各種業界 コンベア搬送ライン向け

搬送・コンベアの除電

コンベア搬送の投入口・排出口の2箇所を除電し、ワークの貼り付きや整列不良、異物付着によるライン停止をライン速度に応じた距離設計で防止します。

搬送・コンベアの静電気を放置すると起きる3つの課題

投入口・搬送中・排出口で発生する静電気は、放置すると搬送不良や品質クレームに直結します。

ワークの帯電による貼り付き・搬送不良

投入口で分離されたワークやシート状の対象物は、コンベアベルトやガイドとの摩擦で帯電し、互いに貼り付いたり搬送経路からずれたりします。帯電したワークはベルトや壁面に吸着して詰まりを起こしやすく、放置すると搬送停止や再投入の手間が増え、後工程への供給が滞ってラインの稼働率低下につながります。特にライン速度が速い工程ほど帯電量が増えやすく、トラブルの頻度も高まります。

整列不良によるハンドリング・後工程トラブル

コンベア搬送中に帯電したワークは互いに引き寄せ合い、整列不良を起こしたまま排出口からロボットハンドや検査工程へ送られます。位置ズレしたワークはピッキングミスや検査エラーの原因となり、放置すると後工程での手直しや再検査が増え、生産性の低下や検査精度のばらつきにつながります。特に高速搬送のラインではワーク間隔がそろわず、後工程の自動化設備との連携にも支障をきたします。

異物付着・静電破壊(ESD)による品質クレーム

帯電したワークは搬送中に周囲の粉じんや異物を吸着しやすく、外観不良や混入クレームの原因になります。特に電子部品や基板の搬送では、帯電によるESD(静電破壊)で検査に合格した製品が出荷後に故障するリスクもあり、放置すると品質クレームや歩留まり悪化につながります。静電気による品質クレームは原因の特定が難しく、対策の遅れが再発防止コストの増大にもつながります。

搬送・コンベアの除電ポイント

投入口から搬送中・排出口まで、ライン速度に合わせた距離設計で除電します。

除電①
01

投入口での除電(コンベア入口)

SJ-F700シリーズを投入口に設置し、供給前のワークの帯電を除電。貼り付き・重送を防ぎ、安定した投入を実現します。

除電②
02

搬送中の除電(ライン中間)

コンベア搬送中の摩擦帯電を除電し、ベルトやガイドへの吸着・位置ズレを防止します。

除電③
03

排出口での除電(コンベア出口)

次工程への受け渡し前に排出口で除電し、ロボットハンドや検査工程での整列不良を防止します。

除電④
04

ライン速度に応じた距離設計

除電速度最速0.5秒・除電エリア最大3mの特性から、ライン速度に合わせた設置距離を設計し、タクトタイム内で確実に除電します。

搬送・コンベアの除電方式の比較

設置距離の自由度・メンテナンス性・数値管理で方式ごとに大きな差があります。

比較項目 SJ-F700シリーズ
(マルチセンシングイオナイザ)
圧縮エア式バータイプ 従来型ブロワ(定期メンテナンス型)
針のメンテナンス(清掃・交換) ○ 清掃・交換ともに不要 × 定期清掃・交換が必要 × 定期清掃・交換が必要
除電速度 ○ 最速0.5秒 ○ 高速(エア必須) △ 機種により数秒程度
除電エリア(設置距離の自由度) ○ 最大3m(ライン幅・速度に応じ距離設計可) △ 有効長に応じた設計が必要 △ 数十cm〜1m程度が中心
イオンバランスの数値管理 ○ ±1V(フィードバックセンサ使用時)を常時監視 × 数値管理なし × 数値管理なし
稼働状況の可視化(トレーサビリティ) ○ LCD・内蔵メモリ・SJ Managerで遠隔監視 × 可視化手段なし × 可視化手段なし
静電気対策規格への対応 ○ ANSI-ESD-STM3.1等に準拠 △ 機種による △ 機種による

