プログラマブルコントローラ KV Nanoシリーズ
小型PLC「KV Nanoシリーズ」。コンセプトは「お客様の“良い”をパッケージ」。コネクタタイプと端子台タイプの2系統をラインナップ。
コネクタタイプ 基本ユニットと拡張ユニットラインナップ
コネクタタイプの基本ユニットは32点タイプ(入力16点/出力16点)。基本性能32kステップ、最大I/O点数256点、拡張ユニット最大8台。インターフェースはUSB・シリアルを搭載。内蔵機能は位置決め3軸、高速カウンタ3ch、割り込み入力4点、ロギング10ID。
| 分類 | 型式 | 仕様 |
|---|
| 基本ユニット 32点 | KV-NC32T | トランジスタ(シンク)出力 |
| 入力16点/32点 | KV-NC16EXE / KV-NC16EX / KV-NC32EX / KV-NC32EXE | ヨーロピアン端子台またはMILコネクタ、DC入力16点/32点 |
| 出力8点 | KV-NC8ER | リレー出力、ヨーロピアン端子台 |
| 出力16点/32点 | KV-NC16ETE / KV-NC16ETPE / KV-NC16ET / KV-NC16ETP / KV-NC32ETE / KV-NC32ET / KV-NC32ETP | トランジスタ(シンク)出力/(ソース)出力、ヨーロピアン端子台またはMILコネクタ。 |
| 入出力32点/64点 | KV-NC16EXTE / KV-NC16EXT / KV-NC32EXT | DC入力+トランジスタ(シンク)出力(入力16点/出力16点、入力32点/出力32点)。 |
拡張ユニットは入力ユニット、出力ユニット、入出力ユニットまで用途に応じて選定できる。
端子台タイプ 基本ユニットと拡張ユニットラインナップ
端子台タイプの基本ユニットは14点・24点・40点・60点をラインナップし、シンプルに選定できる。各タイプの性能は次のとおり。
| タイプ | 入出力 | 基本性能 | 最大I/O点数 | ユニット台数 | 内蔵機能 |
|---|
| 14点 | 入力8点/出力6点 | 8kステップ | 128点 | 3台 | 位置決め2軸、高速カウンタ2ch、割り込み入力4点 |
| 24点 | 入力14点/出力10点 | 8kステップ | 256点 | 8台 | 位置決め2軸、高速カウンタ2ch、割り込み入力4点 |
| 40点 | 入力24点/出力16点 | 16kステップ | 256点 | 8台 | 位置決め3軸、高速カウンタ3ch、割り込み入力4点 |
| 60点 | 入力36点/出力24点 | 16kステップ | 256点 | 8台 | 位置決め4軸、高速カウンタ4ch、割り込み入力4点 |
各タイプにリレー(AR/DR)、トランジスタ(シンク:AT/DT)、トランジスタ(ソース:ATP/DTP)を用意し、AC電源タイプとDC電源タイプがある。インターフェースはUSB・シリアル。KV-N14□□はKV-NC1EPと接続できない。
拡張ユニットはパッケージタイプで、入力8点/16点(KV-N8EX/KV-N16EX)、入出力16点(KV-N8EXR リレー、KV-N8EXT シンク)、出力8点/16点(KV-N8ER/KV-N16ER リレー、KV-N8ET/KV-N16ET シンク、KV-N8ETP/KV-N16ETP ソース)、アナログ3点タイプ(KV-N3AM:A/D変換2点+D/A変換1点、電圧/電流入出力)、接続変換ユニット(KV-N1:コネクタタイプ拡張ユニット接続用)、カセット(KV-N1AW アクセスウィンドウ、KV-N10L RS-232C、KV-N11L RS-422A/485)を用意する。
ハード特長(コネクタタイプ/端子台タイプ)
コネクタタイプは省スペース設計で、以下のハード特長を備える。
- 電源ユニット不要:制御盤内のDC24Vを直接CPUユニットへ電源供給でき、電源ユニットのコストを削減
- ベースレス構造:CPUユニットと拡張ユニットを本体側面のコネクタで連結、DINレール取り付けが可能
- USBポート搭載:汎用Bタイプで、別途購入不要でパソコンとの高速データ転送が可能
- 省スペース化:基本ユニット・拡張ユニットとも省スペース設計
- SDカードスロット装備:プロジェクトの保存・読み出しやデバイスデータのロギングが可能で、別途データ収集ユニット不要
- 高機能I/O:基本ユニット本体に汎用入出力を標準装備、位置決めや高速カウンタとしても使用可能(位置決め3軸/高速カウンタ3ch/割り込み入力4点)
