リチウムイオン電池 製造向けソリューション

電池部材の厚みを非接触で測定
セパレータ・電極を1台でインライン計測

セパレータ・電極・塗工層の厚みを、マルチカラー共焦点方式の同軸変位計で非接触測定。挟み込み・片面測定の両方に対応し、塗工直後やプレス後の厚み管理をインラインで実現します。

電池部材の厚み測定が難しい3つの理由

セパレータ・電極の厚みばらつきは、電池の容量・安全性・歩留まりに直結します。測定方法の選択を誤ると不良とロスを招きます。

厚みばらつきが容量ムラ・内部短絡に直結

電極の塗工厚がばらつくと活物質量が不均一になり、セル間の容量差や充放電ムラを生みます。セパレータが薄い箇所では正負極が接近し、内部短絡や発熱・発火のリスクが高まります。電極の厚み公差は一般にプレス後±2〜5µmで管理され、繰り返し精度0.1µm級の測定が求められます。厚みを安定管理できないと不良品の流出と廃棄ロスが増加します。

接触式・β線方式には現場での限界

マイクロメータなど接触式は走行中の連続測定が難しく、軟らかい塗工層に押し付けると変形や傷を生みます。β線方式は非接触ですが放射線源の管理・有資格者・管理区域が必要で、導入と運用のハードルが高いのが実情です。生産スピードに追従しながら、規制や接触の影響を受けずに測る手段が求められています。

透明・多層・銅箔工程は測りにくい

セパレータや塗工層は半透明で、一般的な変位計では表面と裏面の反射を分離できず誤差が出ます。集電体には銅箔・アルミ箔の多層構成もあり、層ごとの厚みを分けて測る必要があります。さらに電池工程では銅・銅合金の治具を避けたい要求や、ドライルーム・塗工直後の防爆環境など、設置環境の制約も測定を難しくしています。

電池部材製造の各工程と厚み測定ポイント

塗工からスタックまでの各工程で厚みを把握することで、ばらつきと不良を早期に検知できます。

厚み測定①
01

塗工(コーティング)

集電箔に活物質スラリーを塗布。塗工直後・乾燥前の総厚を測定し、塗布量を即時フィードバック。防爆対応ヘッドなら溶剤雰囲気の乾燥工程前でも測定できます。

02

乾燥

溶剤を揮発させ塗工層を固定します。乾燥後の電極厚みを測定し、目付・密度の基準値を管理します。

厚み測定②
03

ロールプレス

電極を加圧して密度を高めます。プレス後の厚みを挟み込みで測定し、片側ロールの偏摩耗や厚みムラを検知します。

厚み測定③
04

スリット・捲回
/スタック

電極とセパレータを所定幅に裁断し積層します。セパレータ厚み・スタック後の幅を非接触で確認し、組立前の最終品質を保証します。

電池部材の厚み測定方式の比較

測定方式によって、非接触性・法規制・透明体対応・インライン適正に大きな差があります。

比較項目 CL-3000シリーズ
(マルチカラー共焦点・同軸)
β線方式 接触式(マイクロメータ等)
非接触・対象への影響 ○ 非接触で対象物を傷つけない ○ 非接触 × 押し付けで変形・傷
放射線・法規制の管理 ○ 不要 × 線源管理・有資格者・管理区域が必要 ○ 不要
透明・半透明体の測定 ○ 表裏を分離測定(15µm〜) △ 密度・材質に依存 × 困難
片面・挟み込み(両面)測定 ○ 片面/挟み込みの両対応 △ 透過配置が必要 △ 片面接触のみ
多層(層別)厚み測定 ○ 表面・裏面の反射を分離 × 合計厚みのみ × 不可
インライン連続測定 ○ 高速サンプリングで走行中も計測 ○ 可能 × 停止が必要
銅・銅合金回避/塗工直後対応 ○ フルSUS治具・防爆ヘッド対応 △ 構成による △ 構成による

