現場改善のヒント3分でおさらい。「タクトタイム」「サイクルタイム」「リードタイム」の意味や違い、関係性

3分でおさらい。「タクトタイム」「サイクルタイム」「リードタイム」の意味や違い、関係性

製造業の現場の必須ワードを3分で読めるコンテンツで解説します。今年新しく入社された方や、部門を異動された方、また、そうした方々にうまく説明しなければならない方も必見です。今回は、ものづくりの時間に関する重要ワードである、「タクトタイム」「サイクルタイム」「リードタイム」の意味、それぞれの違いや関係性について解説します。

この記事でわかること

タクトタイムとは

タクトタイム(TT:Takt Time)とは、1つの製品の製造にかける時間のことで、ピッチタイムとも呼ばれます。下記の式のように、稼働時間を作る必要のある製品の数で割ることで、1つの製品を作るためにかける時間(タクトタイム)を求めることができます。

タクトタイムが短ければ短いほど、稼働時間に対してより多くの製品を生産することができます。ドイツ語のタクト(takt)には、拍子や指揮棒などの意味がありますが、まさに生産のリズムを決める大切な基準値となります。

サイクルタイムとは

サイクルタイム(CT:Cycle Time)とは、1つの製品の工程開始から完了までの1サイクルに対して実際にかかる時間のことです。工程にかかる正味時間なので、余裕・損失を考慮しない場合の作業時間といえます。サイクルタイムは、下記の式で求めることができます。

なお、タクトタイムに収まらない工程を「ボトルネック」と呼びます。ボトルネックを解消して、サイクルタイムをタクトタイムに近づけるための改善が必要となります。

なお、近年のFA(ファクトリーオートメーション)では、工程のサイクル実測に、自動車のドライブレコーダーのようにデジタルカメラを導入することが増えています。また、PLC(シーケンサー)と同期して撮影・記録できるものもあり、不具合や不良の発生時にも有用です。

タクトタイム(TT)とサイクルタイム(CT)の関係性について
タクトタイムとサイクルタイムの違いがわかったところで、両者の関係が、製品の生産や在庫にどのように影響するのかを考察してみましょう。

・タクトタイム=サイクルタイム(双方が等しい)

双方が同等であることが理想的です。必要な期間に必要数を効率良く生産できている状態といえます。

・サイクルタイム(長い)>タクトタイム(短い)

実際に製造にかかる時間(サイクルタイム)が、本来かけるべき時間(タクトタイム)よりも長い場合、生産能力が目標に追い付いていない状態といえます。このままでは、期日までに必要な製品数を生産できず、欠品を招いてしまいます。

・タクトタイム(長い)>サイクルタイム(短い)

製造にかけるべき時間(タクトタイム)に対し、実際にかかる時間(サイクルタイム)を短くすることができた場合、製品を目標よりも速く(多く)生産することができます。
ただし、この場合は作りすぎによる過剰在庫の発生に注意が必要です。

リードタイムとは

リードタイム(LT:Lead Time)とは、製造や開発、物流の現場において、発注から納品までのすべての工程にかかる時間のことです。手配番数または手番ともいわれます。

製造業においては、通常、「製造リードタイム(生産リードタイム)」や「設計リードタイム」、「受注リードタイム」、「調達(購買)リードタイム」などに分けて考えます。
中でも代表的なリードタイムの1つである「製造リードタイム(生産リードタイム)」は、原材料を製造工程に投入して、検査を経て製品として出荷するまでにかかる、すべての時間の合計のことです。

たとえば、製造工程そのものにかかる時間だけではなく、工程間の滞留時間も含まれます。そのため、工程間の仕掛在庫が増えれば、その分だけリードタイムは増加します。
製造リードタイムを短縮するには、原材料の入荷待ちや仕掛在庫など、工程前後や工程間のムダの削減まで考慮する必要があり、総合的な生産管理能力が問われます。
停滞(在庫)をできる限りゼロに近づけ、リードタイムを短縮(短納期化)することが理想的です。

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