研究・開発現場レポート - ハイスループットを実践されている研究室のインタビュー

第13回 人工臓器研究の最前線

梅津 光生 氏

早稲田大学(TWIns)
先端生命医科学センター長
理工学術院総合機械工学科教授
大学院生命理工学専攻主任
工学博士 医学博士
梅津 光生 氏

日本における「医工連携」をリードし、
国際競争力のある生命医療系研究を追求

梅津光生氏は人工臓器研究の世界的なパイオニア。世界でも数少ない、機械工学と医学の両分野に精通した研究者である。30年にわたる研究を通じて、人工心臓などの実用化に取り組んできた。これまで次世代型人工心臓「エバハート」の開発を手がけるなど、先進医療に大きく貢献している。現在、梅津氏が進めているのは、応用医学と理工学を結びつけた医工連携。そのための大きな一歩となるのが、早稲田大学と東京女子医科大学が共同で設立した先端医科学研究教育施設、通称「TWIns(ツインズ)」だ。ここでは理工学および医学の専門家が連携して先進医療の研究に取り組んでいる。梅津氏はここのセンター長として次世代を見据えた生命医療系研究の確立をめざす。TWInsは2010年度から日本初の共同大学院として生命医療系の教育研究の拠点となる予定。医療のあり方を変える壮大な挑戦が始まっている。

ほかに類を見ない学際のコラボレーションがスタート

 近年「医工連携」が研究機関や産業界のキーワードとなっている。先進的な医療をめざす医療機関のニーズを踏まえて、製造業の高度なものづくり技術を活かし、医薬品の開発や再生医療、医療機器などを医学と理工学の専門家が共同で開発する試みである。

 こうした取り組みの中で一躍脚光を浴びているのが、2008年3月に誕生した「東京女子医科大学・早稲田大学連携先端医科学研究教育施設」だ。TWInsは東京女子医科大学の頭文字Tと早稲田大学のWにInstitutionを加えた造語。東京女子医科大学と早稲田大学が共同で建設、運営している医工連携の一大拠点である。

 東京都新宿区若松町の東京女子医大に隣接しているTWIns内には、早稲田大学先端生命医科学センターの医工学・生命科学系の研究室、および東京女子医科大学の先端生命医科学研究所がある。加えて、企業や研究機関などと共同研究を推進するためのメディカルイノベーションラボラトリーを設置している。また、共有スペースでは両大学の研究者が気軽にミーティングなどを行なえるようになっている。

TWInsの外観。東京女子医科大学に隣接している。

TWInsの外観。東京女子医科大学に隣接している。


 ほかに類を見ない研究機関の実現に尽力し、初代センター長に就任したのが、早稲田大学理工学術院総合機械工学科教授の梅津光生氏だ。一つの施設に異なる大学を共存させるという画期的な発想も同氏の研究理念に基づいている。

 TWInsについて梅津氏は「にわか生まれの医工連携とは一線を画している」と強調する。それというのも東京女子医科大学と早稲田大学は古くから研究者同士の交流を連綿と続けてきたからだ。

 「およそ40年前から医学と理工学の研究者が研究活動で助けあってきた伝統があります。流体力学を専攻していた私が人工心臓の開発で東京女子医科大学と共同研究を始めてからも35年が経過しています。当初は10人程度の小規模な研究体制でしたが、徐々に輪が広がり、現在のTWInsへとつながっていったわけです」

TWInsの設立趣旨。医学と理工学を融合した最先端医療をめざす。

TWInsの設立趣旨。医学と理工学を融合した最先端医療をめざす。
(出典:早稲田大学 先端生命医科科学センターのホームページ)




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