インモールド

商品名・メーカーのロゴ・意匠をはじめ、原材料などのさまざまな必須情報を表示するため、ラベル表示が用いられます。
ここでは、インモールドラベルの特徴を解説します。

特徴

インモールドラベルは、樹脂容器とほぼ一体となり直接印刷したように見えるラベルです。加工方法は二つあります。
「ブロー成型」は主にボトル型容器に使用される方法で、二つに割った金型に材料の樹脂を入れ、これを合わせて樹脂を熱で膨らませることにより容器を成型します。その際に金型内に印刷したラベルもセットし、熱により容器へ融着します。
もう一つの「インジェクション成形」は主にカップ型容器に使われる方法で、凹型の金型内に樹脂を射出し、凸型の金型を押し付けることで容器を成型します。こちらも凹型の金型内にラベルを入れ、熱融着するものです。
「ブロー成型」はシャンプーや洗剤などの水回りで使われる日用品などの容器に、「インジェクション成形」はチルド飲料や乳製品、アイスクリームなどの容器に採用されています。
印刷はオフセットまたはグラビア印刷で行われます。いずれも水に強く、長期間にわたり水回りで使用される商品に適しています。基材はPPやPEなど容器と一体化しやすい樹脂を使用しています。

インモールド工程

インモールド工程

容器とラベルが、ほぼ一体に見える。

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