11章　厚み計測 | 3Dスキャナ型三次元測定機 VL-800 リファレンスマニュアル

11章　厚み計測

ここでは、［計測］メニューで計測できる機能のうち、厚み計測について説明します。

厚み計測では、取得した立体形状の厚みを求めます。

ウィンドウの各部名称と機能

［厚み計測］タブ

［計測］メニューから［厚み計測］を選択するか、ツールバーの［厚み計測］ボタンをクリックすると、厚み計測タブが表示されます。

厚み計測時のメインウィンドウの名称と機能について説明します。

名称		説明
(1)	計測一覧	画像上で指定した計測点の一覧などを表示します。「計測一覧」
(2)	［3D表示］ボタン	3D表示の種類を切り替えます。「3D表示を切り替える」
(3)	3D表示領域	厚みを測定する領域を設定します。
(4)	［測定領域］ボタン	厚みを測定する領域を設定します。「測定領域を設定する」
(5)	［減少率設定］ボタン	厚みの減少率を設定します。「減少率を設定する」
(6)	要素情報表示領域	計測点の要素情報を表示します。［選択要素のみ表示］チェックボックスをONにすると、選択要素のみ表示します。

計測一覧

計測一覧では、計測名の一覧を表示します。

名称	説明
(1)	計測名一覧	測定対象物に設定した計測名を表示します。チェックボックスをOFFにすると、3D表示領域の計測名が非表示になります。
(2)	座標系	定義された座標系を表示します。現在使用している座標系を白色で表示します。

名称

説明

(1)

計測名一覧

測定対象物に設定した計測名を表示します。

チェックボックスをOFFにすると、3D表示領域の計測名が非表示になります。

(2)

座標系

定義された座標系を表示します。

現在使用している座標系を白色で表示します。

厚み計測

厚み計測タブを表示する

計測をおこなうために、［厚み計測］タブを表示します。

計測データを開きます。

「ファイルを開く/閉じる」

［計測］メニューから［厚み計測］を選択します。または、ツールバーの［3D解析］タブの［厚み計測］ボタンをクリックします。

測定領域を設定する

厚みを測定する領域を設定します。

必要に応じて［要素名］を変更します。

厚みを計測する領域を設定します。
- 領域をマウス操作で直接設定する
  1. 領域の指定方法を［領域指定方法］ドロップダウンボックスから設定し、領域を指定します。

［ダブルクリックで指定］

要素を作成したい場所でマウスをダブルクリックすると、クリックした箇所から連続的につながっている領域を自動選択します。

Ctrlキーを押しながらクリックしても要素を作成できます。

［マウスで囲んで指定］

マウスでクリックして、領域の外形を決める点を指定します。ダブルクリックすると閉じた領域が確定し、その領域に含まれる形状から幾何学形状を抽出して要素が作成されます。

［マウスで囲んで指定］を選択した場合、領域の指定モードを選択できます。
［追加］ラジオボタンを選択した状態で領域を指定すると、領域を追加できます。
［削除］ラジオボタンを選択した状態で領域を指定すると、設定済みの領域上から指定した部分の領域が削除されます。

基本計測要素で設定する
1. ［基本計測要素で指定］から使用したい基本計測要素をクリックします。

選択した要素に基づいた領域選択画面に切り替わります。

要素作成と同じ手順で領域を指定します。

ここでは、要素は作成されません。

選択した要素に基づいて、領域範囲が設定された状態になります。

［OK］ボタンをクリックします。

必要に応じて領域を編集します。

	設定した領域を縮退させます。
	設定した領域を膨張させます。
	すべての領域を要素として選択します。
	設定した領域をクリアします。