検査治具の不満点(1/3)

分類:
難易度の高い寸法測定
検査治具の不満点

検査治具の不満を解決する手段を徹底研究!

品質管理には欠かせない検査治具(冶具)ですが、「コストがかかる」「手間がかかる」「管理が大変」「納期が長い」といった不満を抱いている品質管理者・生産管理者も多いのではないでしょうか? そこで今回は検査治具(冶具)の不満や問題を解消する方法を考えていきたいと思います。

そもそも治具とは?

治具を辞書で調べると、「機械工作の際に刃物や工具を加工物の正しい位置に導くために用いる補助工具」と記載されています。わかりやすく言い換えると、「加工や組立の際に部品や工具がずれないように、また正しい位置に案内するための固定具」といったところでしょう。ちなみに治具は英語の「JIG(ジグ)」の当て字で、「冶具」と記載される場合もあります。英語の「JIG」は工具の位置合わせと案内のみを指しますが、日本で使われている「治具」は締め付けに使うクランプから測定用センサやゲージまで、関連するツールもすべて含みます。日本語の治具のほうがより広義的に使われていることがわかります。

そんな治具は、量産時の精度のばらつきを抑え、作業スピードを高めるためには欠かせない存在です。ものづくりの現場では、穴あけ治具や溶接治具、組立治具、検査治具などが幅広く活用されています。その中でも品質管理の砦になるのが「検査治具」です。

検査治具とは

検査治具

検査治具は部品・製品検査を行うための装置で、寸法や形状などの精度を満たしているか確認するために使用されます。検査治具のほか、検具や(測定・検査)ゲージ、CF(Checking Fixture)治具などさまざまな呼び方がありますが、同じものと考えていただければ大丈夫です。ノギスやマイクロメータなどによる測定では、作業者によって精度やスピードに差が発生しますが、検査治具を利用すれば個人差を抑え、効率的に製品の合否判定を行うことができます。

また、その用途によって「寸法用の検査治具」「角度用の検査治具」「形状用の検査治具」「嵌合用の検査治具」などに分けることができます。それぞれ検査する内容は異なりますが、寸法公差や幾何公差に適合しているかを判定することは同じ。また、「寸法と角度」「形状と嵌合」のように、1つの治具で同時に複数の検査を行うケースも多くなっています。

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