内径測定を接触式に頼ると起きる3つの課題
内径ゲージやピンゲージなど接触式の測定には現場での限界があり、全数管理や混流対応で不良とロスを招きます。
接触式(内径ゲージ・ピンゲージ)には限界
内径ゲージ・ピンゲージ・エアマイクロは測定圧でワークが変形しやすく、当て方で値が振れます。合否判定が中心で実寸トレンドを残しにくく、ゲージの摩耗校正コストもかかります。測り方による誤差や見落としは、後工程での圧入・嵌合不良や歩留まり低下として顕在化し、最終製品の品質ばらつきや原因特定の難しさを招きます。
全数・インライン化が難しい
接触式は1点ずつ・停止前提のため、どうしても抜き取り検査が中心にならざるを得ません。混流ラインでは品種ごとにゲージを持ち替える必要があり、タクトと段取り、人手の負担が増えます。抜き取りで内径ばらつきを見逃すと、不良が後工程へ流れて手戻りや選別工数を生み、最終製品の市場流出不良にもつながりかねません。
形状・サイズで最適方式が変わる
小径の貫通穴・リングと、鋼管のような大径の閉じた内壁では、適した測り方が異なります。方式を取り違えると測れない・精度が出ないという事態になりがちです。対象のサイズと形状に応じて、透過光シルエットと距離測定を使い分ける原理選択が必要で、選定を誤ると後工程での再測定や、最終製品の寸法不良の見逃しにつながります。
内径測定の対象と方式の使い分け
対象のサイズ・形状に応じて測定方式を選ぶことで、内径を非接触で確実に管理できます。
貫通穴・リング(小〜中径)
TM-X5000シリーズの透過光シルエットで内径を非接触・多点同時測定。ベアリング内輪や伸線ダイスの穴径を全数で管理します。
大径・鋼管(閉じた内壁)
レーザ同軸変位計(CL-3000シリーズ)で内壁までの距離を測り内径を算出。透過できない大径ワークに距離測定でアプローチします。
複雑形状・断面
3D形状測定器(LJ-X8000シリーズ)で断面プロファイルを取得し、内径・真円度を形状から評価します。
内径測定方式の比較
測定方式によって、非接触性・対象サイズ・インライン適性に大きな差があります。
| 比較項目 | TM-X5000シリーズ (投影・透過光/非接触) |
CL-3000シリーズ(反射/非接触) | 接触式 内径ゲージ・ピンゲージ | エアマイクロ |
|---|---|---|---|---|
| 非接触・ワークへの影響 | ○ 非接触で変形なし | ○ 非接触 | × 測定圧で変形・摩耗 | △ 非接触だが近接が必要 |
| 貫通穴・リング内径 | ○ 透過光シルエットで多点同時 | △ 点での距離測定 | △ 1箇所ずつ接触 | △ 専用ノズルが必要 |
| 大径・鋼管の内径 | × 内径サイズや長さから困難 | ○ 内壁距離から算出 | △ 大型ゲージが必要 | × 適用困難 |
| 多点同時・全数インライン | ○ 最大100項目・停止不要 | ○ 高速サンプリング | × 抜き取り中心 | × 抜き取り中心 |
| 役割(得意領域) | ◎ 貫通穴・リング内径 | 大径・内壁の距離 | 単点の合否判定 | 近接の径ばらつき |
TM-X5000シリーズを選ぶ理由
TM-X5000シリーズは透過光シルエットで貫通穴・リングの内径を非接触・多点同時に測定し、品種自動判別で混流ラインの全数検査を実現します。透過できない大径・鋼管の内壁はマルチカラーレーザ同軸変位計(CL-3000シリーズ)の距離測定が補い、対象サイズと形状で使い分けられます。
内径の非接触測定に対応するTM-X5000シリーズ
Wテレセントリック光学系の透過光シルエット方式により、貫通穴・リングの内径を非接触で一括測定します。
インライン投影画像測定器
TM-X5000シリーズ
Wテレセントリック光学系のシルエット方式(透過光)で、ワークの陰影から外径・内径・幅・形状を非接触で一括測定。1ショットで最大100項目を同時測定でき、品種自動判別で混流ラインにも対応します。最速25µsの高速露光で搬送・回転中でも停止不要、キャリブレーション不要・被写界深度が広く位置ズレに強い設計でインライン導入が容易です。センサヘッドはφ6〜120mmの4モデルから選択。透過できない大径・鋼管の内壁は、マルチカラーレーザ同軸変位計CL-3000シリーズで内壁距離を測り内径を算出し、用途に応じて使い分けます。
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内径の非接触インライン全数測定の活用例
ベアリング・伸線ダイス・鋼管など、対象に応じた方式で内径測定が活用されています。
ベアリングの内径測定
貫通穴・リングの内径を透過光シルエットで非接触・多点同時測定。内輪の内径を全数インラインで管理し、嵌合不良を低減します。
伸線用ダイスの内径測定
ダイスの穴径を非接触で測定し、摩耗による拡径を全数で監視。線径の品質に直結するダイス内径の管理を省力化します。
鋼管の内径測定
透過できない大径・閉じた内壁は、レーザ同軸変位計CL-3000シリーズで内壁までの距離を測り内径を算出。大径ワークにも非接触でアプローチします。
内径の非接触測定(TM-X5000シリーズ)に関するよくあるご質問
- 内径をインラインで非接触測定できますか?
- 測定できます。貫通穴・リングの内径はTM-X5000シリーズの透過光シルエットで非接触・多点同時に測定し、大径・鋼管の内壁はレーザ同軸変位計CL-3000シリーズの距離測定で内径を算出します。
- 接触式の内径ゲージやピンゲージから置き換えられますか?
- 置き換えられます。非接触で測定圧による変形やゲージ摩耗・持ち替えがなく、合否判定だけでなく実寸を全数で記録できます。
- ベアリングや伸線ダイスの内径も測れますか?
- 測れます。貫通穴・リング形状の内径測定に対応し、ベアリング内輪や伸線ダイスの穴径を全数で管理できます。
- 鋼管のような大径の内径はどう測りますか?
- 透過できない大径・鋼管の内壁は、レーザ同軸変位計CL-3000シリーズで内壁までの距離を測定し内径を算出します。
- 混流ライン(複数品種)でも使えますか?
- 使えます。品種自動判別でワーク形状を認識し測定パターンを自動切換するため、品種切換信号やゲージの持ち替えが不要です。
- 搬送・回転を止めずに測れますか?
- 測れます。最速25µsの高速露光で、搬送・回転中のワークも停止せずに測定でき、ラインを止めない全数インライン検査が可能です。
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