端子台タイプの特長は次のとおり。
- USBポート搭載:KVシリーズ全てで汎用BタイプのUSBケーブルが使用可能
- アナログボリューム搭載:基本ユニットにアナログボリューム2点を標準搭載、値はコントロールメモリに割り付き、デバッグ時の設定値微調整が容易
- 増設カセット装着可能:14/24点タイプは1台、40/60点タイプは2台の増設カセットを装着可能。シリアルのほかメモリカセット機能付き表示器も用意
- 拡張ユニット延長ケーブル:OP-87581でユニット間の距離を1m延長可能
本体前面にはアナログボリューム、RUN-PROG切換/エラークリアスイッチ、USBポート、シリアルポートを配置する。
高速性・信頼性・メンテナンス性
高速処理性能として、大容量高速RAMとFPU(浮動小数点型実数演算ユニット)を搭載した完全32bitのメインCPUにより、LD命令処理時間50nsを実現。3kステップを0.3msで実行する。スキャンを監視しながら処理を調整することでスキャンタイムのばらつきを10µs以下に抑制し、一定スキャンタイム運転時は中・大型クラスPLCに迫るばらつきに抑える。標準搭載の割り込み入力は応答性能100µs以下で、ダイレクトリフレッシュにより入力から出力までを1スキャン以内で実行できる。さらに超高速な制御が必要な場合は、Quad Core CPU搭載・基本命令実行0.5nsのKV-Xシリーズを用意する。
信頼性・メンテナンス性は次のとおり。
- バッテリーレス:不揮発性RAMのFeRAM採用により、デバイス値や設定情報をバッテリーレスで停電保持。バッテリー交換作業が不要
- 全点過電流保護回路:トランジスタ出力は全点に過電流保護回路を搭載し、ミスタッチによる故障や突入電流による破損を防止
- 設置制限30mm:内部構造設計の最適化により高温状態でも耐える仕様。設置制限は30mmで制御盤のサイズダウンが可能
- 全ユニットディレーティングなし:高温状態かつ自己発熱にも耐える構造設計で、全ユニットでディレーティングがない
KV-N24AR正面取り付け時のディレーティングは、40℃で単体100%・拡張ユニット付56%、55℃で単体44%。停電保持には不揮発性RAM、保護には過電流保護回路を用いる。
内蔵位置決め機能
基本ユニット内蔵の位置決め機能で本格的なモータ制御を実現する。主な機能は次のとおり。
- 高速起動:50µsの超高速起動を実現(KV Nano 50µs、KV-24DT 370µs、従来比7倍以上の高速化)
- 高速応答:速度変更や目標座標変更時の応答性が超高速で、タクトアップや精度向上に寄与
- 出力:コネクタタイプは3軸、端子台タイプはMAX4軸、全て100kHz出力が可能
- 停止位置のばらつき抑制:停止センサ使用時に専用の入力端子を用意し、停止位置精度が向上
- 運転中に目標座標/速度が変更可能:位置決め運転中でも目標座標や速度を変更でき、専用命令語で簡単に実現
- 多彩な原点復帰モード:通常の原点復帰、Z相を使用した原点復帰、ドグ式原点復帰、押し当て原点復帰など(原点センサ立上り/中間点/andZ相、ドグ式Z相なし/あり/押し当て)
プログラミング/デバッグ支援として、位置決め設定は全てパラメータ方式でコントロールメモリ(CM)に割り付き、ラダープログラムから変更可能。専用命令語(PSTRT 位置決め運転、JOG、ORG 原点復帰、TCH ティーチング、HOME ホームポジション移動、CHGSP 速度変更、CHGTGT 目標座標変更、RFSPS 現在値リフレッシュ)を多数用意する。内蔵機能モニタ、リアルタイムチャートモニタ(現在座標・速度・位置決め完了フラグを1画面で同時モニタ)でデバッグできる。多軸制御・同期制御は1CPUで補間制御・同期制御まで対応するKV-X520を用意する(EtherCAT対応)。
高速カウンタとSDカードアプリケーション
高速カウンタは全ch100kHz(位相差50kHz)のパルス入力が可能で、分解能32bitによりビルディングタイプと同等の高精度制御を実現する。主な機能は次のとおり。
- 高速カウンタ設定ウィザード:初期設定をマニュアルレスで設定、設定後ラダープログラムを自動生成
- 多彩な機能:インプットキャプチャ機能、コンパレータ一致による割り込み処理、コンパレータ一致出力、ダイレクトクロックパルス出力(各100kHz)
