルアライメント機能で除去 ○ 傾き補正で対応 △ 影響を受ける -
黒ゴム・半透明樹脂 ◎ シングルショットHDR/半透明体機能で対応 ○ 遮光位置で捉える ○ 影響されない △ 条件出しが必要
ダイ調整へのフィードバック ◎ 測定値をリアルタイムで返せる ◎ 返せる(外形のみ) × 実質的に不可 × 事後になる

押出直後の断面管理にLJ-X8000シリーズを選ぶ理由

外形だけなら透過方式の寸法測定器でも測れますが、肉厚やコーナーRは断面形状がないと評価できません。LJ-X8000シリーズは断面をそのまま数値化するため、肉厚・幅・コーナーR・角度・断面積をまとめて管理できます。シングルショットHDR機能と半透明体機能により黒ゴムから半透明樹脂まで対応し、プロファイルアライメント機能が搬送の揺れを取り除きます。

押出成形プロファイルの測定に対応する商品

押出直後の断面をそのまま取得し、肉厚・幅・コーナーRを同時に数値化する測定器です。

ゴム・樹脂・アルミの押出品に対応

超高精細インラインプロファイル測定器

LJ-X8000シリーズ

3200 point/profileの超高精細測定で断面形状を細部まで表現し、肉厚・幅・段差・角度・断面積・コーナーRといった指標を同時に数値化します。ライン状のレーザを照射するだけで断面を取得できるため、円形以外の異形断面でもそのまま形状を評価できます。表裏の面が見える部位は、センサヘッドを上下に設置すれば肉厚も測定できます。シングルショットHDR機能により、光を吸収する黒色ゴムと反射の強い金属が同じ視野に混在しても1回の撮像で両方を捉えられます。内部までレーザ光が入り込む半透明の樹脂には半透明体機能、押出後の光沢面からの多重反射・乱反射には迷光抑制機能が働き、正確な形状を表現します。プロファイルアライメント機能は搬送時の振動やワークのうねりの影響を取り除き、形状そのものを評価できるようにします。全方向位置補正機能により位置決めも不要です。段差・幅・断面積・角度など多彩な計測ツールから選ぶだけで検査を設定でき、判定出力と上流工程へのリアルタイムフィードバック、FTPサーバ機能による測定値・画像の保存にも対応します。

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押出品の測定活用例

ゴムの押出成形品から樹脂押出品、ケーブル被覆まで活用されています。

ウェザーストリップの形状測定

柔らかく接触式では測りにくい押出成形品を連続で管理し、フィードバック制御を可能にします。ゴム押出の断面管理にも応用できます。

押出樹脂の寸法・欠け検査

押出後に各種寸法測定と外観検査を行います。対象物の表面形状データを用いて、幅・高さの測定と欠けの検査を同時に行えます。

ケーブルの凹凸検査

被覆表面の凹凸を断面形状から検査します。押出被覆のような連続体でも、走行させたまま形状の異常を捉えられます。

押出成形プロファイルのインライン測定に関するよくあるご質問

切断後の抜き取り寸法検査とはどう使い分けますか?
抜き取りの寸法検査は画像測定機などが得意です。本ページで扱うのは押出直後の連続監視で、目的が「規格から外れた区間を早く見つけてダイ調整に返すこと」にあります。両者は役割が異なります。
肉厚も測れますか?
表裏の面が見える部位であれば、センサヘッドを上下に設置し、断面形状から肉厚を算出します。閉じた中空部の内面は外側から見えないため測定できません。対象の形状と測定できる面によって構成が変わるため、断面図をお見せいただいたうえでご提案します。
押出直後の高温でも測れますか?
非接触方式のため対象に触れません。高温環境では水冷ジャケットを用いた設置例もあります。設置位置と周囲温度をお伺いして構成をご提案します。
黒ゴムや半透明樹脂でも形状が取れますか?
多くの場合、取得できます。反射の弱い黒色ゴムにはシングルショットHDR機能、光が内部に入り込む半透明樹脂には半透明体機能が働き、正確な形状を表現します。材質や色によって条件が変わるため、対象をお伺いしたうえで構成をご提案します。
ラインの振動で値がばらつきませんか?
プロファイルアライメント機能が搬送時の振動やうねりの影響を取り除くため、形状そのものを評価できます。全方向位置補正機能により位置決めも不要です。
測定値をダイの調整に使えますか?
使えます。判定出力によるNG通知に加え、上流工程へのリアルタイムフィードバックに対応します。測定値はFTPサーバ機能で保存でき、傾向管理にも使えます。

押出品の断面、流しながら管理しませんか

断面図と材質をお伺いすれば、測定構成をご提案します。カタログまたはお問い合わせフォームからご相談ください。