段ボール・紙工程で紙粉・粉塵の付着を放置すると起きる3つの課題
段ボール・紙は搬送や剥離のたびに帯電し、紙粉・粉塵を引き寄せます。放置すると品質・設備・コストの各面でトラブルにつながります。
静電気で紙粉・粉塵が製品に
付着し印刷・糊付け不良を招く
段ボールや紙は搬送・巻出し・剥離のたびに摩擦帯電し、周囲の紙粉や粉塵を引き寄せます。帯電した面に紙粉が付着したまま印刷工程を通ると、インキのムラ・スジ・ピンホールが発生し、糊付け工程では糊が直線に塗布できず接着不良につながります。付着物に気づかないまま後工程へ流れると、外観不良や強度不足の段ボール箱が出荷される恐れもあります。
打ち抜き・加工時のカス上がりが品質と設備トラブルを招く
段ボール・紙の打ち抜きプレス工程では、静電気で製品にカスや切りくずが吸着する「カス上がり」が起きやすくなります。カスが金型や搬送ローラに巻き込まれると、加工精度の低下や設備の詰まり・停止といったトラブルにつながります。異物が製品表面に残ったまま次工程へ進むと、検査でのはじきや、出荷後のクレームにもつながりかねません。
紙粉・粉塵付着の見落としが
清掃工数と歩留まり悪化を招く
紙粉・粉塵の付着に気づかずラインを稼働し続けると、設備内部への粉じん堆積が進み、定期清掃の頻度と工数が増加します。除電が不十分なまま生産を続けると、不良品の発生率が上がり、選別・手直し・廃棄によるロスも拡大します。特に乾燥する時期は帯電量が増え、紙粉付着トラブルが季節的に集中して発生しやすくなります。
段ボール・紙工程における紙粉・粉塵 除電のポイント
原反の巻出しから搬送、印刷・糊付け・打抜き、検査前まで、紙粉・粉塵が付着しやすい工程を洗い出し、必要な箇所を除電します。
原反の巻出し・剥離帯電を除電
原反ロールの巻出しや紙同士の剥離で発生する帯電を、巻出し直後で除電します。
搬送コンベア上の帯電を
除電
搬送ローラ・コンベアとの摩擦で生じる帯電を、搬送ライン上で継続的に除電します。
印刷・糊付け・打抜き工程を除電
紙粉・カスが再付着しやすい印刷・糊付け・打抜き直前を除電し、品質不良の発生を防ぎます。
検査・計測前の除電で品質を担保
検査・計測工程の直前を除電し、紙粉付着による誤検知やムラのない安定した品質判定につなげます。
段ボール・紙工程の除電方式の比較
紙粉・粉塵の付着対策には、除電バー・自己放電式・手作業清掃などいくつかの方式がありますが、広範囲対応やメンテナンス性、稼働状況の可視化に大きな差があります。
| 比較項目 | SJ-F700シリーズ (ブロアタイプイオナイザ) |
除電バー (接地型) |
自己放電式 テープ・シート |
手作業での ブラシ清掃・エア吹き |
|---|---|---|---|---|
| 広範囲除電 | ○ 最大3m先まで非接触で除電 | △ 有効長に応じた設置が必要 | × 貼付範囲に限定 | × 局所的・都度対応 |
| メンテナンス性(針清掃・交換) | ○ 針清掃・交換とも不要(完全メンテナンスフリー) | △ 定期的な針清掃・交換が必要 | △ 経年劣化で定期交換が必要 | × 都度作業者が対応 |
| 除電速度 | ○ 最速0.5秒 | ○ 高速だがエア供給前提の機種が多い | △ 積極的な除電ではなく帯電抑制のみ | × 除電効果なし(粉塵除去のみ) |
| 消費電力・エア使用 | ○ ブロアタイプでエア不要・省電力 | △ 高速除電にはエア併用が必要な機種あり | ○ 電源・エア不要 | △ エア吹きはエア消費あり |
| 稼働状況の可視化・記録 | ○ LCD表示・内蔵メモリ・専用ソフトで記録 | × 稼働状況の記録機能なし | × 記録機能なし | × 記録が残らない |
| 粉塵環境での耐久性 | ○ 自動清掃機構で紙粉環境でも性能を維持 | △ 紙粉付着で定期清掃が必要 | △ 紙粉付着で効果が低下 | △ 作業者の頻度次第 |
| インライン設置 | ○ 搬送ライン上に設置し連続稼働 | ○ インライン設置可能 | ○ 貼付のみで設置容易 | × ライン停止が必要な場合あり |