- 周波数カウンタ機能:パルス入力を周波数(Hz)や回転数(rpm)に自動換算しDM(データメモリ)に格納
- カムスイッチ機能:ロータリエンコーダ接続で指定角度出力、0.1度単位で最大32ポイント設定、アブソリュート/インクリメンタル両対応
SDカードアプリケーションとして以下を用意(SDカードスロットはKV-NC32Tのみ搭載)。
- ロギング機能:SDカード内に任意のデバイスをロギング、設定は2ステップ、トリガ専用命令で自由度の高い設定が可能
- トレース機能:イベント発生時の前後データを保存、SDカードなしでも使用可能
- オートロード機能:SDカード経由でパソコンレスにプログラムを更新、電源ON/OFFやデバイス(CR)のON/OFFで更新可能
- FTPクライアント/サーバ機能:KV-NC1EP使用時、SDカード内データをパソコンにCSV形式でアップロード可能
Ethernet/EtherNet/IP、センサ機器・リモートI/O接続
Ethernet/EtherNet/IP関連の機能は次のとおり。
- FTPクライアント機能:CPU内蔵ロギング/トレースで収集したデータやSDカード内のデバイス値をパソコンにCSV形式でアップロード(KV-NC32Tのみ)
- FTPサーバ機能:パソコン側からパラメータファイルをPLC内のSDカードに書き込み、段取り替えが容易(KV-NC32Tのみ)
- 簡易PLCリンク機能:Ethernet間のPLCリンクをプログラムレスで実現。KV同士だけでなく他社製MCプロトコル対応PLCともプログラムレスでPLCリンク可能。設定は専用ウィンドウで行い、1設定あたりビットデバイス4096ビット、ワードデバイス256ワード通信可能
センサ機器・リモートI/O接続の特長は次のとおり。
- LANケーブルで省配線:PLCとセンサ機器・リモートI/Oを汎用LANケーブルでワンタッチ接続、専用ケーブル不要
- プログラムレス接続:機器を配線・通電した上で自動設定ボタンをクリックするだけで通信設定が完了
- 専用モニタを複数用意:リモートI/O/センサ専用モニタを用意、タッチパネルVT5では作画不要で各機器を一覧モニタ
- 省スペース:薄型筐体(幅48.9mm)、ヨーロピアン端子台タイプは全点コモン端子で外部端子台も不要
- ロータリスイッチでIPアドレス設定:通信ユニット内蔵のロータリスイッチでハード側からもIPアドレス設定可能
- デバイスコメント登録不要:設定機器のコメント情報が自動登録され、デバイス番号を意識せずコメント検索しながらプログラミング可能
アナログ制御・温度制御
アナログ制御はビルディングタイプ同等のハイスペックを小~中規模制御で実現する。変換速度・分解能・変換精度は次のとおり。
- 高速変換:80µs/ch
- 高分解能:1/4000
- 総合精度:±0.3%
入出力レンジは電圧4種類(−10~10V、0~10V、0~5V、1~5V)、電流2種類(0~20mA、4~20mA)の計6種類から設定できる。平均処理は時間・回数の指定に加え移動平均も使用可能で、ユニット内部で平均するためスキャンタイムの影響を受けない。ゼロクリップ、コンパレータ機能、断線検知にも対応する。
温度入力ユニットKV-NC4TP(コネクタタイプ)を使用すれば、熱電対・白金測温抵抗体の入力が可能(端子台タイプPLCで使用する場合はKV-N1が必要)。設定はユニットエディタで行い設定用プログラム不要。スケーリング機能で取り込んだ値を任意の値に換算でき、ラダープログラムでの演算処理が不要になる。デバッグ用のリアルタイムチャートモニタや、アナログ・温度制御用の便利な命令語を多数用意する。
さらに高速・高精度なアナログ制御にはKV-SAD04/KV-SDA04を用意(変換速度10µs、分解能1/20000、総合精度±0.1%@25℃±5℃、オートチューニング付PID、時分割比例出力、ユニット割り込み、ユニット間同期、バッファリング入力)。詳細はKVシリーズ総合カタログに掲載。
シリアル通信とアクセスウィンドウ
シリアル通信の機能は次のとおり。
- PLC間リンク:分散制御やPLC間リンクをシリアル通信で実現、最大16台・96ワードリンク可能。ラダー実行への影響を最小限に抑えるアルゴリズムで定時性を追求(512ビット96ワード、KV Nanoコネクタタイプでも可能)
- シリアルPLCリンク設定:専用の設定ウィンドウでマニュアルレスに設定、設定内容が一覧化され確認が容易
