(小和瀬氏) データ分析ツールの情報収集をしている中で、KIを知りました。当初は高収益企業であるキーエンスが作ったツールであることに関心を持ちつつも、導入するかどうかは一般的なBIツールや統計解析ツールなどの複数製品を比較したうえで、どの程度の優位性や投資対効果が見込めるか次第と考えていました。ですが、デモで実際の画面や操作性を見ることで、簡易な操作で高度な分析ができることに驚きを感じるとともに、同業他社での活用事例を聞くことで、自社の課題解決にも活かせるのでは、という期待を感じ始めていました。デモにはデータ分析に興味や関心を持っている社員が部門横断で十数名参加しましたが、同じ印象を持った参加者が多かったようです。
また、後でわかったことですが、インフラ・セキュリティグループの神矢は、このデモより、ずっと以前からKIに着目していたようでした。
(神矢氏) KIは、展示会で知りました。展示会に出展されていた多くのツールは「データアナリスト向けのための重厚長大なツール」か、あるいは「シンプルな計算ツール」が多かったのですが、KIは使いやすさと性能を兼備した希有な製品でした。私たちは統計やデータアナリストのプロを目指しておらず、分析方法の妥当性を理解できる一部の人間しか使いこなせない重厚なツールは向いていません。その点、KIのインターフェースは誰でも分析を始めやすいものでした。
また分析の基礎性能も重要です。展示企業の中には、少し突っ込んだ質問をすると「AIで処理します」のように安易に回答してくる所もありました。一方KIは、キーエンスが自社で使っているデータ分析システムを土台にした製品であり、分析結果から因果関係までをディスカッションすることが可能な点は特に秀でた点だと感じました。自社で使うならKIがよいと強く感じ、社内でも「是非導入したい」と意志を示しました。
(小和瀬氏) 今回のKI導入は「社内でのデータ分析人材の育成」も大きな目的の一つでした。しかしデータ分析を自在にこなせる人材は、座学で育成することは難しく、実際に手を動かしながらデータ分析の経験を積み重ねてもらうことが最も近道であると考えていました。ですので、弊社で使うツールは、ITリテラシーがそれほど高くない社員であっても「とりあえず触ってみよう」という気になれる親しみやすさがあり、統計学の専門的な知識が無くとも高度な分析ができるツールである必要があります。誰にでも使いこなせる親しみやすいユーザーインターフェースを持ち、簡易な操作で高度な分析ができるKIは、その点においても十分に要件を満たしていると評価しています。
こうしてKIの導入が決定し、現在に至っています。