外観検査ライン向け静電気・異物付着対策

外観検査前の除電で
異物付着を防止

静電気による外観不良・過検出を抑制

外観・画像検査ラインの入口にマルチセンシングイオナイザを設置して除電し、静電気で付着した異物による外観不良・過検出を削減。画像検査機の性能ではなく、検査前の除電で対策します。

外観検査工程で静電気対策を怠ると起きる3つの課題

検査ラインの入口で除電しないと、異物付着による過検出・誤判定・出荷後クレームまで波及します。

検査直前の帯電による異物付着と過検出

外観・画像検査の直前でワークが摩擦帯電すると、空気中の埃や繊維くずを引き寄せ、レンズ視野内やワーク表面に付着します。検査機は付着した異物を欠陥と誤認して過検出が増える一方、実際の欠陥が異物の影に隠れて見逃される誤判定も起こります。結果として選別コストの増加や良品の廃棄ロス、検査員による目視の再確認工数の増大につながります。

搬送工程での帯電による判定ばらつき

検査エリア周辺のコンベアやシュートは搬送・接触による帯電が起きやすく、静電気が異物を吸着した状態のままカメラ前を通過すると、判定のばらつきが工程間で発生します。ライン単位で検査条件を揃えても、帯電量が一定でなければ検査結果の再現性が低下し、しきい値の見直しや再検査の手戻りが増え、生産計画そのものにも影響を及ぼします。

出荷前検査後の再帯電によるクレームリスク

出荷前検査を通過した製品でも、梱包・搬送時に帯電が残っていると異物を再び引き寄せ、顧客先での外観不良やクレームにつながります。検査工程だけでなく、その前後で除電を組み込まなければ、検査で合格しても最終品質を保証できません。検査前後を通じた静電気管理が、歩留まりと信頼性、そして顧客満足度までを左右します。

検査ラインの工程順で見る除電ポイント

搬送・供給から出荷前検査まで、工程ごとの帯電要因に合わせて除電ポイントを設定します。

工程①
01

搬送・供給工程

コンベアやシュートでの接触帯電を除電し、検査エリアへ持ち込まれる帯電量を抑えます。

工程②
02

外観・画像検査エリア入口

カメラ・レンズの手前で除電し、静電気で付着した異物による過検出・誤判定を防ぎます。

工程③
03

検査エリア内モニタリング

フィードバックセンサでイオンバランスを常時監視し、検査条件のばらつきを抑えます。

工程④
04

出荷前検査・梱包工程

検査後の再帯電による異物再付着を防ぎ、顧客先での外観不良の再発を防止します。

SJ-F700シリーズと従来イオナイザの比較

メンテナンス性・イオンバランス精度・稼働状態の見える化まで、検査ラインでの選定軸を比較します。

比較項目 SJ-F700シリーズ
(マルチセンシングイオナイザ)
従来ブロアタイプ
(制御なし)
バータイプ
(圧縮エア使用)
針の清掃 ○ オートクリーンで自動清掃・不要 × 定期的な手作業清掃が必要 × 定期的な手作業清掃が必要
針の交換 ○ バリアブルDC方式で不要 × 摩耗により定期交換が必要 × 摩耗により定期交換が必要
イオンバランス精度 ○ 本体±3V/SJ-FB01併用で±1V △ 経年で悪化しやすい △ 機種に依存
除電速度 ○ 最速0.5秒 △ 機種に依存 ○ 高速除電が可能
消費電力/エア使用 ○ エア不要・ブロアで低消費電力 △ 機種に依存 × 圧縮エアで消費電力が大きい
稼働状態の見える化(トレーサビリティ) ○ LCD+内蔵メモリ+SJ Managerで遠隔監視 × 稼働状態を確認する手段がない × 稼働状態を確認する手段がない
規格対応(ANSI-ESD等) ○ ANSI-ESD-STM3.1・JIS C 61340-4-7等に準拠 △ 機種に依存 △ 機種に依存
PLC/IoT連携 ○ Ethernetで簡単にPLC通信 × 接点出力のみで数値データを取得不可 × 接点出力のみで数値データを取得不可

