寸法測定と予兆管理(3/4)

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最近話題の寸法測定

検査のきびしさを決定する

サンプル文字が決定したら検査のきびしさを「なみ検査(Normal Inspection)」「きつい検査(Tightened Inspection)」「ゆるい検査(Reduced Inspection)」の3つから選択します。以下の表は、表1で決定したサンプル文字とAQLをもとにサンプリング数や合否判定数を確認するためのものです。

表2 なみ検査の1回抜取方式(JIS Z 9015-1から一部を抜粋)

表3 きつい検査の1回抜取方式(JIS Z 9015-1から一部を抜粋)

表4 ゆるい検査の1回抜取方式(JIS Z 9015-1から一部を抜粋)

たとえば、なみ検査の1回抜取方式を選択し、サンプル文字は「L」でAQLを1.0%と指定したとします。Acは合格判定数、Reは不合格判定数を示します。この場合、表を見ていくとAc=5、Re=6なので、不適合品が5個までなら合格、6個以上であれば不合格と判定します。

検査のきびしさを決定する際は生産者と消費者の考え、製品品質を加味する必要があります。検査をきびしくすればサンプリングサイズも増えて手間がかかり、品質は安定しますがコストがかかり価格が上昇してしまいます。もちろん最終的な価格も考慮して条件を指定しなければいけません。

ノギスで測定

寸法測定と同時に測定結果も蓄積できる測定機

キーエンスでは置いてボタンを押すだけ、数秒で寸法測定ができる「画像寸法測定器IMシリーズ」をご用意。画像認識で位置や原点を自動認識するので治具なども不要ですし、短時間で膨大なサンプルの測定が可能です。
また測定データを自動で蓄積し、トレンドグラフなどで簡単に傾向を見られるので予兆管理にも力を発揮します。品質管理の手間を削減したい、データを蓄積して予兆管理を行いたいという方は、ぜひ

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