- Modbusマスタ/スレーブ機能:オープンネットワークのModbus通信に対応、温調器などを制御するマスタ機能とタッチパネル等とつながるスレーブ機能の両方に対応(KV Nanoコネクタタイプでも可能)
- Modbusトレース機能:Modbus通信専用のデバッグ機能で、プロトコルアナライザなしでコマンドやレスポンスの中身をモニタ可能
アクセスウィンドウ(KV-N14□□/N24□□/N40□□/N60□□のみの機能)はパソコンレスでの操作を可能にする。
- プログラムのロード/セーブ:アクセスウィンドウカセットのメモリにプログラムを記憶、同じ装置を複数台製作する際にパソコンレスでロード/セーブ操作が可能
- デバイスモニタ:ビットデバイスのON/OFF確認、ワードデバイスのモニタと変更、デバイスコメント表示が可能
- CPUモニタ:内蔵の位置決め機能やシリアル通信機能のモニタ・設定確認が可能
- エラー内容の日本語/英語表示:エラー発生時にエラーコードに加えエラー内容を日本語/英語で表示
ラダーサポートソフトウェア KV STUDIO とプログラムの構造化
KV NanoはKVシリーズで共通のラダーサポートソフトウェア「KV STUDIO」を使用でき、KVシリーズ全てで同一環境で開発できる。主な入力支援機能は次のとおり。
- RTエディット(業界初):キー入力の際にデバイス番号ではなく命令語名やデバイスコメントを直接入力するだけで入力候補を表示
- オペランド入力ガイダンス:入力すべきオペランドの内容をガイダンス表示
- 命令語候補表示:入力したアルファベットで始まる命令語の一覧を表示
- 未使用デバイス検索(業界初):デバイス番号の後に“?”を入力すると未使用デバイスを入力候補として表示
- キーカスタマイズ機能:デバイスの表示形式やショートカットキーの割り当てを変更可能
- Windowsと同じ操作感:コピー Ctrl+C、貼り付け Ctrl+V、検索 Ctrl+F、置換 Ctrl+H
プログラムの構造化と資産化に対応する。
- プログラムの構造化:機能ごとにプログラムを分割・モジュール化でき、モジュール単位で流用・動作確認が可能
- ローカルデバイス:モジュール内だけで使用可能なローカルデバイスにより、モジュール間のデバイス重複を気にせず流用できる(デバイス番号の前に@を付ける)
- ユニット設定を一括管理:PLCのシステム構成やデバイス割り付け、各種設定をユニットエディタで一括管理
KVスクリプトによる演算・条件分岐の記述
KVスクリプトはラダープログラムでは扱いにくい数式や文字列処理を直接記述でき、プログラムの行数削減と視認性向上に寄与する。四則演算、文字列処理、制御文(条件分岐や繰り返し構文)を簡潔に記述できる。あいまい入力に対応し、大文字/小文字やスペース有無を気にせず記述可能。文字列の結合・照合も数式感覚で行える。
入力支援・デバッグ機能として、関数入力ガイダンス(Ctrl+Spaceで関数一覧を絞り込み表示)、マニュアル検索機能(F1で該当関数のマニュアル表示)、ツールチップモニタ(カーソルを合わせるとデバイスコメントと現在値を表示)、ウォッチウィンドウ(選択範囲内のデバイスをモニタ)を用意する。
使用できる主な演算子・制御文は次のとおり。
| 区分 | 内容 |
|---|
| 算術演算子 | +(加算)、−(減算)、*(乗算)、/(除算)、︿(累乗)、MOD(剰余) |
| 比較演算子 | <、<=(以下)、>、>=(以上)、=(等価)、<>(不等価) |
| 代入演算子 | =、+=、−=、*=、/= |
| 文字列演算子 | +、&(文字列連結) |
| 論理演算子 | AND(論理積)、OR(論理和)、XOR(排他的論理和)、NOT(論理否定) |
| 制御文 | IF文(IF~ELSE IF~ELSE~END IF)、SELECT CASE文、MC文、FOR文、WHILE文、DO文 |
データ型はサフィックスで指定する。
| サフィックス | 内容 |
|---|
| .U | 16ビット符号無し(0〜65535)※記述省略可 |
| .S | 16ビット符号付き(−32768〜32767) |
| .D | 32ビット符号無し(0〜4294967295) |
| .L | 32ビット符号付き(−2147483648〜2147483647) |
| .F | 単精度浮動小数点型実数(有効桁数約7桁) |
| .DF | 倍精度浮動小数点型実数(有効桁数約16桁) |
| .B | ビット型(ON:真, OFF:偽) |
