構成を決めずに進めると起きること
見積の段階で抜けやすいのは、本体以外の部分です。
本体だけ手配して動かない
コントローラとカメラをそろえても、レンズ・照明・ケーブルが無ければ撮像できません。金額の大きい部分だけで予算を組むと、後から追加の手配が必要になります。
選んだカメラがコントローラに載らない
コントローラのモデルによって、対応できるカメラの画素数と接続台数が決まります。分解能から先にカメラを決めると、コントローラを上位のものに変える必要が出てきます。
必要な検査ツールが入っていない
ソフトウェアのタイプによって搭載される検査ツールが変わります。あとから寸法の測定や文字の読み取りを足したくなったときに、タイプが合わずに対応できないことがあります。
構成を決める4ステップ
順番を逆にすると手戻りが出ます。検査内容から決めていきます。
検査内容から必要なツールを決める
有無を見るのか、寸法を測るのか、文字やコードを読むのか、外観の傷を見るのかを整理します。ここでソフトウェアのタイプが決まります。
視野と分解能からカメラを決める
見たい範囲と、検出したい欠陥の大きさから必要な画素数を出します。設置スペースや周囲の環境によって、小型のものや耐環境のものを選びます。
撮像方式から照明を決める
通常の照明で特徴が出るか、凹凸を抽出したいか、わずかな色差を見分けたいかなど検査の要件で照明が変わります。ここは対象物の材質と欠陥の見え方で決まります。
カメラ台数と撮像方式からコントローラを決める
必要なカメラの画素数・台数と、選んだ撮像方式に対応するコントローラを選びます。ここで初めて機種が確定します。
そろえるものと、決め方
画像検査システムの構成品を、決める順に並べました。
| 構成品 | 役割 | 何で決まるか | 見落としやすい点 |
|---|---|---|---|
| コントローラ | 画像を処理し、判定結果を出力する | 接続するカメラの画素数と台数、使いたい撮像方式 | 対応するカメラの画素数がモデルごとに決まっている |
| ソフトウェアタイプ | 使える検査ツールの範囲を決める | 有無・寸法・文字・外観のどれを見るか | あとから別の検査を足すときにタイプが合わないことがある |
| カメラ | 対象物を撮像する | 視野の広さと検出したい欠陥の大きさ | 画素数を上げるほど転送に時間がかかる |
| レンズ | 視野と設置距離を決める | カメラの撮像素子サイズと、カメラから対象物までの距離 | 設置距離が変わると視野も変わるため、機構と併せて決める |
| 照明 | 判定の手がかりが写るように光を当てる | 対象物の材質と、欠陥の見え方 | 特殊な撮像に対応する照明はコントローラ側の対応も必要 |
| ケーブル | カメラ・照明とコントローラをつなぐ | 設置位置からコントローラまでの距離 | 可動部を通す場合や、周囲の環境に応じた仕様の確認が要る |
| モニタ・操作部 | 設定と運転中の確認を行う | 現場で誰が何を操作するか | 設置場所と配線の取り回しを含めて考える |
| パソコンソフト | 机上での設定検討・検証、データの収集 | 遠隔での対応や記録の要否 | 本体とは別に用意する |
組み合わせの制約はコントローラ側に出る
対応できるカメラの画素数と台数、特殊な撮像への対応可否は、コントローラのモデルで決まります。分解能や照明を先に決めてからコントローラを選ぶ順にすると、選んだ構成が載らないという手戻りを避けられます。
構成の基準になる画像処理システム
コントローラ・カメラ・照明の組み合わせで構成を決めていく画像処理システムです。
画像処理システム
CV-Xシリーズ
CV-Xシリーズは、コントローラにカメラと照明を接続して使う画像処理システムです。コントローラは、接続するカメラの台数・種類や処理速度に応じて選べます。エリアカメラ専用のCV-X300シリーズと、高速モデルや3Dロボットビジョン対応モデル、高画素カメラ対応モデルを含むCV-X400シリーズがあり、いずれも操作系は共通です。カメラは31万画素から6400万画素まで24種類をそろえ、白黒とカラー、小型、耐環境といった仕様から選べます。ソフトウェアは有無検査専用・寸法検査専用・文字検査専用のタイプと、外観検査の傷モードやトレンドエッジ欠陥モードを搭載したタイプがあり、用途と予算に応じて選択できます。照明は通常の照明に加えて、凹凸とテクスチャを分離するLumiTrax、8色の照明で色差を見分けるマルチスペクトル撮像、高さの情報を加えるパターンプロジェクション照明に対応します。
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コントローラのモデルごとの対応カメラ、カメラ24種類の仕様、照明の種類をまとめたカタログを無料でダウンロードできます。
検査内容によって変わる構成の例
同じ画像検査システムでも、見るものによって必要な構成が変わります。
リードフレームのメッキ有無検査
メッキが付いているかどうかを判定します。有無の判定が中心であれば、構成もそれに合わせて絞り込めます(CV-Xシリーズ)。
スパークプラグの寸法検査
各部の寸法を測定します。寸法を数値で扱うため、寸法を測定するツールを備えた構成が必要になります(CV-Xシリーズ)。
ICモールドの欠陥・ふくれ検査
樹脂で封止した部分の欠陥やふくれを検査します。表面の凹凸を抽出する撮像が要るため、対応する照明とコントローラの組み合わせになります(CV-Xシリーズ)。
画像検査システムの構成に関するよくあるご質問
- 最低限そろえるものを教えてください。
- コントローラ、カメラ、レンズ、照明、それらをつなぐケーブル、そして設定と運転確認を行うモニタや操作部が必要です。机上で設定を検討したい場合や、データを記録したい場合は、パソコン用のソフトウェアを別途ご用意いただきます。検査内容をお伝えいただければ、必要なものを一式でご提案します。
- カメラは何台まで接続できますか?
- コントローラのモデルによって異なります。1台のコントローラに複数台のカメラを接続できるモデルがあり、複数の面や工程を1台でまとめて管理できます。必要な台数をお伝えいただければ、対応するモデルをご案内します。
- どのカメラを選べばよいか分かりません。
- 見たい範囲の広さと、検出したい欠陥の大きさから必要な画素数が決まります。31万画素から6400万画素まで24種類をご用意しており、白黒とカラー、小型、耐環境といった仕様からも選べます。対象物と検査内容をお伝えください。
- あとからカメラや検査項目を追加できますか?
- コントローラの対応範囲内であれば追加できます。ただし、対応できるカメラの画素数や台数、使える検査ツールはモデルとソフトウェアのタイプで決まるため、将来の追加を見込んで選んでおくと組み替えを避けられます。
- 特殊な照明が必要かどうかはどう判断しますか?
- 通常の照明で判定の手がかりが写るかどうかで決まります。表面の凹凸を見たい、わずかな色差を見分けたい、高さの情報が要る、といった場合は専用の照明と、それに対応するコントローラの組み合わせが必要です。実際の対象物でテスト撮像を行って確認できます。
- 構成を決める前に試せますか?
- 対象物をお預かりして、テスト撮像で判定の手がかりが写るかを確認できます。その結果をもとに、必要なカメラ・照明・コントローラの組み合わせをご提案します。
必要な構成を一式でご提案します
検査したい対象物、見たい範囲、検出したい欠陥の大きさをお伝えください。コントローラからケーブルまでを含めた構成をご提案します。カタログまたはお問い合わせフォームからご相談ください。