| 役割(得意領域) | ◎ 広範囲・高速搬送を無人メンテナンスで除電 | 局所的な高速除電 | 静的な帯電抑制の補助 | 応急的な清掃対応 |
SJ-F700シリーズを選ぶ理由
SJ-F700シリーズは、広範囲・高速搬送への対応と完全メンテナンスフリーを両立し、紙粉が舞う環境でも除電性能を安定して維持できます。稼働状況を記録・可視化できるため、品質管理の根拠としても活用できます。
紙粉・粉塵の付着対策に対応するSJ-F700シリーズ
電極針の清掃・交換が不要な完全メンテナンスフリー設計で、紙粉が舞う環境でも安定した除電性能を長期間維持します。
マルチセンシングイオナイザ
SJ-F700シリーズ
マルチセンシングイオナイザSJ-F700シリーズは、電極針の自動清掃と摩耗を補う昇圧制御(バリアブルDC方式)により、電極針の清掃・交換が共に不要な完全メンテナンスフリーを実現。紙粉や粉塵が舞う段ボール・紙工程でも、除電性能をずっとキープできます。最速0.5秒の除電速度と最大3mの除電エリアで、搬送中の広範囲を非接触で除電。イオンバランスはフィードバックセンサ使用時±1V(本体のみで±3V)を実現し、紙粉の再付着や静電気トラブルを抑えます。本体LCDと内蔵メモリ、専用ソフトSJ Managerにより、除電状態を記録・遠隔監視でき、複数ラインの稼働状況もまとめて把握できます。
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紙粉・粉塵の付着を防ぐ除電の活用例
塗工前のシート搬送、容器の充填前、基板の実装前など、帯電による異物付着が課題となる工程で活用されています。
塗工前のシート表面の異物除去
ロールから繰り出されたシートは、搬送ローラとの摩擦で帯電し、周囲の紙粉や粉塵を引き寄せます。塗工前の搬送区間に上下からSJ-F700シリーズを設置して表裏を除電すれば、静電気で密着した異物を離して除去でき、塗工面の異物欠陥を防げます。
カップ内への異物付着防止
コンベアで流れる容器は成形・搬送時の摩擦で帯電し、開口部から入り込んだ粉塵が内壁に貼り付いたまま残ります。ラインの上部からSJ-F700シリーズで広い範囲を除電することで、カップ内面への異物付着を防ぎ、充填前の清浄度を保てます。
基板への異物付着防止
基板は搬送や加工の摩擦で帯電しやすく、微細な粉塵が表面に付着すると実装不良や検査でのはじきにつながります。装置の入口手前にSJ-F700シリーズを設置して除電することで、工程に入る前に付着した異物を落とし、その後の再付着も抑えられます。
段ボール・紙工程の紙粉・粉塵付着対策(SJ-F700シリーズ)に関するよくあるご質問
- 段ボールや紙はなぜ静電気で紙粉・粉塵が付着しやすいのですか?
- 巻出しや剥離、搬送時の摩擦で帯電しやすく、帯電した面が周囲の紙粉や粉塵を引き寄せるためです。特に乾燥する時期は帯電量が増え、付着トラブルが起きやすくなります。
- どの工程を除電すればよいですか?
- 原反の巻出し・搬送、印刷・糊付け・打抜き、検査・計測の直前など、紙粉が再付着しやすい工程の手前を除電するのが効果的です。
- メンテナンスの手間はどれくらいかかりますか?
- SJ-F700シリーズは電極針の自動清掃と昇圧制御により、針の清掃・交換が共に不要な完全メンテナンスフリーです。紙粉が多い環境でも手間をかけずに使用できます。
- 広い範囲や高速搬送にも対応できますか?
- 対応できます。最速0.5秒の除電速度、最大3mの除電エリアを持つブロアタイプのため、広範囲かつ高速搬送のラインでも非接触で除電できます。
- 工場エアを使わずに除電できますか?
- できます。SJ-F700シリーズはブロアタイプでエアを使用せず、消費電力を抑えながらバータイプに近い除電速度を実現します。
- 除電状態を記録・管理できますか?
- できます。本体LCD表示や内蔵メモリ、専用ソフトSJ Managerにより、除電状態の記録・遠隔モニタリングが可能で、複数ラインの状態もまとめて把握できます。
段ボール・紙工程の紙粉・粉塵付着対策、お気軽にご相談ください
除電のポイント・設置方法・仕様についてはカタログまたはお問い合わせフォームからご確認いただけます。