| .T | 文字列型 |
リアルタイムチャートモニタ
リアルタイムチャートモニタは、デバイスを一度CPU本体のメモリに格納しながらパソコンに取り込むため、通常では気づかない一瞬の変化も取りこぼしなく確認できる。8ワード・16ビットを同時モニタ可能。主な機能は次のとおり。
- トレース機能:任意のイベント発生時の前後データを取得、周期はスキャンごとに設定可能
- カーソル制御で時間計測:任意の2点間の時間をms単位で把握でき、パルス幅の時間計測などに活用
- 2種類の保存形式:波形表示のまま保存する形式とCSVで保存する形式の2パターンを用意
用途例として、センサの誤出力検出(カウント値も同時モニタしオシロなしで確認)、他機器の影響での誤動作検出(ビットとワードデータを同時モニタし原因究明)、タイミングのズレ検出(ビット間のタイミングのズレやビット信号でのアナログ値取得の不具合特定)などがある。
効率化デバッグ機能
デバッグを効率化する各種機能を搭載する。
- 一括モニタ:一括でモニタするだけでなく直接ON/OFFやDMへの数値書き込みが可能、複数ウィンドウを同時に立ち上げ可能
- 登録モニタ:任意のデバイスのモニタ・書き込みが可能、任意のデバイスを保存すると毎回登録せず読み出すだけでモニタ可能
- 内蔵機能モニタ:位置決め機能や高速カウンタ機能など内蔵機能専用のモニタ画面を用意、デバイス登録が不要
- 微分モニタ:信号の立ち上がり/立ち下がり検出の確認が可能で、デバッグ用プログラムの追加が不要
- シミュレーション機能:実機がなくてもパソコン上でシミュレーション可能、登録モニタや一括モニタも使用可能
- 行の無効化:一時的に動作させたくないプログラムを1操作で無効化
- 接点コイルジャンプ(F12):F12キーで同じデバイス番号の接点(コイル)にジャンプ
- 命令語ヘルプ機能(F1):1操作で該当命令語の解説を表示
- ワンキークロスリファレンス:1操作で選んだデバイスの使用箇所を一覧表示、クリックで該当プログラムにジャンプ
仕様(コネクタタイプ)基本ユニット KV-NC32T
コネクタタイプ基本ユニットKV-NC32Tの性能仕様・一般仕様・入出力仕様は次のとおり。
| 項目 | KV-NC32T |
|---|
| 演算制御方式 | ストアードプログラム方式 |
| 入出力制御方式 | リフレッシュ方式 |
| プログラム言語 | 拡張ラダー/KVスクリプト/ニモニック |
| 命令語数 | 基本命令81種182語、応用命令39種56語、演算命令123種311語、拡張命令92種141語、合計335種690語 |
| 命令実行速度 | 基本命令 最小50ns、応用命令 最小170ns |
| プログラム容量 | 32kステップ |
| I/Oユニット最大装着数 | 8台 |
| 最大I/O点数(基本ユニット分除く) | 最大256点 |
| データメモリ DM | 32768点 16ビット |
| 高速カウンタ CTH | 3点 32ビット(入力応答100kHz/単相、50kHz/位相差) |
| 位置決めパルス出力 | 3軸 最高出力周波数100kHz |
| 基本ユニット入出力 | 入力16点/出力16点 |
| デバイスコメント本体格納数 | 20,000個 |
| 停電保持機能 | プログラムメモリ:フラッシュROM 1万回書き換え可能、デバイス:不揮発RAM |
| 時計機能 | ±60秒/月(@25℃) |
一般仕様は、電源電圧DC24V(+10%/−15%)、内部消費電流260mA、使用周囲温度0~55℃、保存温度−25~+75℃、使用周囲湿度5~95%RH、耐電圧AC1500V 1分間、耐ノイズ性1500Vp-p以上(IEC61000-4-2/3/4/6準拠)、絶縁抵抗50MΩ以上、使用環境2000m以下、過電圧カテゴリⅠ、汚染度2、質量約220g。使用周囲温度は制御盤内のユニット中央下部(30mm)で規定する。
入力仕様は、汎用入力(R000~R009 10点)と高速A相/B相入力(R010~R015 6点)を備え、入力方式DC24V(オープンコレクタ)、入力定格電圧DC24V、応答周波数は高速入力で単相100kHz・位相差50kHz。入力時定数は10µs~10msの8段階切換(CM1620で設定)。出力仕様は汎用出力(R506~R515 10点)と高速出力(R500~R505 6点)、出力形態MOSFET(N-ch)、定格負荷DC30V 0.2A(1.6A/コモン)、出力周波数100kHz、過電流保護をコモンごとに搭載。内蔵シリアルポートはRS-232C、伝送速度1200~115200bps、全二重、伝送距離15m、伝送台数1台。
