自動車・機械部品・電機電子 塗装ブース向け

塗装ブースの除電・除塵
塗布前の異物ゼロ化で塗着効率も向上

塗装ブースに搬入される被塗物や搬送治具の帯電を除電し、異物付着によるブツ・塗装不良を低減。塗布前の除塵と組み合わせて、塗着効率の向上にもつなげます。

塗装ブースの静電気を放置すると起きる3つの課題

被塗物・治具の帯電は、品質・生産性・安全性の3つの観点でトラブルを引き起こします。

被塗物・治具の帯電で
異物が付着し塗装不良が発生

塗装前の被塗物やハンガー・治具は、搬送中の摩擦や樹脂特有の性質により帯電しやすくなります。帯電した表面は周囲の粉じんや繊維くずを引き寄せ、塗膜に付着した異物が「ブツ」「ピンホール」などの外観不良の原因になります。静電気を放置すると、季節や湿度によって不良発生率が変動し、原因の特定や再現テストにも時間がかかり、手直し・再塗装の工数が積み重なります。

非静電塗装(溶剤・粉体塗装)でも塗着効率が低下する

静電塗装だけでなく、溶剤塗装や粉体塗装などの非静電塗装工程でも、被塗物表面の残留電荷はスプレーミストの均一な付着を妨げます。帯電した被塗物は塗料の跳ね返り(オーバースプレー)を招きやすく、塗着効率の低下や膜厚のムラにつながります。除電せずに稼働を続けると、塗料使用量の増加や再塗装によるコスト増加、生産性の低下を招きます。

塗装ブース内の静電気は着火・スパークのリスクも高める

溶剤系塗料を扱う塗装ブースでは、静電気の放電(スパーク)が引火性の高い塗料ミストに着火するリスクがあります。加湿による対策は結露や設備腐食のリスクを伴い、乾燥期には効果が安定しにくいという課題もあります。除電を行わず放置すると、安全面のリスクに加え、湿度管理のための追加設備・工数が必要になります。

塗装ブースの除電ポイント

ブース搬入前から乾燥炉搬入前まで、静電気トラブルの発生ポイントに合わせて除電します。

除電①
01

搬入前の除塵・除電
(ブース入口)

SJ-F700シリーズで被塗物をブース搬入前に除塵・除電し、外部から持ち込まれる異物付着リスクを低減します。

除電②
02

ハンガー・治具の除電
(搬送コンベア)

繰り返し使用するハンガーや治具の帯電を除電し、塗装のたびに異物を引き寄せる状態をリセットします。

除電③
03

塗布直前の除電
(スプレーブース内)

スプレー塗装直前の被塗物を除電し、塗料ミストの均一な付着を促して塗着効率を高めます。

除電④
04

乾燥炉搬入前の最終確認(除電状況の記録)

SJ Managerで除電状況を記録し、乾燥炉搬入前の帯電状態を可視化してトレーサビリティを確保します。

塗装ブースの除電方式の比較

塗着効率・結露リスク・メンテナンス性・可視化で方式ごとに大きな差があります。

比較項目 SJ-F700シリーズ
(マルチセンシングイオナイザ)
加湿システム
(湿度管理型)
圧縮エア式バータイプ
塗布前の除塵・除電 ○ 被塗物を直接除電し
異物付着を抑制
△ 湿度上昇による間接的な抑制
乾燥期は効果が不安定
○ 高速除電(エア必須)
塗着効率への影響 ○ 残留電荷を除去し
均一付着を促進
× 効果は限定的 ○ 効果はあるがエアコスト増
結露・設備腐食リスク ○ 湿度を上げないため
結露リスクなし
× 結露・腐食のリスクあり ○ リスクなし
メンテナンス(針清掃・交換) ○ 清掃・交換ともに不要 △ 加湿フィルタ・ノズルの定期清掃が必要 × 定期清掃・交換が必要
消費電力・エア使用 ○ エアレスで電力1/28
(バータイプ比)
△ 給水・空調負荷が増加 × 圧縮エア消費が大きい
稼働状況の可視化(トレーサビリティ) ○ LCD・内蔵メモリ・SJ Managerで遠隔監視 × 可視化手段なし(湿度計のみ) × 可視化手段なし