SJ-F700シリーズを選ぶ理由

SJ-F700シリーズは針の清掃・交換が不要な完全メンテナンスフリーで、検査ラインの複数箇所に設置してもメンテナンス工数が増えません。イオンバランス±1Vの高精度除電で、検査前の異物付着を継続的に抑えられます。

外観検査工程の静電気・異物付着対策に対応するSJ-F700シリーズ

完全メンテナンスフリーのマルチセンシングイオナイザ。検査ラインの各工程に合わせて設置できます。

完全メンテナンスフリー&クラス最高の除電性能

マルチセンシングイオナイザ

SJ-F700シリーズ

SJ-F700シリーズは、電極針の自動清掃と自己診断を行うオートクリーンに加え、針の摩耗に応じて印加電圧を自動昇圧するバリアブルDC方式を採用し、針の清掃・交換が不要な完全メンテナンスフリーを実現します。3つのセンサでイオン量を制御するマルチI.C.C.により、本体のみでイオンバランス±3V、フィードバックセンサSJ-FB01を併用すると±1Vを維持。除電速度は最速0.5秒、除電エリアは最大3mに対応します。本体LCDディスプレイと内蔵メモリ(最長1年分)、無料の管理支援ソフト「SJ Manager」により、最大100台のイオナイザを遠隔監視・データ出力・レポート出力でき、検査ラインの除電状態をトレーサビリティとして残せます。ANSI-ESD-STM3.1、JIS C 61340-4-7等の規格にも準拠しています。

SJ-F700シリーズの詳細資料を入手する

検査ラインの設置ポイント・仕様・導入事例をまとめたカタログを無料でダウンロードできます。

外観検査工程の静電気・異物付着対策 活用例

基板の実装、カメラの組立、HDDの製造など、検査前の工程で異物付着による外観不良・過検出の抑制に活用されています。

検査前の基板の異物付着防止

基板は搬送中の摩擦で帯電し、微細な粉塵を吸着したまま外観検査に入ると、傷や欠陥と取り違える過検出の原因になります。検査装置の手前にSJ-F700シリーズを設置して除電することで、異物を落として再付着も抑え、検査の判定精度を安定させます。

カメラ組立ラインのクリーン化

カメラモジュールの組立ラインでは、樹脂部品やレンズが帯電して異物を引き寄せ、組み付け後の外観検査で不良と判定されます。コンベアの脇にSJ-F700シリーズを設置してライン全体を除電し、組立中の異物付着を抑えてクリーンな状態を保ちます。

HDD製造ラインの搬送時除電

HDDのように微小な異物も許されない製品では、コンベア搬送中の帯電が塵の吸着を招き、外観検査での不良判定につながります。搬送路の上部にSJ-F700シリーズを複数台並べて連続的に除電することで、検査工程に入る前の異物付着を防ぎます。

外観検査工程の静電気・異物付着対策に関するよくあるご質問

外観検査工程のどこに除電を設置すればよいですか?
検査カメラ・レンズの手前、ワークが検査エリアに入る直前に設置するのが基本です。搬送コンベアやシュートなど帯電しやすい箇所にも設置すると、異物付着を継続的に抑えられます。
画像検査機自体の性能を上げれば異物付着は防げますか?
画像検査機の判定アルゴリズムだけでは、静電気で付着した異物そのものは除去できません。検査前にイオナイザで除電し、異物の付着源を減らすことが誤検出・過検出対策の前提になります。
針の清掃・交換はどれくらいの頻度で必要ですか?
不要です。オートクリーンが電極針の付着物を自動除去し、バリアブルDC方式が針の摩耗にあわせて印加電圧を自動調整するため、完全メンテナンスフリーで使用できます。
出荷前検査の後でも除電は必要ですか?
必要です。梱包・搬送時に再帯電すると異物を再び引き寄せるため、出荷前検査の前後を通じて除電することで、顧客先での外観不良の再発を防げます。
複数の検査ラインで稼働状況をまとめて管理できますか?
可能です。無料の管理支援ソフト「SJ Manager」で最大100台のイオナイザを遠隔監視でき、ISOやANSI/ESD形式のレポート出力にも対応します。

外観検査工程の静電気・異物付着対策、お気軽にご相談ください

検査ラインの設置構成・仕様についてはカタログまたはお問い合わせフォームからご確認いただけます。