電線・チューブの帯電を放置すると起きる3つの課題
押出・巻取ラインやワイヤーハーネス組立ラインでは、電線被覆・チューブの帯電が搬送不良や作業性低下に直結します。
巻き付き・絡みによる搬送不良
電線被覆やチューブは押出・巻取ライン上で摩擦により帯電しやすく、静電気を帯びると電線同士が引き寄せ合って巻き付いたり絡んだりします。巻き癖や整列不足が生じたまま搬送を続けると、後工程での送り出し不良や巻取り径のばらつき、断線トラブルにつながり、ライン停止や手直しコストの増加を招きます。自動化ラインほど異常に気づきにくく、対応が後手に回りがちです。
粉塵・異物付着による品質低下
チューブ・電線が帯電すると、周囲の粉塵や異物を静電気の力で引き寄せて表面に付着させてしまいます。付着物を巻き込んだまま後工程に流れると、外観不良や絶縁不良、さらには異物混入クレームにつながるおそれがあります。精密機器向けのケーブルでは、わずかな付着でも品質基準を満たせず、出荷前の再検査や手直しの手間が増えてしまいます。
ワイヤーハーネス組立時のESD・作業性低下
ワイヤーハーネスの組立工程では、電線やコネクタが帯電した状態で作業すると、静電気放電(ESD)により内部の電子部品を破損させるおそれがあります。電線同士が静電気で貼り付き作業性が落ちると、組立時間の増加や結線ミスの原因にもなります。帯電を放置すると、完成後の通電検査で不良が見つかり、手戻りや歩留まり低下につながります。
電線・チューブへのSJ-LMシリーズ設置ポイント
超小型ボディから角度調整、チューブノズル、効果確認まで、電線・チューブへの設置は4つのポイントで進みます。
超小型ボディで狭いラインへ設置
φ27mm・全長93mmのSJ-LMシリーズなら、電線被覆やチューブの搬送ライン、ワイヤーハーネス組立ラインの限られたスペースにもそのまま設置できます。
角度調整で狙った箇所へ
本体とノズルの2軸回転で0〜90°の除電方向調整と360°の取り付け回転が可能。巻取径やライン形状が変わってもレイアウト変更なしで向きを変えられます。
チューブノズルと耐屈曲ケーブルで対応
ストレート/ストレート2分岐のチューブノズルで局所的にピンポイント除電。耐屈曲ケーブル(30万回非断線)対応で、可動部や振動のあるラインにも設置できます。
見える化ライトで効果確認
静電気の有無を色で確認でき、アラーム出力・イオンレベル警報が清掃・交換のタイミングを知らせます。
電線・チューブの除電方式比較
狭所への設置可否・除電方向の調整・可動部への耐久性など、電線・チューブへの適合性は方式によって大きく異なります。
| 比較項目 | SJ-LMシリーズ (ノズルタイプ/チューブタイプ) |
大型バータイプ・ブロアタイプ除電器 | 除電なし(帯電防止剤・アース対応のみ) |
|---|---|---|---|
| 押出・巻取ラインの狭所設置可否 | ○ 超小型ボディで狭所に設置可 | × 大型で狭所に入らない | △ 除電器不要だが効果は限定的 |
| 除電方向の調整 | ○ 0〜90°調整・360°取り付け回転 | △ 設置角度は固定的になりがち | × 方向という概念がない |
| ピンポイント除電(チューブノズル対応) | ○ チューブノズルで局所対応 | × 面・エリア全体の除電が中心 | × ピンポイント対応不可 |
| 可動部・振動への耐久性 | ○ 耐屈曲ケーブル30万回非断線 | △ 固定設置が前提になりがち | -(除電器を設置しないため対象外) |
| 除電効果の可視化 | ○ 見える化ライトで即確認 | △ モニタ別売の機種もある | × 効果を色・数値で確認できない |
| 保守性 | ○ アラーム出力・イオンレベル警報で自己診断 | △ 機種による | × 定期的な再施工が必要 |
| ワイヤーハーネス組立ラインへの適用 | ○ 小型で組立台・治具周りにも設置可 | × 設置スペース確保が困難 | △ 静電気対策が不十分になりがち |
| 得意領域(まとめ) | ◎ 電線・チューブ・ハーネスへの狭所ピンポイント除電 | 広い面・エリア全体の除電 | 部分的な予防・応急処置 |
SJ-LMシリーズを選ぶ理由
SJ-LMシリーズは超小型ボディとチューブノズル、耐屈曲ケーブル対応の組み合わせにより、電線被覆・チューブの巻き付きや絡み、ワイヤーハーネス組立時の帯電まで、狭いラインにも後付けでピンポイント除電できます。
電線被覆・チューブ・ワイヤーハーネスの除電に対応するSJ-LMシリーズ
