コラム自動車開発の変革期において高まるコミュニケーションの重要性

現在は長い自動車業界の歴史においても、特に技術革新がめまぐるしい時期と言っても過言ではないだろう。ハイブリッド、電気自動車、自動運転など、さまざまな新技術が実用化と普及拡大に向けて日々進化を続けている。

そのような状況において、今、自動車開発の現場ではコミュニケーションの重要性が急速に高まりつつある。

新技術に対応するために膨れ上がる開発者の人数

昨今の自動車業界には猛烈な技術革新の波が押し寄せている。動力関係においては、すでに広く普及しているハイブリッドカー、全国に1万以上の充電スポットが設置され普及に向けてインフラが整いつつある電気自動車、そして遂に一般発売が開始された水素自動車などがある。

制御関係においては、以前より大きな期待が寄せられている自動運転が、2015年10月に一般道のテストが行われるなど、実用化に向けて着々と進化を続けている

そして製造の現場においては、フォルクスワーゲンのMQBやトヨタTNGA、そして日産のCMFなど、部品の共通化などによって品質の向上とコストの削減を目指すためのプラットフォームの導入が進みつつある。

このような、多種多様な新技術の利用が求められる現在の自動車開発の現場では、それに対応するために数多くの開発者が必要とされる。

円滑なコミュニケーションに有効な3Dプリンタによる試作物

開発者の人数が増えれば、担当者同士の意見交換、部署内や上司、そして協力会社への説明など、多くのコミュニケーションが発生する。

現在の製造開発の現場において円滑なコミュニケーションは、最大の業務効率化へとつながるだろう。しかし、同じ開発者同士では図面で伝わることも、他の部署や外部の協力会社には、実際の形状がイメージできずに理解されないというケースもあるのではないだろうか。何より、打ち合わせや報告のたびに大量の資料を用意していては、それにかかる時間と労力も大変なものになる。

このような時に、3Dプリンタの活用が有効となる。自動車部品には大きなものもあるので、すべてのモデルを実寸サイズで造形するのは難しいかもしれない。だが、縮小したミニチュアモデルであっても精度が高い造形であれば、形状のイメージを伝えるだけではなく実際に組み立てて動作の実演を行うことが可能だ。

百聞は一見に如かず。モデルがあるとないとでは、コミュニケーションの質に差が出るのは明らか。さらに、実際に手にとってみることで新たな気付きが生まれ、改善が進むケースもあるだろう。

なお、こちらに、実際に3Dプリンタによってコミュニケーションを高めた事例の紹介記事があるので、興味のある方はご覧いただきたい。

参考
日刊カーセンサー 旬ネタ
「TNGAって何? トヨタの新世代プラットフォームに迫る」
http://www.carsensor.net/contents/editor/category_849/_30847.html

日産自動車 ニュースリリース
「日産自動車、ハイウェイから一般道までの自動運転が可能な実験車両での公道テストを開始」

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