外観検査装置 選び方ガイド

外観検査装置の選び方
方式の使い分けと選定基準

外観検査装置は方式で選ぶと失敗しません。画像センサ・画像処理システム・AIツールの使い分けと、検査対象から逆算する選定基準を実践目線で整理します。

外観検査装置の選定を誤らないための3つの視点

「どの外観検査装置を選べばよいか」を判断するために、選定でつまずきやすい3つの視点を整理します。

「とりあえず高機能」で選ぶと失敗する

高機能な装置を選べば安心と考えがちですが、検査内容に対してオーバースペックだと、立ち上げに専門知識が必要になり、使いこなせないまま費用だけがかさみます。反対に、手軽さを優先しすぎると必要な検査ができず作り直しになります。装置は「高い・安い」ではなく、自社の検査対象と要件に合っているかで選ぶことが、投資を無駄にしない出発点です。まずは何をどこまで検査したいかを明確にすることが重要です。

検査対象・不良の種類で最適な方式が変わる

ひとくちに外観検査といっても、傷・汚れ、寸法、位置ずれ、有無、文字・コードなど、検出したい不良の種類はさまざまです。対象がワークによって微細だったり、反射・光沢のある表面だったりすると、必要な照明や撮像方式も変わります。検出したい不良と対象物の性質を整理せずに装置を選ぶと、肝心の不良が安定して見つからないという事態になりかねません。不良の種類から方式を逆算する視点が欠かせません。

拡張性・記録・多品種も選定軸になる

目先の検査だけで選ぶと、後から品種追加や検査項目の拡張ができず買い替えが必要になることがあります。近年は不良の証拠となる検査画像の保存やトレーサビリティを求められる工程も増えています。将来の多品種対応、検査画像の全数保存、上位システムとの連携といった要件も、装置選定の重要な軸です。導入後に効いてくる観点まで含めて比較することで、長く使える選定になります。

外観検査装置を選ぶ4ステップ(選定チェックリスト)

「何を検査するか」から方式を逆算すると、迷わず選べます。次の4ステップで整理しましょう。

STEP①
01

何を検査するかを決める

検出したい不良の種類(傷・汚れ/寸法/位置/有無/文字)と対象物の性質(微細・反射など)を洗い出します。

STEP②
02

必要な精度・速度を決める

検出したい大きさ、視野の広さ、ラインのタクトから、必要なカメラ画素・撮像方式の水準を見極めます。

STEP③
03

合う方式を選ぶ

定番検査を手軽になら画像センサ、高難度・多点なら画像処理システム、想定外不良にはAIツールを使い分けます。

STEP④
04

拡張・記録・予算で判断

将来の品種追加、検査画像の保存・記録、上位連携、予算を照らし合わせて最終的に選定します。

画像センサ・画像処理システム・専用機の使い分け

対応できる不良の幅・難ワーク・拡張性・記録などの観点で、外観検査装置の方式を比較します。

選定の観点 画像センサ
(IVシリーズ)
画像処理システム
(VS-Gシリーズ)
専用機・目視
対応できる不良の幅 △ 定番検査を手軽に ◎ 傷・寸法・文字まで広く対応 △ 用途が固定されがち
難ワーク(微細・反射) △ 得意分野に限る ◎ 照明・撮像を作り込める × 対応が難しい
柔軟性・拡張性 ○ 横展開しやすい ◎ 多カメラ・多品種に拡張 × 拡張は困難
AI活用 ○ 学習機能を搭載 ◎ 良品/不良品学習AIを併用 × 非対応
記録・トレーサビリティ ○ 数値・画像を保存 ◎ 全数画像保存に対応 × 記録が残らない
立ち上げの手軽さ ◎ オールインワンで手軽 ○ 自動調整機能で支援 ○ 既製・準備不要
コスト・規模感 ○ 1台から小さく △ 検査規模に応じる △ 用途特化で割高な場合も
向く場面 定番検査を手軽に自動化 ◎ 高難度・全数記録の外観検査 単一・固定用途

