3Dプリンタ活用事例販売力を向上させた事例
造形モデルは、開発や製造部門での検証に欠かせませんが、販売推進のためのプレゼンツールとしても有効です。サイズ、デザイン、機能、操作性などが実際に手にして確かめられる利点は、どんな説明にも勝る大きなメリットです。
以下は、設計や製造とは違った視点で、販売展開に活用された事例です。
事例7:造形モデルで受注率アップ
他社と比べても競争力がある商品開発に成功したはずだが、カタログなどでPRしてもなかなか受注につながらない。営業からは「伝わる説明ツール」を求められていたが、写真やイラストを使っても効果がなく、3Dプリンタで造形モデルができるようになるまで、ずっと有効な手が打てないでいた。
精度が高い造形モデルは、いわば百聞は一見に如かずの決定打。何ページもある説明資料を凌ぐ強力なプレゼンツールとして活躍した。
重要顧客 | 受注率 | 単価 | 売上 | 備考 | |
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上乗せ受注 | 100社 | アップ | 10,000円 | 7,500,000円 | 1社あたり250個を3社から受注 |
売上合計 | ― | ― | ― | 7,500,000円 | プレゼン力アップによる売上増 |
このように、事例をひとつひとつ詳しく見ていくと、どのケースでも、3Dプリンタが有効に活用できていれば、損失を最小限に抑えられていたものばかりのように思えます。今まで「仕方ない」で済ませていたコストを、3Dプリンタの導入によって大きく変えることができます。
客先に造形モデルを持参して、カタログや動画では伝わりにくい性能が詳しく説明できます。商品が大き過ぎて持ち込めない場合や、小さ過ぎて細部の良さを伝えにくい場合にも、スケールモデルを使ってプレゼン。ポイントを絞った説明で、成約につなげます。