超小型ボディとチューブノズル、耐屈曲ケーブル対応を備えた静電気監視型ノズルイオナイザ。狭いラインへの後付け設置に対応します。
静電気監視型ノズルイオナイザ
SJ-LMシリーズ
静電気監視型ノズルイオナイザSJ-LMシリーズは、φ27mm・全長93mmの超小型ボディにアンプを内蔵し、電線被覆やチューブの搬送ライン、ワイヤーハーネス組立ラインの限られたスペースにも自由度の高い取り付けを実現します。本体とノズルの2軸回転により、設置位置を変えずに除電方向を0〜90°で調整可能。クリーンエアが電極針全体を保護するS.C.A.B.システムを採用し、針先端への異物付着を低減して長時間の除電性能維持を図ります。ストレート/ストレート2分岐のチューブノズルで局所的なピンポイント除電に対応するほか、電源ケーブルには30万回非断線の耐屈曲ケーブルを採用し、可動部や振動のあるラインでも断線トラブルを抑えます。見える化ライト(静電気ありはオレンジ、なしはグリーン)で効果を即座に確認でき、アラーム出力・イオンレベル警報により清掃・交換のタイミングも自己診断します。
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電線・チューブ・ワイヤーハーネスの除電 活用イメージ
押出・巻取ラインの巻き付き・絡み防止から、ワイヤーハーネス組立時の帯電対策まで活用されています。
電線被覆・チューブの巻き付き・絡み防止
押出・巻取ラインで電線被覆やチューブが帯電すると、搬送中に互いに巻き付いたり絡んだりして送り出し不良の原因になります。SJ-LMシリーズを狭いライン脇に後付けし、角度調整で搬送路を局所除電することで巻き付き・絡みを防止します。
ワイヤーハーネス組立 帯電対策
ワイヤーハーネスの組立工程では、電線やコネクタの帯電により静電気放電(ESD)で部品を破損させたり、電線同士の貼り付きで作業性が落ちたりします。SJ-LMシリーズを組立台周りに設置し、狙った箇所を局所除電することでESDリスクと作業性低下を抑えます。
チューブ整列不良・貼り付き防止
帯電したチューブは搬送路上で互いに貼り付き、整列姿勢が乱れて後工程への供給不良につながります。SJ-LMシリーズのチューブノズルで局所的にピンポイント除電し、整列不良や貼り付きを防止します。
他機種との比較・選び方は、イオナイザ製品ラインナップもあわせてご覧ください。
電線・チューブ・ワイヤーハーネスの除電(SJ-LMシリーズ)に関するよくあるご質問
- 電線やチューブの巻き付き・絡みは静電気が原因ですか?
- 押出・巻取ラインで電線被覆やチューブが帯電すると、互いに引き寄せ合って巻き付きや絡みが発生しやすくなります。SJ-LMシリーズで局所的に除電することで、巻き付き・絡みの発生を抑えられます。
- 狭い搬送ラインにも設置できますか?
- 設置できます。SJ-LMシリーズはφ27mm・全長93mmの超小型ボディで、専用ブラケットやチューブノズルを使えば治具製作なしで狭いスペースにも後付けできます。
- ワイヤーハーネス組立時のESD対策にも使えますか?
- 使用できます。組立台周りにSJ-LMシリーズを設置し、電線やコネクタの帯電を局所的に除電することで、静電気放電(ESD)による部品破損や電線同士の貼り付きによる作業性低下を防げます。
- 可動部や振動のあるラインでも使えますか?
- 対応できます。電源ケーブルには30万回非断線の耐屈曲ケーブルを採用しており、可動部や振動のあるラインでも断線トラブルを抑えて使用できます。
- 除電できているか現場で確認できますか?
- 見える化ライトで確認できます。静電気がある場合はオレンジ、ない場合はグリーンに点灯し、立ち上げ時や動作中の効果確認が容易です。
- 搬送トラブルは静電気以外にも原因がありますか?
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はい。搬送トラブル全般の原因分類は搬送トラブルの解説ページでご確認いただけます。静電気が原因の場合はSJ-LMシリーズによる局所除電が有効です。
- 除電・イオナイザの仕組みを基礎から知りたいです
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イオナイザの原理・選び方の基礎知識はイオナイザの解説ページで詳しく紹介しています。SJ-LMシリーズは狭所への後付け設置に適した機種です。
電線・チューブ・ワイヤーハーネスの除電、設置方法からご相談ください
機種選定・設置形態・仕様についてはカタログまたはお問い合わせフォームからご確認いただけます。