SJ-F700シリーズを選ぶ理由

SJ-F700シリーズは除電エリア最大3m・除電速度最速0.5秒により、ライン速度や設置距離に合わせた柔軟な設計が可能。針の清掃・交換が不要な完全メンテナンスフリー設計で、投入口・排出口2点設置の搬送ラインを安定稼働させます。

搬送・コンベアの除電に対応するSJ-F700シリーズ

完全メンテナンスフリーのマルチセンシングイオナイザ。投入口・排出口の2点設置でコンベア搬送全体を除電します。

マルチセンシングイオナイザ SJ-F700シリーズ 搬送・コンベアの除電用イオナイザ本体
コンベア搬送ラインの静電気対策に対応

マルチセンシングイオナイザ

SJ-F700シリーズ

3つのセンサでイオン電流を制御するマルチI.C.C.により、本体のみでイオンバランス±3V、フィードバックセンサSJ-FB01使用時は±1Vを実現。電極針の自動清掃(オートクリーン)と、摩耗に応じて印加電圧を自動昇圧するバリアブルDC方式により、針の清掃・交換が不要な完全メンテナンスフリーを実現します。除電エリアは最大3m、除電速度は最速0.5秒。投入口・排出口など複数箇所への設置でも、LCDディスプレイと内蔵メモリでイオンバランスや温湿度などの稼働データを最長1年分記録し、無料ソフトSJ Managerで最大100台の遠隔モニタリングが可能です。

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搬送・コンベアの除電 活用事例

ロールtoロール搬送、アルミ缶搬送、基板搬送など、さまざまなコンベア搬送ラインで活用されています。

コンベア搬送中のワークの除電

ベルトコンベアで流れるワークは、ベルトとの接触と剥離が繰り返されるため連続的に帯電します。帯電したまま次工程へ運ばれると周囲の粉塵を吸着し、組立や検査の段階で異物として現れます。コンベアの上部にSJ-F700シリーズを設置すれば、流れてくるワークを止めずに除電でき、搬送区間での異物付着を抑えられます。

工程間の受け渡し(移載)時の除電

コンベアからトレイやパレットへワークを移し替える受け渡し部では、持ち上げや押し出しのたびに剥離帯電が起きます。移載の前後は人や治具が近づくため、静電気による吸着や放電がそのまま品質に影響します。受け渡し部へ向けてイオンを送り続けることで、工程をまたぐ搬送でも帯電をリセットできます。

HDD製造ラインのコンベア除電

HDDのようにわずかな異物も許されない製品では、コンベア搬送中の摩擦で本体が帯電し、微細な塵を吸着してしまいます。ラインの上部にSJ-F700シリーズを複数台並べて設置すれば、流れてくるワークを連続して除電し、搬送区間の全体で異物付着を防げます。

搬送・コンベアの除電(SJ-F700シリーズ)に関するよくあるご質問

コンベア搬送の除電はどこに設置すればいいですか?
投入口と排出口の2点設置が基本です。SJ-F700シリーズを両端に設置することで、供給前と受け渡し前の帯電をそれぞれ除電し、貼り付き・整列不良を一貫して防止できます。
ライン速度が速くても除電できますか?
除電速度最速0.5秒・除電エリア最大3mの特性を活かし、ライン速度に応じて設置距離を調整することで、高速搬送でもタクトタイム内に十分な除電が行えます。
搬送トラブル全般の対策も知りたいのですが?
静電気による搬送トラブル全般の原因と対策は、搬送トラブルの静電気対策で詳しく解説しています。本ページは投入口・排出口2点設置の設計ノウハウに焦点を当てています。
基板搬送のESD対策にも使えますか?
使えます。基板搬送コンベア上のESD・ESA対策にも対応しており、詳しい事例はCASE STUDIESでご紹介しています。
メンテナンスは本当に不要ですか?
SJ-F700シリーズは電極針の自動清掃(オートクリーン)とバリアブルDC方式により、針の清掃・交換がいずれも不要です。従来2週間ごとの清掃・2年ごとの交換が発生しません。

搬送・コンベアの静電気対策、お気軽にご相談ください

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