歩留まりと品質を高めるトレーサビリティ

個体識別 [印字・読み取り]

 トレーサビリティの構築において、まず決めるべきポイントは「どの粒度」で管理をすべきかという点。製品や設備の状態は常に変わり、かつ複数の要因が絡み合って品質不良につながるケースが多い。そのため、近年では生産ラインの工程毎やロット単位ではなく、最小個体単位で、生産ラインを通じての管理が重要視されている。
そこで重要になってくるのは、製品に情報を付加する「印字機」と、それを読み取る「コードリーダ」だ。印字がうまく書けない、コードが読み取れないという問題はトレーサビリティ構築において致命的となるため、読み取り安定度を数値化するなど、安定性を重視し構築することが重要だ。

付加データの準備 [製品情報/設備情報の収集]

 個体IDの付与と同時に考えなくてはいけないポイントは、「どんな情報」をその個体に紐付けるかだ。「いつ・どこで・誰が」という追跡のための情報だけでなく、各工程での測定値や検査結果などの「製品情報(品質情報)」と、それが生産されているときの「設備情報」をデータ収集し、それら全てを個体IDに紐付けて管理。そうすることで、より精度の高い分析が可能となる。ここで重要になるのが、インラインでの全数検査・測定を実現する「各種測定器」や「画像処理システム」および設備の状態を把握するためのセンシング機器(変位センサや流量計など)となる。
品質保証やトラブル防止の要となる情報なので、高精度に安定した測定ができる機器を選ぶことが重要だ。またインライン全数検査には、機器の処理スピードも必要となる。

レーザマーカ

  • 測距センサ搭載で焦点ズレなく安定印字
  • 内蔵カメラで位置ズレを自動補正
  • 診断ツール搭載でトラブル予防
レーザマーカ

コードリーダ

  • 難読コードも安定読み取り
  • 読み取り余裕度を数値化
  • 広視野/超深度なので位置ずれに強い
コードリーダ

変位計/測定器/画像処理システム

  • 業界最高の超高精細測定
  • インラインで全数検査
  • 検査結果と画像を紐づけて長期保存
変位計/測定器/画像処理システム

変位センサ/流量計

  • 振れ、歪み、ストロークなど
    設備の挙動をデータ化
  • 取得したいデータに対応する
    豊富なラインナップ
  • あらゆる気体/液体流量を
    配管を切らずに測定
変位センサ/流量計