有機物も無機物も液モノも。
可視光では見えないものまでも観察できる。
透過光
液中の粒子や細菌、微生物など透明体の構造や形態が観察できる。
反射光
対象物表面の微細な構造や、傷などの形態が高解像度に観察できる。
蛍光
特定の波長をとらえることで、“見たいものだけ”を選択的に可視化できる。
物質の持つ「自家蛍光」で観察する
物質固有の自家蛍光を用いれば、前処理なしで特定の物質だけが観察できます。物質ごとに波長が異なるため、多重観察により分散状態も可視化します。
「蛍光色素」で見たいものを光らせる
自家蛍光を持たないものでも、蛍光色素を用いれば蛍光観察が可能。対象物内部の特定の物質のみ染色して観察することもできます。
マイクロクラックに蛍光色素を定着させて観察する「蛍光探傷」も可能です。
位相差
可視光では見えない透明体でも輪郭や形態を可視化できる。
偏光
化粧品や鉱物、樹脂等の結晶構造を色や輝度の変化で可視化できる。
低倍率も高倍率も、ゆがみのない圧倒的な高解像度画像を実現。
高分解能観察に強い倒立顕微鏡システム
水平出しが容易なので、高NAレンズでもピントのあった高解像度画像が撮影できます。
容器越しでも、透明体や液中サンプルの形態、構造を鮮明に可視化できます。
高分解能×低収差の新開発対物レンズ
要求解像度の高い医学分野での実績と、各種光学機器の開発で培った技術を結集し、専用レンズを開発。
視野周辺部まで歪みをおさえ、広い波長で明るく高解像度な観察が可能です。
- ※NA(開口数): 光学系の明るさや解像力を表す数値。数値が高いほど、明るく高解像度な観察が可能。
高輝度LED×冷却CCDが高いS/N比を実現
広い波長で高い光量を持つ高輝度LEDと、低ノイズで高感度な観察が可能な冷却CCDにより、紫外から近赤外まで一台で幅広く対応します。
カラーとモノクロをワンクリックで切り替え可能。
モノクロなら光量(輝度)による高精度な定量化も可能。
フル電動制御システムだから、誰でも性能を最大限引き出せる。
- 電動コンデンサ
- 電動XYステージ
- 電動レンズ切換
- 電動フォーカス
- 電動フィルタ切換
- 電動カメラ切換
- 電動光量調整
位置合わせも
マップ画像から見たい場所をクリックするだけで、素早く正確に位置合わせが可能。
撮影も
ワンクリックでZ方向を高速にスキャンし、サンプルを問わず正確にピントをあわせて撮影。
解析も
撮影画像から設定を自動的に読み込み、高精度な定量解析も可能。
フル電動制御だから遠隔操作にも対応可能
画像撮影から解析までマウス一つで完結するため、ネットワーク経由でのリモート制御も可能。
他拠点や共同研究先との情報共有や、実験室での密集回避などに役立ちます。
目的に応じて、必要なときに新しい機能が拡張できる。
高性能な基本システム
- 高輝度LED 落射/透過照明
- モノクロ/カラー 切換式冷却CCDカメラ
- 高速 オートフォーカス
- ブラックスペース 内蔵
- 6穴電動 レンズレボルバ
- 電動 フォーカス合成
- 大型電動 XYステージ
- 防振 フローティング構造
- 電気的 投影素子
改造不要。システム構成は自由自在
自動撮影
マップ画像から見たい場所をクリックするだけで、素早く正確に位置合わせが可能。
指定領域を自動で連続撮影
光学セクショニング
レーザー共焦点のように、ボケのない高精細な画像が撮影できる。
自動定量
輝度や色相などの画像情報をもとに、カウントや面積などの定量解析が可能。容器をまるごと自動撮影し、まとめて解析することもできる。
マルチウェルプレートの一括撮影・一括解析も
タイムラプス
指定した時間間隔で自動撮影。
温度やCO2の制御も可能なので、生きたサンプルも撮影できる。
多種多様な業界、用途で利用されるオールインワン蛍光顕微鏡その一部をご紹介します。
化学・素材業界
通常の白色光では区別がつかないものを可視化します。
自家蛍光を観察することで、異物(有機物)を特定します。
NA値の高いレンズで高解像観察ができます。
フィルム内のシリカの分散状態が可視化できます。
蛍光の発現量を定量化することで、コーティング剤の塗布ムラが評価できます。
バインダーの自家蛍光特性を利用して、塗布の均一性が確認できます。
電子・電機業界
正常な素子のみ蛍光を発するため、欠点が一目でわかります。
電池の電解液漏れ経路が明確に確認できます。
レジストの塗布状態なども蛍光により可視化できます。
食品・化粧品・日用品分野
毛皮質の微細な構造もはっきりと観察できます。
パン生地のグルテン含有量が蛍光で可視化できます。
液滴、油滴の輪郭をしっかりとらえて観察できます。
菌だけを正確に抽出。素早く数をカウントできます。
隣り合った細胞を分離し、正確に細胞面積を測定します。
小さな粒子まで正確に抽出して測定できます。