このサイトに登場する用語や、関連ワードをご説明します。
画像センサを選定するために製品仕様書を見るときや、画像センサの設定を行うときなどにご活用ください。

キーエンス「AI搭載 画像センサ IV2シリーズ」の機能上の意味を反映しているため、一般的に用いられる場合の用法とは異なる場合があります。

用語 意味
撮像
明るさ自動調整 複数の撮像条件の写真から最適な明るさを自動で探す機能。
HDR High Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)の略。広い明るさの幅(ダイナミックレンジ)で撮像する技術。金属など光が反射しやすく、画像の明暗の差が大きい対象物を撮像するときに使う機能。
オートフォーカス ピントをモータなどを利用して自動的に合わせるシステムのこと。
外部トリガ 内蔵カメラの撮像を開始させるタイミング。外部に設置した光電センサやPLCなど、対象物の動きと同期した外部入力をきっかけに、撮像を開始する。
狭視野 検知できる範囲が狭いこと。IV2シリーズの狭視野タイプの最小視野は、設置距離40 mmにおいて8 mm × 6 mm。
検出エリア 画像センサが対象物をとらえることができる範囲。
広視野 検知できる範囲が広いこと。IV2シリーズの広視野タイプには、最大視野が設置距離300 mmにおいて275 mm × 206 mmのタイプと、設置距離600 mmにおいて550 mm × 412 mmのタイプがある。
赤外LED 赤外線を発光するダイオード。「IR-LED」や「Ir-LED」などともいわれる。
デジタルズーム 撮影した画像の一部を切り取って、コンピュータで補完拡大処理すること。
ドーム照明 さまざまな方向からの間接光で、対象物を照射する照明装置。影やハレーションが発生しやすい不定形な対象物に対して、柔らかな間接光を照射することができる。
内部トリガ 内蔵カメラの撮像を開始させるタイミング。トリガ間隔で指定した時間間隔で、連続的に撮像を開始する。
ハレーション 写真を撮った際、強い光が当たっているところがにじんで、全体的に白くぼやける現象。
偏光フィルタ 必要な光を得るために、不要な光を遮断するためのフィルタ。色を鮮やかにしたり、見づらいものを見えやすくする効果がある。
ホワイトバランス 撮影環境での光の色の影響を補正して、白を白く写すための機能。
マスタ画像 判定の基準となる画像。センサで撮像した画像をマスター画像として登録することができる。
LIVE画像 撮像しているセンサからのリアルタイム画像。
検出ツール
「輪郭」ツール 登録された検査対象物の輪郭情報を基準として、検査する対象物との一致度を求める検出ツール。
「色面積」ツール 登録された良品の色を基準に、検査する対象物との面積の差を求めて判別する検出ツール。
「面積」ツール 登録された良品の明るさを基準に、検査する対象物との面積の差を求めて判別する検出ツール。光沢の差による判別や、表面加工の差による判別などに有効。
「エッジピクセル」ツール 明暗変化の大きい境界点(エッジ)の画素数をカウントして違いを検出する検出ツール。
「位置補正」ツール マスタ画像に対する位置ずれ量を演算して補正する検出ツール。
「直径」ツール ワークの直径を基準に、良品との差を検出するツール。
「幅」ツール エッジ間の幅を基準に、良品との差を検出するツール。
「ピッチ」ツール ピッチの幅を基準に、良品との差を検出するツール。
RGB 色の表現方法の1つ。R(赤)、G(緑)、B(青)の、光の3原色を組み合わせて色を表現する。
HSV 色の表現方法のひとつ。色相(H)、彩度(S)、明度(V)で表現する方式で、人が色を知覚する方式に類似している。「HSB色空間」とも呼ばれる。
エッジ 明暗変化の大きい境界点。
OCR Optical Character Recognition/Readerの略。手書きや印刷された文字をカメラによって読みとり、コンピュータが利用できるデジタルの文字コードに変換する技術。
回転補正 搬送の問題で対象物の回転方向が定まらないときに、センサが撮像した画像を正しい方向に補正する機能。
スケーリング機能 画像による一致度の代わりに、長さを良否判定に使用する機能。
複数検出 視野内の複数のポイントを複数ツールを使用して検出すること
ロジック 複数の検出ツールの結果をAND・OR・反転などの論理演算を用いて組み合せ、出力条件を設定する機能。
通信/運用
EtherNetIP® ODVA(Open DeviceNet Vendor Association, Inc.)により管理されているイーサネットを使用したオープンネットワーク。大量の制御用・監視用データを高速かつ広範囲に通信できるため、稼働率の向上、品質改善などに有効。
FTP File Transfer Protocol(ファイルトランスファープロトコル)の略。インターネット(LAN)上でファイルを転送するしくみ。
トレーサビリティ 「その製品がいつ、どこで、だれによって作られたのか」を明らかにすべく、原材料の調達から生産、そして消費または廃棄まで追跡可能な状態にすること。
ヒストグラム(度数分布) 検出結果の数値データを表した一致度分布図のこと。検査の安定性の確認、ワークによる検査のばらつきを確認するのに用いる。横軸が一致度、縦軸が検査回数を表す。
全般
画像センサ CCD素子(Charge Coupled Device)やCMOS素子(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などのイメージセンサでとらえた映像を画像処理して、対象物の特徴量(面積、重心、長さ、位置など)を算出し、データや判定結果を出力するセンサ。
光沢ワーク 金属素材の表面や白い素材の表面など、光の反射率が高い素材でできたワーク。
光電センサ 可視光線・赤外線などの光を投光部から発射し、検出物体によって反射する光や遮光される光量の変化を受光部で検出し、出力信号を得るセンサ。
段取り替え 生産ラインに流す製品に合わせて、加工機や冶具・装置の設定を変更する作業のことで、「機種切り替え」ともいわれる。
ファイバセンサ 光電センサの光源に光ファイバを連結し、狭い場所などへ自由に設置して検出できるようにしたもの。