仕様 拡張入力/出力/入出力ユニット(性能仕様)
拡張入力ユニットの性能仕様は次のとおり。DC24VモードとDC5Vモードを切換可能で、入力最大電圧26.4V DC。
| 型式 | 点数 | 接続方式 | 入力定格電圧(24V) | 内部消費電流 | 質量 |
|---|
| KV-NC16EX | 16点 | コネクタ | DC24V 5.2mA | 20mA以下 | 約100g |
| KV-N8EX | 8点 | 端子台 | DC24V 5.3mA | 20mA以下 | 約150g |
| KV-N16EX | 16点 | 端子台 | DC24V 5.3mA | 20mA以下 | 約220g |
| KV-NC16EXE | 16点 | ヨーロピアン端子台 | DC24V 5.2mA | 20mA以下 | 約120g |
| KV-NC32EX | 32点 | コネクタ | DC24V 5.2mA | 20mA以下 | 約110g |
| KV-NC32EXE | 32点 | ヨーロピアン端子台 | DC24V 3.7mA | 20mA以下 | 約120g |
拡張出力ユニットは、リレー出力(KV-NC8ER:定格負荷AC250V/DC30V 2A、リレー寿命 電気的10万回以上・機械的2000万回以上)とMOSFET出力(KV-NC16ET(P)/16ET(P)E/32ET(P)/32ETE:定格負荷DC30V 0.2A、過電流保護機能あり、OFF→ON 100µs以下、ON→OFF 200µs以下)をラインナップ。端子台タイプはKV-N8ER/N16ER(リレー、AC250V/DC30V 2A)、KV-N8ET(P)/N16ET(P)(MOSFET、DC30V 0.5A、過電流保護機能あり)。
拡張入出力ユニットの性能仕様は次のとおり。入力・出力のCOMはそれぞれ独立。
| 型式 | 入力/出力点数 | 接続方式 | 出力形態 | 質量 |
|---|
| KV-NC16EXTE | 16+16点 | ヨーロピアン端子台 | MOSFET(N-ch)過電流保護あり DC30V 0.2A | 約120g |
| KV-NC16EXT | 16+16点 | コネクタ | MOSFET(N-ch)過電流保護あり DC30V 0.2A | 約120g |
| KV-NC32EXT | 32+32点 | コネクタ | MOSFET(N-ch)過電流保護あり DC30V 0.2A | 約150g |
| KV-N8EXR | 8+8点 | 端子台 | リレー AC250V/DC30V 2A | 約230g |
| KV-N8EXT | 8+8点 | 端子台 | MOSFET(N-ch)過電流保護あり AC250V/DC30V 2A | 約210g |
仕様 アナログ・温度入力ユニット/EtherNet/IPユニット・シリアルアダプタ
アナログ入出力ユニットの性能仕様は次のとおり。
| 型式 | 変換/点数 | 変換速度 | 分解能(最大) | 変換精度 | 内部消費電流/質量 |
|---|
| KV-NC4AD | A/D変換 4点(シングルエンド) | 80µs/CH | 1/8000(−10~+10V時) | ±0.3% of F.S.(@25℃±5℃) | 80mA以下/約100g |
| KV-NC2DA | D/A変換 2点 | 80µs/CH | 1/8000(−10~+10V時) | ±0.3% of F.S.(@25℃±5℃) | 110mA以下/約100g |
| KV-N3AM | A/D変換2点+D/A変換1点 | 80µs/CH | 1/8000(−10~+10V時) | ±0.3% of F.S.(@25℃±5℃) | 120mA以下/約200g |
入出力レンジは電圧(−10~+10V、0~10V、0~5V、1~5V)、電流(0~20mA、4~20mA)。温度入力ユニットKV-NC4TPは入力点数4点(各chで個別設定可能)、熱電対(K/J/T/E/N/R/S/B/WRe5-26)と白金測温抵抗体(Pt100/JPt100)に対応、総合精度は熱電対±0.2% of F.S.(@25℃±5℃)、変換速度125ms/CH、内部消費電流40mA以下、質量約110g。
