画像検査のサポート体制の見極め

導入後に効いてくるのはサポート体制

立ち上げ・変更・展開を誰がどう回すか

画像検査は、設置して動き出してからが本番です。品種が増えれば設定を足し、ラインを増やせば同じものをもう一度つくります。そのときに誰がどこで対応できるのかを、選定の段階で確認しておく観点をまとめました。

導入後に起きやすい3つの場面

どれも機器の性能ではなく、社内の体制で差が出るところです。

立ち上げを担当できる人がいない

画像検査は、検査項目を決め、撮像条件を調整し、判定のしきい値を詰める工程が必要です。社内に経験者がいない場合、この最初の山を誰が越えるかが決まらないまま話が止まります。

現場が遠くて調整に行けない

設定を少し変えたいだけでも、現場が遠隔地にあると出張が必要になります。品種切り替えのたびに人が動く前提だと、運用にかかる手間が積み上がります。

海外拠点へ同じラインを展開できない

国内で立ち上げた検査を海外の拠点にも展開する場合、現地の担当者が操作できるかが問題になります。表示言語だけでなく、手順書や教育をどう用意するかまで含めて考える必要があります。

サポート体制を見極める4ステップ

機器のスペック表には出てこない部分を、順に確認していきます。

STEP①
01

誰が最初の立ち上げを担当するかを決める

自社の担当者が設定するのか、メーカーやパートナー会社に依頼するのかを決めます。治具の設計や制御プログラムまで含めて依頼できるかも、併せて確認しておきます。

STEP②
02

遠隔での対応手段があるかを確認する

現場に行かずに画面を確認したり、設定ファイルを取り出して机上で検証できるかを確認します。ここが用意されていると、調整のたびに出張する必要がなくなります。

STEP③
03

他ラインへの展開のしかたを確認する

同じ検査を別のラインや別の拠点にも展開する場合、設定をそのまま持っていけるか、撮像条件をそろえられるかを確認します。展開のたびに一から作り直す前提だと負担が大きくなります。

STEP④
04

稼働後に現場が自分で回せるかを確認する

オペレータが扱う画面をどこまで絞れるか、調整が必要になったときの手順が示されるかを確認します。教育の手段が用意されているかも見ておきます。

選定時に確認しておきたい観点

同じサポートありでも中身は分かれます。何を確認すればよいかを整理しました。

確認する場面 確認しておきたいこと 確認しておかないと起きること
立ち上げ 画像処理プログラムの作成を依頼できるか。治具の設計・製作や制御プログラムまで含めて相談できるか 検査項目は決まったのに、設定をつくる人がいないまま計画が止まる
遠隔対応 現場に行かずに画面を共有して調整できるか。必要な機材を借りられるか 軽微な調整のたびに出張が発生し、対応までに日数がかかる
机上での検証 稼働中のコントローラから設定と画像を取り出し、パソコン上で検証できるか ラインを止めないと設定変更の検証ができない
水平展開 カメラの傾きやレンズの歪みを補正して、ライン間で同じ撮像状態を再現できるか 同じ設定を持っていっても判定が合わず、ラインごとに作り直しになる
海外拠点 表示と入力が現地の言語に対応しているか。手順書も現地の言語で用意できるか 現地の担当者が操作できず、日本から人を出し続けることになる
運用・教育 オペレータが触る項目を絞れるか。調整の手順が示されるか。教育の手段があるか 特定の担当者しか触れない状態になり、その人が異動すると止まる
調達 追加の機器や交換品をどれくらいで手配できるか 増設や復旧のたびに納期待ちが発生する

誰が触るかから逆算して確認する

必要なサポートは、社内に画像検査の担当者がいるかどうかで変わります。専任者がいる場合は遠隔での検証手段が効き、いない場合は立ち上げを依頼できるかが最優先になります。自社の体制を先に整理してから確認すると、判断がぶれません。

サポートの選択肢が広い画像処理システム

立ち上げから運用、他拠点への展開までを想定した機能をもつ画像処理システムです。

画像処理システム(グローバル・スタンダードモデル)

AI×ビジョンストレージ搭載 画像処理システム

VS-Gシリーズ

VS-Gシリーズは、コントローラにカメラと照明を接続して使う画像処理システムです。稼働中のコントローラから設定ファイルと画像を取り出し、パソコン上のシミュレーションソフトで実機と同じ状態を再現できるため、現場に行かずに設定の検討と検証ができます。作成した設定からWord形式の運用マニュアルを自動で作成でき、多言語に対応しているため海外拠点への展開でも手順書を現地の言語で用意できます。表示言語の切り換えに加えて文字入力も多言語に対応しており、現地の担当者がそのまま扱えます。また1クリック撮像再現機能により、ライン間で同じ撮像状態を再現できます。

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コントローラ・カメラ・照明の構成と運用機能をまとめたカタログを無料でダウンロードできます。

業種をまたいでも同じ操作系で立ち上げる

検査する対象が変わっても、設定する画面と考え方は共通です。

ヒューズの組違い検査

組み付けたヒューズの種類が合っているかを検査します。品種が増えても、同じ画面で設定を追加していけます。

食品トレーの外観検査

トレーの外観に異常がないかを検査します。業種が違っても操作系は同じため、担当者が変わっても引き継げます。

基板上の文字認識

基板に印字された文字を読み取ります。検査の種類が変わっても、同じユーザーインターフェースで設定できます。

画像検査のサポート体制に関するよくあるご質問

社内に画像検査の経験者がいなくても導入できますか?
立ち上げの支援をご相談いただけます。画像処理プログラムの作成に加えて、制御プログラムの作成、検査治具の設計・製作、現場立会い、オペレータへのトレーニングまで、契約しているパートナー会社と合わせてご提案できます。どこまでを自社で持ち、どこからを依頼するかからご相談ください。
現場が遠くてすぐに行けない場合はどうなりますか?
画面を共有して遠隔で操作する仕組みをご用意しています。必要な機材は一式レンタルでご提供するため、通信端末やパソコンを手配していただく必要はありません。また、稼働中のコントローラから設定ファイルと画像を取り出して、パソコン上で実機同様の検証を行うこともできます。
海外拠点にも同じ検査を展開できますか?
表示言語の切り換えに加えて、ツール名称やコメントの文字入力も多言語に対応しています。設定ファイルの言語に合わせた運用マニュアルを自動で作成できるため、現地の担当者向けの手順書も用意できます。
別のラインに同じ設定を展開すると判定がずれませんか?
1クリック撮像再現機能を用いることで簡単に同じ画像を再現することができます。設置条件の違いによる撮像状態のばらつきをそろえられるため、ライン間で相関のとれた状態をつくれます。実際の展開計画に合わせてご提案します。
オペレータが誤って設定を変えてしまわないか心配です。
前面に出したくない項目は表示させずに運用できるため、現場で触る範囲を絞れます。設定時に必要な情報を画面上にコメントとして残しておくこともできます。
操作を学べる機会はありますか?
WEBで操作講習会を定期的に開催しています。基礎から応用まで、レベルに応じたプログラムをご用意しています。また、画像処理の基礎から応用設定までを学べるeラーニングもご利用いただけます。

立ち上げから運用まで、体制のご相談を承ります

検査したい対象物と、社内でどこまで対応したいかをお伝えください。立ち上げ支援や遠隔での対応も含めてご提案します。カタログまたはお問い合わせフォームからご相談ください。