光学顕微鏡
倒立顕微鏡
- Inverted microscopeとは
- Inverted microscopeの構造
- Inverted microscopeの用途
- Inverted microscopeの弱み
- デジタルマイクロスコープ VHXシリーズを使用する理由
Inverted microscopeとは
倒立顕微鏡は、対物レンズがサンプルを載せるステージの下にあり、サンプルを下から観察する顕微鏡です。
実体顕微鏡より高倍率の観察に使用され、倍率は数十倍から1500倍程度まで拡大可能です。
Inverted microscopeの構造
倒立顕微鏡は、正立顕微鏡と同じ姿勢で観察できる様に光路を斜め上に曲げて接眼レンズに導きます。
光路が長いため、対物レンズの一次像を接眼レンズにリレーする光学系が内蔵されています。
倒立顕微鏡の光の通り道
Inverted microscopeの用途
医学・生物分野では、培養容器(シャーレ)内の細胞を底から観察する必要があるため、倒立顕微鏡が数多く用いられています。
工業分野では、金属材料の観察に用いられ、研磨面を下向きに置くだけで簡単に固定できピント合わせも容易です。
また、ステージの上方に対物レンズが無いため、大きくて重いサンプルを載せることも可能です。
Inverted microscopeの弱み
- 観察距離が短い。
- 被写界深度が浅いため、凹凸のある対象物が観察しにくい。
- 撮影するためには、オプションでカメラを装着する必要があるが、解像度の高い写真の撮影が困難。
- 観察が主目的であるため、測定機能は装備していません。
デジタルマイクロスコープ VHXシリーズを使用する理由
観察距離が長く被写界深度が深いため、低倍率から高倍率まで画面全体にピントの合った観察が可能です。
このため、対象物を切断したり研磨する必要がありません。(非破壊で観察できます。)
コネクタ(ヘッダー)の傾斜観察
Optical Shadow Effect Modeと4Kカメラで、高解像度撮影が可能です。
錫メッキの表面観察
破断面(放射状模様)の観察
測定顕微鏡の機能が標準装備されており、平面計測に加え3D形状測定も可能です。
黒鉛球状化率の測定
コネクタのプロファイル計測