CHAPTER 3測定機の種類と特徴

投影機

概要

光学測定機の一種です。測定の原理は光学顕微鏡に似ています。対象物を台に乗せて、下から光を当てることで、対象物の輪郭がスクリーン上に投影される仕組みとなっています。大型のものではスクリーンが直径1mを超えるものもあります。
この装置のメリットとしては次のような点を挙げることができます。

  • 対象物を非接触で測定できる。
  • 形状の小さなものや複雑なものの測定ができる。
  • 測定顕微鏡と異なり、接眼レンズを覗く必要がなく、複数の人が同時に観察することができる。

構造と用途

投影機の構造と用途
A
投影スクリーン
B
投影レンズ
C
可動ステージ
D
ステージ移動ハンドル(XYハンドル)

対象物の輪郭形状検査や図面との輪郭比較などに用いられます。金属製品・部品や樹脂成形品をはじめ、電子部品や精密部品などの検査・測定に幅広く用いられます。

投影機の主な使い方

  1. 対象物をステージにのせます。
  2. スクリーン上に拡大投影された像にスケールを当てて寸法を測ります。もしくは、XYステージを併用し、その移動量から寸法を測ることもできます。
  3. 投影機によっては、「対象はさみ式」と呼ばれる目盛りを採用しています。これは2本の読み取り線の間にある目盛りから長さを測るものです。

取り扱いの注意点

  • 投影機の校正周期は、6か月~3年です。

投影機の課題と解決

測定の安定性
人によってピントを合わす位置が異なり、測定誤差が生じる。
人のスキルによって作業効率や測定値が異なる。
対応力
形状比較をするとき、10倍に拡大した図面を投影像に重ね合わせ、差異を目視で確認する必要がある。
寸法や図面との相違箇所の数値を測定器で取得することができない。
輪郭形状はトレース紙に転写するなど、データの保存や比較が困難。
工数・コスト
手動でXYステージを動かして対象物の位置・向きを調整し、測定点の座標を1 点ずつ取得して測定するため時間がかかる。
段差がある対象物の場合、測定点の高さが変わるごとにピントを合わす必要がある。
各種書類や輪郭形状の書き出しは、手作業となるため工数がかかる。

投影機の課題解決

投影機におけるさまざまな課題を解決するには、「画像寸法測定器」の使用が最適です。
ステージに対象物を置いてボタン押すだけで、対象物を判別し、非接触で瞬時に測定可能なため、人によるバラつきをなくすと同時に、工数を大幅に削減することができます。

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