EtherNet/IPユニットKV-NC1EPの通信仕様は、コネクション数64、RPI(通信周期)0.5~10000ms(0.5ms単位)、サイクリック通信許容通信帯域6000pps(@504Byte)、最大リフレッシュワード数8kワード、内部消費電流90mA以下、質量約110g。PCアプリケーション、上位リンク通信、MCプロトコル通信、VT5/VT3接続、FTPサーバ、メール送受信、DNS、FTPクライアント、簡易PLCリンクなど各種ポートに対応する。
シリアル通信アダプタは、KV-NC10L(RS-232C、D-sub9ピン、伝送距離15m、伝送台数1台、質量約100g)とKV-NC20L(Port1:RS-232C、Port2:RS-422A/RS-485、伝送距離 総延長1200m以内、伝送台数32台、質量約110g)。伝送速度はいずれも1200~115200bps。
仕様(端子台タイプ)基本ユニット KV-N14/24/40/60
端子台タイプ基本ユニットの性能仕様は次のとおり。演算制御方式はストアードプログラム方式、命令語数は合計335種690語、命令実行速度は基本命令最小50ns・応用命令最小170ns(コネクタタイプと共通)。
| 項目 | KV-N14 | KV-N24 | KV-N40 | KV-N60 |
|---|
| プログラム容量 | 8kステップ | 8kステップ | 16kステップ | 16kステップ |
| I/Oユニット最大装着数 | 3台 | 8台 | 8台 | 8台 |
| 最大I/O点数 | 128点 | 256点 | 256点 | 256点 |
| 高速カウンタ CTH | 2点 | 3点 | 3点 | 4点 |
| 位置決めパルス出力 | 2軸 | 3軸 | 3軸 | 4軸 |
| 基本ユニット入出力 | 入力8点/出力6点 | 入力14点/出力10点 | 入力24点/出力16点 | 入力36点/出力24点 |
位置決めパルス出力は最高出力周波数100kHz(KV-N□□□T(P)のみ、リレー出力タイプKV-N□□□Rには位置決めパルス出力機能なし)。データメモリDM32768点、リンクレジスタW16384点は全タイプ共通。
一般仕様は、AC電源タイプが電源電圧AC100~240V(+10%/−15%)・出力電源電圧DC24V(出力容量0.6A)、DC電源タイプが電源電圧DC24V(+10%/−15%)。使用周囲温度0~55℃、保存温度−25~+75℃、使用周囲湿度5~95%RH、耐電圧AC1500V 1分間、絶縁抵抗50MΩ以上、過電圧カテゴリAC:Ⅱ/DC:Ⅰ、汚染度2。
入力仕様は汎用入力と高速A相/B相入力(応答周波数 単相100kHz・位相差50kHz)を備える。出力仕様はトランジスタ出力タイプ(MOSFET、定格負荷DC30V 0.5A、高速出力100kHz、過電流保護コモンごと)とリレー出力タイプ(定格負荷AC250V/DC30V 2A、ON抵抗50mΩ以下、リレー寿命 電気的10万回以上・機械的2000万回以上)。内蔵シリアルポートはRS-232C、伝送速度1200~115200bps、伝送距離15m、伝送台数1台。
仕様 増設カセット・通信ユニットKV-EP02/外形寸法図(コネクタタイプ)
増設シリアル通信カセットは、KV-N10L(RS-232C、D-sub9ピン)とKV-N11L(RS-422A/RS-485(4線式)、RS-485(2線式)、ヨーロピアン端子台)。伝送速度1200~115200bps、伝送距離15m(RS-422A/485は総延長1200m以内)、伝送台数1台(RS-422A/485は32台)、質量約30g。増設アクセスウィンドウカセットKV-N1AWは電源を基本ユニットから供給、メモリ保存形式は内蔵フラッシュROM(書き込み回数1万回)、着脱回数200回、質量約30g。拡張ユニット接続延長ケーブルOP-87581はケーブル長1m、幅20mm、システム内使用可能本数2本(2本続けての接続不可)。
EtherNet/IP対応通信ユニットKV-EP02の仕様は次のとおり。電源電圧DC24V(+10%/−15%)、使用周囲温度0~+55℃、内部消費電流120mA以下(拡張ユニット含めた最大消費電流1.8A)、質量約130g。EtherNet/IP通信はサイクリック通信・メッセージ通信に対応、コネクション数64、RPI(通信周期)0.5~10000ms(0.5ms単位)、トリガCyclic。伝送インターフェースはRJ-45 8極モジュラコネクタ×2PORT、10BASE-T(10Mbps)/100BASE-TX(100Mbps)、最大ケーブル長100m。
