羽根車式流量計

羽根車式流量計の原理と特徴

流量計・流量センサには、さまざまな種類があります。ここでは、羽根車式流量計の原理や特徴についてまとめました。

原理

タービン式流量計に大別されます。構造上2つのタイプに分類でき、それぞれ

  1. 水車構造の「接線流羽根車式流量計」
  2. 風車構造の「軸流羽根車式流量計」

に分けられます。

常に流量と羽根車の回転は、比例しています。よって、羽根車を流体の流れる力で回転させて、回転数により流量を測定することが可能になっています。回転数のカウントは、羽根の先や回転軸にマグネットを埋め込むことにより、パルスを信号として取り出すことができ、流量に換算されます。

【流量計算方法】
1パルスあたりの流量 × パルス数 ÷ 時間 = 瞬時流量
羽根車式構造図
羽根車式構造図

羽根車式流量計の特徴

長所
  • 再現性(繰り返し精度)・応答性に優れている
  • 構造が簡単で安価
  • 小型で大容量の測定が可能
短所
  • 小流量の場合は圧力損失が発生する
  • 異物に弱い(詰まりの原因になる)
  • 羽根車が高速回転するので、軸やせなどの原因で定期的なメンテナンスを要する

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