接触式からの置換を検討する設計・生産技術の方へ

非接触レーザ変位計とは
接触式・ダイヤルゲージ置換の選び方

非接触レーザ変位計は、対象に触れずに距離・変位・厚みを測るレーザ測定器です。ダイヤルゲージやマイクロメータなど接触式で難しかった全数・インライン・非破壊の測定を実現します。

接触式のまま測り続けると起きる3つの課題

ダイヤルゲージやマイクロメータなどの接触式には、現場で品質を守るうえでそれぞれ限界があります。

全数・インライン測定に向かない

ダイヤルゲージやマイクロメータは基本が手作業のため、生産ラインを流れるワークを1個ずつ測るのが難しく、実運用では抜き取り検査に頼りがちです。抜き取りでは不良の流出を見逃すリスクが残り、寸法や厚みのばらつきを工程内で早期に検知できません。結果として後工程での手戻りや廃棄ロスが増え、歩留まりと品質管理の根拠が弱くなります。非接触レーザ変位計なら流れるワークを止めずに全数測定でき、工程内で異常を捉えられます。

接触による変形・キズ・摩耗

測定子を対象に押し当てる接触式は、薄物や柔らかいワーク、精密な仕上げ面では変形やキズの原因になります。測定子自体も摩耗して測定値がドリフトし、定期校正の手間が増えます。傷や変形は不良として扱われ、繰り返し測るほど誤差が広がります。対象に触れない非接触レーザ変位計なら、ワークにも測定器にも負荷をかけず、非破壊で安定した測定を続けられます。デリケートな対象ほど置き換える効果が大きくなります。

動く・回転する対象を測れない

接触式は静止した対象を1点ずつ測る前提のため、搬送中のワークや回転体の振れ・振動・ストロークの評価には使えません。ラインを止めて測ると生産性が落ち、動作中の挙動そのものを捉えられないため、原因の特定が後手に回ります。非接触レーザ変位計は高速サンプリングで動く対象の変位を追え、振れやストロークをそのまま数値化できます。方式を誤ると測れない対象があるため、選定段階での見極めが重要です。

接触式から非接触レーザ変位計へ置き換える判断と使い分け

まず触れて測っている工程を洗い出し、測定項目に応じて最適な方式のシリーズへ置き換えます。

STEP①

触れて測る工程を
洗い出す

ダイヤルゲージ・マイクロメータ・ノギスで測っている寸法・厚み・段差・高さの箇所を棚卸しします。抜き取りや手作業になっている工程が置き換えの候補です。

STEP②-A

超高速測定・幅広いラインナップから選べる
LK-G5000シリーズ

20種類以上の幅広いセンサヘッドラインナップから選べる三角測距方式のLK-G5000シリーズ。超高速サンプリングで動く対象も安定して測定します。

STEP②-B

小型ヘッド・同軸測定で耐環境性能にも優れた
CL-3000シリーズ

小型ヘッドで設置場所を選ばず、さまざまな色や材質でも安定測定できるマルチカラー共焦点方式のCL-3000シリーズ。1つのヘッドで多材質の厚みや位置を測定します。

STEP③

全数・インライン・
非破壊へ置換

抜き取りをやめ、工程内で連続測定へ移行します。非接触・非破壊のため対象を止めず、傷や変形なく全数のデータを取得できます。

非接触レーザ変位計と接触式(ダイヤルゲージ/マイクロメータ)の比較

同じ寸法・厚みの測定でも、接触式と非接触レーザ変位計では全数対応や対象への影響などに大きな差があります。

比較項目 非接触レーザ変位計
(LK-G5000シリーズ/CL-3000シリーズ)
接触式(ダイヤルゲージ・ノギス・マイクロメータ)
非接触・対象への影響 ◎ 非接触で影響なし × 接触・変形のおそれ
全数・インライン測定 ◎ 流れるワークを全数測定 × 手作業・抜き取り中心
動く/回転する対象の測定 ◎ 最速392kHzサンプリング(LK-G5000シリーズ) × 静止対象が前提
薄物・柔らかい対象への影響 ○ 非接触で変形させない △ 測定圧で変形しやすい
透明・鏡面・多材質への対応 ○ 光量自動制御機能等で対応 △ 材質は問わないが接触
厚み測定(両面同時) ○ 上下ヘッド挟み込みで対応 △ 静止した単体のみ
自動化・データ記録 ○ 連続出力・記録が容易 × 目視読み取り・手記録
役割(得意領域) 全数・インラインの変位・厚み測定 静止・単体の寸法確認