SJ-F700シリーズを選ぶ理由

SJ-F700シリーズは加湿システムのように湿度を上げることなく、被塗物を直接除電して異物付着を抑制します。針の清掃・交換が不要な完全メンテナンスフリー設計で、結露・腐食リスクもなく塗着効率の向上に貢献します。

塗装ブースの除電に対応するSJ-F700シリーズ

完全メンテナンスフリーのマルチセンシングイオナイザ。搬入前から塗布直前まで1台で除電します。

塗装ブースの塗布前除塵・除電に対応

マルチセンシングイオナイザ

SJ-F700シリーズ

3つのセンサでイオン電流を制御するマルチI.C.C.により、本体のみでイオンバランス±3V、フィードバックセンサSJ-FB01使用時は±1Vを実現。電極針の自動清掃(オートクリーン)と、摩耗に応じて印加電圧を自動昇圧するバリアブルDC方式により、針の清掃・交換が不要な完全メンテナンスフリーを実現します。除電エリアは最大3m、除電速度は最速0.5秒。LCDディスプレイと内蔵メモリでイオンバランスや温湿度などの稼働データを最長1年分記録し、無料ソフトSJ Managerで最大100台の遠隔モニタリングも可能です。ブロアタイプでありながらバータイプと同等の除電速度を実現し、電力は従来比1/28に削減できます。

SJ-F700シリーズの詳細資料を入手する

仕様・システム構成・導入事例をまとめたカタログを無料でダウンロードできます。

イオナイザ 活用事例

シートの塗工前除塵、ヘッドライトなど樹脂部品の除電、基板への異物付着防止など、塗布前の除電・除塵として活用されています。

塗工前のシート表面の異物除去

ロール搬送されるシートに塗工する前、SJ-F700シリーズを上下から当てて搬送中の帯電を除去。帯電で吸い寄せられた微細な異物を除去し、塗りムラや「ブツ」といった塗工不良を防ぎます。

ヘッドライトの静電気対策

樹脂製のヘッドライトは成形時や搬送時に強く帯電し、塗装・組付けの前に粉じんを吸着します。治具にセットした状態でSJ-F700シリーズを上方から当てて除電・除塵し、外観不良の原因となる異物付着を防ぎます。

基板への異物付着防止

搬送中に帯電した基板は粉じんや異物を吸い寄せます。SJ-F700シリーズをライン上方に設置して面で除電し、異物付着による不良を防止。塗布前にワークから異物を取り除く考え方は、塗装ブースにも共通します。

塗装ブースの除電(SJ-F700シリーズ)に関するよくあるご質問

塗装ブースのどこで除電すればいいですか?
ブース搬入口、ハンガーや治具の搬送経路、スプレー塗布直前の3ポイントが効果的です。SJ-F700シリーズを工程ごとに設置し、異物付着と塗着効率の低下を一貫して防止できます。
溶剤塗装や粉体塗装(非静電塗装)でも効果はありますか?
あります。非静電塗装工程でも被塗物表面の残留電荷は塗料ミストの均一な付着を妨げるため、除電により塗着効率の低下やムラを抑制できます。
メンテナンスは本当に不要ですか?
SJ-F700シリーズは電極針の自動清掃(オートクリーン)とバリアブルDC方式により、針の清掃・交換がいずれも不要です。加湿システムのようなフィルタ・ノズルの定期清掃も発生しません。
静電塗装のゴミ付着対策について詳しく知りたい
自動車ボディなど静電塗装特有のゴミ付着トラブルは自動車業界の静電塗装 導入事例で詳しく解説しています。あわせてご確認ください。
塗装ブース内の静電気は安全面でもリスクがありますか?
あります。溶剤系塗料のミストは静電気の放電により着火するリスクがあるため、除電は品質面だけでなく安全対策としても有効です。

塗装ブースの静電気対策、お気軽にご相談ください

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