トレース作業の自動化(3/3)

分類:
難易度の高い寸法測定

投影機でのトレースについて

投影機の拡大像をトレースする場合、スクリーンにトレーシングペーパーをズレないように貼り付けて書き写していきます。またはカメラで撮影するという方法もありますが、カメラやレンズによっては歪みが発生して不正確になってしまうこともあるので注意が必要です。

周辺長や輪郭度の測定も可能

投影機によるトレースは、周辺長や輪郭度の測定に適しています。トレーシングペーパーにトレースした線図から周辺長や輪郭度を測定するといった基本的な寸法測定のほかにも使い方はさまざま。図面などの基準値に対して、トレースした線図の輪郭度や周辺長を比較すれば、製品の合否判定も手軽に行うことができます。また抜取検査時に製品をトレースし、それぞれの線図の輪郭度や周辺長を比較すれば、時系列によるバラツキなどの変化を知ることもできます。

投影機が抱える問題点

トレーシングペーパーに手作業で書き込むトレース作業は、誤差が発生しやすいポイントでもあります。非常に便利な投影機ですが、対象物の位置決めや原点出しに時間がかかったり、ピント合わせによって測定結果が変わったり、トレースで精度が変わってしまうという不安も……。

こちらでは投影機のデメリットについてまとめてみました。以下のほかにも慣れが必要だったり、測定結果の管理に手間がかかったりするなどの問題点があります。

  • 位置決めや原点出しに時間がかかる
  • 手作業でトレースするので手間もかかり、誤差も出やすい
  • ピント合わせによって測定結果が変わる
  • 照明の当て方や光量によってエッジの見え方が変わる

トレース作業が不要となる、画像寸法測定器 IMシリーズ

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対象物の形状・輪郭を画像から判断して測定点を抽出する原理ですので、実は、複雑な形状の輪郭トレースから輪郭度・周囲長の測定も得意とします。

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輪郭度測定の基準も一から作る必要もなく、CADデータからも作成できるので手間がかかりません。また、測定結果の数値だけでなく、統計の設計値と測定箇所のズレ量が色で表示されるので視覚的に確認できます。製品の傾向管理にも最適です。

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