回転体の振れを正しく測れないと起きる3つの課題
軸・ロール・ロータの振れは機能と寿命に直結します。従来方式には、それぞれ現場での限界があります。
振れが機能・寿命・振動騒音に直結
軸・ロール・ロータの円周振れや全振れが大きいと、偏心による振動・騒音や偏摩耗、シール漏れやベアリング寿命の低下を招きます。工程中に検知できないと後工程や完成品で不良として顕在化し、手戻りとクレーム、フィールド不良の原因になります。回転体は使用時に振れが増幅されやすく、わずかな振れの見逃しが大きな品質リスクとなります。
接触式・抜き取りでは全数化できない
ダイヤルゲージやVブロックを用いた回転による測定は回転を止める必要があり、段取りと工数がかかります。抜き取り中心の検査では局所的な振れや個体差を見逃しやすく、流出不良につながります。全数保証が求められる工程では対応しきれず、検査がボトルネックとなって生産性と品質保証の両立を難しくします。
回転中の表面変動を高速に捉えられない
振れは回転中に周期的な高さ変動として現れますが、サンプリングが遅いとピーク値を取りこぼし、実際より小さく評価してしまいます。高速回転や高速ラインでは測定器の速度不足がそのまま見逃しとなり、不良の流出と歩留まり悪化を招きます。誤って良品を排除すればロスとなり、見逃せば市場不良につながります。
回転体の工程と振れの測定ポイント
加工から完成・全数検査まで各工程で外周の高さ変動を把握し、円周振れ・全振れを早期に検知します。
素材・切削加工後
軸・シャフトの外周を回転させながら非接触で測定。加工後の円周振れを全数で把握し、次工程前に選別します。
組立・回転体の完成
ロータやロールを回転させ外周の高さ変動を最速392kHzで連続測定。円周振れ・全振れを算出し偏心を検知します。
高速回転・全数検査
高速回転するタイヤ・ロータ等の振れをインラインで全数測定。回転を止めずピークを取りこぼさず評価します。
記録・トレーサビリティ
振れ量を全数で記録し品質管理に活用。最大12ヘッドの同期測定で複数箇所の振れを同時に判定・記録します。
回転体の振れ測定方式の比較
測定方式によって、回転中の非接触測定・高速サンプリング・全数インライン・多点同期・対象物の材質や表面状態への対応などに大きな差があります。
| 比較項目 | LK-G5000シリーズ (レーザ変位計・非接触/最速392kHz) |
接触式ダイヤルゲージ (Vブロックを用いた回転) |
抜き取り・オフライン測定 |
|---|---|---|---|
| 非接触・回転を止めない | ○ 回転中を非接触で測定 | × 停止・段取りが必要 | × 停止・取り外し |
| 回転中の高速サンプリング | ○ 最速392kHzでピーク捕捉 | × 目視・低速 | × 都度測定 |
| 全数インライン対応 | ○ ラインで全数管理 | × 抜き取り中心 | × 抜き取り |
| 多点・同期測定 | ○ 最大12ヘッド同期 | × 1点ずつ | × 1点ずつ |
| 対象材質・表面への対応 | ○ 光量自動制御機能で黒色ゴム〜金属まで対応 | △ 接触痕のおそれ | △ 測定器による |
LK-G5000シリーズを選ぶ理由
LK-G5000シリーズは三角測距方式のレーザ変位計で、回転体の外周を非接触測定し、最速392kHzの高速サンプリングで回転中の対象物までの距離変動からピークを取りこぼさず円周振れ・全振れを算出します。光量自動制御機能により黒色ゴムから金属まで安定測定し、最大12ヘッドの同期測定で多点の振れを同時管理。接触式の停止・段取りや抜き取りの見逃しを解消し、回転体の振れをインラインで全数管理します。
回転体の振れ測定に対応するLK-G5000シリーズ
三角測距方式の超高速・高精度レーザ変位計。回転する軸・ロール・ロータの振れを非接触で全数測定します。
超高速・高精度 レーザ変位計
LK-G5000シリーズ
信頼と実績の三角測距方式を採用した超高速・高精度レーザ変位計。回転する軸・ロール・ロータの外周を非接触で測定し、最速392kHzの高速サンプリングで回転中の表面高さ変動をとらえて円周振れ・全振れを算出します。光量自動制御機能ABLE Ⅱにより、黒色ゴムのタイヤから光沢のある金属シャフトまで、反射率の異なる対象を安定測定。20種類以上の専用ヘッドから対象・設置距離に応じて選べ、最大12ヘッド接続の同期サンプリングで複数箇所の振れを同時に管理できます。非接触のダイヤルゲージとしても活用でき、回転を止めない全数インラインの振れ測定を実現します。
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回転体の振れ測定の活用例
タイヤ・ディスクローター・EV用モータのロータなど、さまざまな回転体の振れ測定で活用されています。
タイヤの振れ測定
高速回転するタイヤの振れを非接触で測定。反射率の低い黒色ゴムでも光量自動制御機能で安定測定し、回転を止めず全数で評価します。
ディスクローターの振れ測定
非接触のレーザ変位計でインライン全数検査を実現。表面状態の影響を受けにくいワイドスポット形状のレーザ光で安定して振れを測定します。
EV用モータ ロータの振れ測定
回転するロータ・シャフトの外周を非接触測定し、円周振れ・全振れを算出。面振れ・組付け不良をインラインで検知します。
ロールの振れ・多点同期測定
最大12ヘッドの同期サンプリングでロールの複数箇所の振れを同時測定。高速ラインでも回転を止めず全数管理を実現します。
回転体の振れ測定(LK-G5000シリーズ)に関するよくあるご質問
- 回転を止めずに軸・回転体の振れを測れますか?
- 測れます。LK-G5000シリーズが回転体の外周を非接触測定し、回転中の表面高さ変動から円周振れ・全振れを算出。回転を止めず全数でインライン測定します。
- 接触式のダイヤルゲージからどう変わりますか?
- 非接触で回転を止めず、Vブロックを用いた回転などの段取りが不要になります。抜き取りでは見逃しやすい局所的な振れも全数で捉えられます。
- 高速回転する対象でも振れを測れますか?
- 測れます。最速392kHzの高速サンプリングで回転中の高さ変動のピークを取りこぼさず、高速回転のタイヤやロータも安定して測定できます。
- 黒色ゴムや光沢のある金属でも測定できますか?
- できます。光量自動制御機能ABLE Ⅱが反射率に応じて受光量を最適化し、黒色ゴムから鏡面に近い金属まで安定測定します。
- 円周振れと全振れの両方に使えますか?
- 使えます。外周の高さ変動を連続測定して振れ量を算出でき、多点ヘッド構成で複数断面を同期測定して全振れの管理にも活用できます。
- 複数箇所の振れを同時に測れますか?
- 測れます。最大12ヘッド接続の同期サンプリングで、軸やロールの複数箇所の振れを同時に測定・記録できます。
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