方式は「検査の難しさ」と「記録要件」で選び分ける

有無・寸法・文字などの定番検査を手軽に自動化するなら画像センサ、傷・微細・反射を含む高難度検査や全数画像保存が必要なら画像処理システム(VS-Gシリーズ)が適します。用途が単一で固定なら専用機も選択肢です。将来の拡張や記録要件まで見据えて選べば、買い替えのない選定になります。

高難度・全数記録に応える画像処理システムVS-Gシリーズ

AIとルールベースを組み合わせ、難しい外観検査と全数画像保存を両立。確実にニーズを満たす画像処理システムです。

外観検査装置 画像処理システム VS-Gシリーズ コントローラ
AI×ビジョンストレージ搭載

画像処理システム

VS-Gシリーズ

VS-Gシリーズは、傷・汚れ、寸法、位置決め、有無、文字・コードといった外観検査を幅広くカバーする画像処理システムです。特定の不良を学習して過検出を抑える不良品学習AI(AI欠陥ツール)、良品との違いから想定外不良まで検出する良品学習AI(AI検出ツール)、判定基準を数値で管理するルールベースの3つを組み合わせ、検査の完成度を高められます。ルールベースの自動パラメータチューニングやAIツールの自動画像選択により、設定の手間を抑えて安定した検査を立ち上げられます。さらに、良品も含めた全数の検査画像を保存できるビジョンストレージを備え、不良の証拠管理やトレーサビリティにも対応。31万〜6400万画素の多彩なカメラと最大8台の接続で、微細な不良から広い視野の多点検査まで拡張できます。まず手軽に始めたい定番検査には画像センサ(IVシリーズ)、より高度な検査や全数記録が必要な工程にはVS-Gシリーズ、と使い分けられます。

外観検査装置の選び方・比較資料を入手する

方式の使い分け・用途事例・選定のポイントをまとめた資料を無料でダウンロードできます。

方式選定で押さえたい外観検査の活用例

傷・位置決め・文字読み取りなど、検査内容によって最適な方式が変わることを示す活用例です。

鍛造部品の全面外観検査

鍛造部品の全面外観検査 画像処理システム 傷検査 金属
鍛造部品の傷・打痕を検出した検査画面

ゴムホースの全周外観検査

ゴムホースの全周外観検査
ゴムホース全周の展開検査画像

即席麺の異物検査

即席麺の異物検査
即席麺の異物検査画像 食品外観検査

外観検査装置の選び方に関するよくあるご質問

外観検査装置にはどんな種類がありますか?
大きく、簡単用途の画像センサ、カメラ・照明を組み合わせる画像処理システム、用途特化の専用機、人による目視に分けられます。検査内容と要件に合わせて使い分けます。
画像センサと画像処理システムはどう使い分けますか?
有無・寸法・文字などの定番検査を手軽に自動化するなら画像センサ(IVシリーズ)、傷・微細・反射を含む高難度検査や全数画像保存が必要なら画像処理システム(VS-Gシリーズ)が向きます。
AIはどんなときに必要ですか?
不良の見え方が一定でない、想定外の不良も逃したくない、といった場合にAIが有効です。VS-Gシリーズは特定不良に強い不良品学習AIと想定外不良を捉える良品学習AIを併用できます。
外観検査装置の選定基準は?
「何を検査するか(不良の種類・対象物)」「必要な精度・速度」「合う方式」「拡張性・記録・予算」の4点で判断します。検査対象から方式を逆算するのが失敗しないコツです。
反射や微細など難しいワークにも対応できますか?
難ワークは照明・撮像の作り込みが鍵です。画像処理システムなら偏光やマルチスペクトルなどの照明・撮像を選べ、微細な不良や反射のある表面の検査にも対応しやすくなります。
どれくらいで立ち上げられますか?
画像センサは手軽に立ち上げられます。画像処理システムも、ルールベースの自動チューニングやAIの自動画像選択により、設定の手間を抑えて安定した検査を構築できます。

外観検査装置の選定、お気軽にご相談ください

方式の使い分けや機種選定については、カタログまたはお問い合わせフォームからご確認いただけます。