第3章 機械安全規格について
- 機械安全に関する国際規格の階層構造
- ISO12100 - 機械安全の基本規格
- ISO13849-1 - 制御システムの安全関連部
- 日本における機械安全の考え方
- ライトカーテン使用時の安全距離
- レーザスキャナ使用時の安全距離
機械安全に関する国際規格の階層構造
機械安全に関する規格の制定をするための基準としてIEC及びISOが共同で作成したIEC/ISOガイド51には、以下のように国際規格を階層別に分類することを規定しており、最新の技術で製造される機械にも適用できるような規格構造としています。
A規格:基本安全規格
あらゆる機械に適用できる基本概念や設計の原則などを規定した規格。
B規格:グループ安全規格
ある程度広範囲な機械群に対して適用できる安全性を規定した規格。
B規格は、さらに以下のB1およびB2規格に分類できる。
B1規格: 特定の安全的側面に関する規格。主に安全距離や騒音など。
B2規格: 安全関連機器に関する規格。主にライトカーテンやインタロック装置など。
C規格:個別製品安全規格
特定の機械又は機械群に対する詳細な安全性要求事項を規定する規格。
C規格が存在する機械は、C規格に従って設計することになりますが、C規格が存在しない機械の場合、A規格およびB規格に従って設計することになります。
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