CL-3000シリーズを選ぶ理由

CL-3000シリーズは放射線管理が不要なマルチカラー共焦点方式で、セパレータや塗工層のような透明・多層の電池部材を非接触で高精度に測定します。片面・挟み込みの両測定に対応し、塗工直後の防爆環境や銅を避けたい工程にも適合。β線・接触式の制約を解消しながらインライン厚み管理を実現します。

電池部材の厚み測定に対応するCL-3000シリーズ

マルチカラー共焦点方式を採用し、透明・多層・銅箔工程など電池部材の厚み測定に適合した同軸変位計です。

CL-3000シリーズ ヘッドラインナップ 電池部材の厚み測定用センサ
電池部材の厚み測定に対応

マルチカラーレーザ同軸変位計

CL-3000シリーズ

マルチカラー共焦点方式とQuad処理システムにより、透明・粗面・多層などさまざまな対象物を1台で高精度測定。厚み測定タイプCL-S015は分解能0.003µm・直線性±0.1µm(高精度域)。専用調整治具OP-88864はフルSUS仕様で、銅・銅合金を避けたい電池工程やドライクリーンルームに対応します。光軸合わせ機能により挟み込み測定でも光軸ズレの誤差を抑制。防爆タイプCL-S015EX(Zone 0/Division 1対応)は塗工直後・乾燥前の総厚測定が可能です。コントローラCL-3050は最大6ヘッドを同期測定でき、多点・両面の厚み管理を一括で行えます。

CL-3000シリーズの詳細資料を入手する

仕様・システム構成・導入事例をまとめたカタログを無料でダウンロードできます。

電池部材・厚み測定の活用例

セパレータ・電極・塗工層など、さまざまな電池部材の厚み測定でCL-3000シリーズが活用されています。

セパレータ・電極の挟み込み厚み測定

2ヘッドで対象物を挟み、光軸合わせ機能で光軸ズレの誤差を抑制。プレス後の電極やセパレータの厚みを高精度に非接触測定します。

セパレータ・電極の挟み込み厚み測定 光軸合わせ CL-3000

プレス後の電極厚み測定

ロールや電極からの発熱の影響を受けずに測定可能。プレスロールの制御をすることで歩留まり向上に役立ちます。

塗工層 グリーンシート 厚み測定 片面 CL-3000 マルチカラー共焦点

電池スタック後の幅・ケース高さ測定

大型ノギスでは測りづらいスタック後の幅や、電解液注入前のケース高さを同軸で非接触測定し、組立前の品質を確認します。

電池スタック後の幅測定 ケース高さ測定 非接触 CL-3000

電池部材の厚み測定(CL-3000シリーズ)に関するよくあるご質問

半透明なセパレータの厚みも測れますか?
測れます。マルチカラー共焦点方式は表面と裏面の反射光を分離できるため、15µm程度からの透明・半透明体の厚みを非接触で測定できます。
電極を挟み込まず、片面だけで厚みを測れますか?
測れます。片面測定と、2ヘッドで挟み込む両面測定の両方に対応します。挟み込み時は光軸合わせ機能で光軸ズレによる誤差を抑えます。
β線方式から置き換えられますか?
置き換えられます。マルチカラー共焦点方式は放射線源を使わないため、管理区域や有資格者が不要です。非接触のまま高精度なインライン測定を継続できます。
塗工直後・乾燥前でも測定できますか?
できます。防爆タイプCL-S015EX(Zone 0/Division 1対応)なら、溶剤雰囲気の乾燥工程前でも塗工層の総厚を測定できます。
銅箔・銅合金を扱う工程でも使えますか?
使えます。専用調整治具OP-88864はフルSUS仕様で、銅・銅合金を避けたい電池工程やドライクリーンルームでも安心して使用できます。
複数箇所を同時に測れますか?
測れます。コントローラCL-3050は最大6ヘッドを同期測定でき、多点・両面の厚みをまとめて管理できます。

電池部材の厚み測定の課題、お気軽にご相談ください

測定方式・設置構成・仕様についてはカタログまたはお問い合わせフォームからご確認いただけます。