非接触レーザ変位計を選ぶ理由

非接触レーザ変位計は対象に触れずに測るため、変形やキズ、測定子の摩耗がなく、流れるワークを止めずに全数・インラインで測定できます。精度や設置距離、応答速度などから選定します。いずれもさまざまな色や材質の対象物を測定でき、接触式では難しかった測定を実現します。

精度と汎用性で選ぶ非接触レーザ変位計

最速392kHzの超高速サンプリングで20種類以上のセンサヘッドから選べる三角測距方式と、小型同軸のセンサヘッドで耐環境性能に優れたモデルもラインナップするマルチカラー共焦点方式。測定項目に合わせて使い分けられます。

精度・応答を重視する変位測定に

超高速・高精度レーザ変位計

LK-G5000シリーズ

信頼と実績の三角測距方式を採用した非接触レーザ変位計です。20種類以上のセンサヘッドを揃え、粗面・微細・透明/鏡面など対象物の表面状態や設置距離に応じて選べます。最速392kHzの超高速サンプリングで、移動・回転するワークの変位も安定して捉え、平均化により測定結果を安定化。高さ・段差・厚み・振れ・ストローク・振動まで、接触式では難しかった測定を非接触・インラインで置き換えます。

材質・形状を選ばない厚み/変位測定に

マルチカラーレーザ同軸変位計

CL-3000シリーズ

マルチカラー共焦点方式のレーザ同軸変位計で、材質や色を選ばず1つのセンサヘッドで非接触測定します。ヘッド内部はレンズのみで発熱がなく、φ8の小型ヘッドから150mmのロングレンジまでラインナップ。同軸方式のため対象が傾いても測定点がずれず、透明・鏡面・粗面まで安定測定。上下ヘッドの挟み込みと光軸合わせ機能で、両面同時の厚み測定も高精度に行えます。

非接触レーザ変位計の詳細資料を入手する

各シリーズのヘッド仕様・システム構成・導入事例をまとめたカタログを無料でダウンロードできます。

接触式から置き換えた非接触測定の活用例

電池部材・ガラス基板・自動車部品など、接触式の抜き取り測定を非接触の全数・インライン測定へ置き換えた例です。

電極材の厚み測定

上下のCL-3000シリーズのセンサヘッドで挟み込み、表面の粗い対象物でも安定測定。 専用治具と光軸合わせ機能でノギスやマイクロメータの手作業を非接触・非破壊のインライン測定に置き換えます。

ガラス基板の反り・高さ測定

ガラス基板の反りを、マルチカラー共焦点方式のCL-3000シリーズで非接触測定。表面と裏面の反射を分離して捉えるため透明体でも表面の高さが安定し、傷が懸念される接触式の測定を置き換えます。

ブレーキディスクの振れ測定

回転するブレーキディスクの振れを、LK-G5000シリーズの高速サンプリングで非接触測定。ダイヤルゲージを当てる手作業の抜き取り検査を、研磨面に触れないインライン全数検査へ置き換えます。

非接触レーザ変位計に関するよくあるご質問

非接触レーザ変位計とは何ですか?
対象に触れずに、レーザ光の反射等を用いて距離・変位・厚み・段差を測る測定器です。ダイヤルゲージやマイクロメータのような接触式と違い、対象を変形させず、流れるワークも止めずに測定できます。
接触式(ダイヤルゲージ・マイクロメータ)から置き換えるメリットは?
対象に触れないため変形やキズ、測定子の摩耗がありません。抜き取りだった測定を全数・インライン化でき、薄物や柔らかい対象、動く対象も非破壊で測定できます。
透明や鏡面、色の違うワークでも測れますか?
測れます。例としてCL-3000シリーズはマルチカラー共焦点方式で、材質や色に影響されにくく、透明・鏡面・粗面まで1つのヘッドで測定できます。表面状態が混在する対象の置き換えに向いています。
動いている・回転している対象の変位も測れますか?
測れます。LK-G5000シリーズは高速サンプリングで移動・回転するワークの振れ・振動・ストロークを捉えます。接触式では難しい動作中の挙動評価にも使えます。
非接触レーザ変位計の価格はどのくらいですか?
ヘッドの種類・測定範囲・システム構成により異なります。用途に合わせた構成と概算は、カタログのダウンロードまたはお問い合わせフォームからご確認いただけます。

接触式からの置き換え、どの非接触レーザ変位計が合うかご相談ください

対象物・測定項目・設置条件についてはカタログまたはお問い合わせフォームからご確認いただけます。