外形寸法図(端子台タイプ)と構成機器一覧・価格
端子台タイプ基本ユニット(KV-N14/24/40/60)、接続変換ユニット(KV-N1/KV-NC1)、拡張ユニット(KV-N8EX/ET(P)、KV-N8ER/EXR/EXT、KV-N16EX/ER/ET(P)、KV-N3AM)、増設カセット(KV-N1AW、KV-N10L、KV-N11L)、拡張ユニット延長ケーブル(OP-87581)の外形寸法図を掲載する。基本ユニットの高さは90mm、KV-N14/24は幅82mm、KV-N40は幅122mm、KV-N60は幅167mm。CADデータはダウンロードサービスで提供。
構成機器一覧(コネクタタイプ/価格)は次のとおり。
| 分類 | 型式 | 価格(¥) |
|---|
| 基本ユニット 32点DC | KV-NC32T | 79,200 |
| 入力16点 | KV-NC16EXE / KV-NC16EX / KV-NC32EX / KV-NC32EXE | 27,500 / 23,100 / 40,700 / 55,000 |
| 出力 | KV-NC8ER / KV-NC16ETE / KV-NC16ETPE / KV-NC16ET / KV-NC16ETP / KV-NC32ET / KV-NC32ETE / KV-NC32ETP | 18,700 / 27,500 / 31,900 / 23,100 / 27,500 / 40,700 / 55,000 / 44,000 |
| 入出力 | KV-NC16EXT / KV-NC16EXTE / KV-NC32EXT | 42,900 / 55,000 / 69,300 |
| A/D・D/A・温度 | KV-NC4AD / KV-NC2DA / KV-NC4TP | 70,400 / 46,200 / 71,500 |
| EtherNet/IP | KV-NC1EP | 51,700 |
| 接続変換 | KV-NC1 | 4,300 |
| シリアル増設アダプタ | KV-NC10L / KV-NC20L | 18,700 / 23,100 |
| 通信ユニット | KV-EP02 / NU-EP1 / DL-EP1 / NE-Q05 / NE-Q05P | 48,400 / 29,700 / 42,900 / 34,100 / 48,400 |
| SDメモリーカード | KV-M32G / KV-M16G / KV-M4G / KV-M1G | 82,500 / 116,000 / 55,000 / 30,800 |
構成機器一覧(端子台タイプ/価格)は次のとおり。
| 分類 | 型式 | 価格(¥) |
|---|
| 基本ユニット14点 | KV-N14AR/AT / KV-N14ATP / KV-N14DR/DT / KV-N14DTP | 42,900 / 45,100 / 42,900 / 45,100 |
| 基本ユニット24点 | KV-N24AR/AT/DR/DT / KV-N24ATP/DTP | 59,400 / 62,700 |
| 基本ユニット40点 | KV-N40AR/AT/DR/DT / KV-N40ATP/DTP | 86,900 / 89,100 |
| 基本ユニット60点 | KV-N60AR/AT / KV-N60ATP | 102,300 / 104,500 |
| 拡張 入力 | KV-N8EX / KV-N16EX | 16,500 / 23,100 |
| 拡張 出力 | KV-N8ER / KV-N8ET / KV-N8ETP / KV-N16ER / KV-N16ET / KV-N16ETP | 17,600 / 16,500 / 17,600 / 26,400 / 23,100 / 24,200 |
| 拡張 入出力 | KV-N8EXR / KV-N8EXT | 28,600 / 27,500 |
| A/D・D/A変換 | KV-N3AM | 42,900 |
| 接続変換 | KV-N1 | 4,300 |
| 増設カセット | KV-N10L / KV-N11L / KV-N1AW | 9,900 / 9,900 / 11,000 |
ソフトウェアはKV STUDIO ダウンロード版。KV-H1J-DL(KVシリーズ用、サイトライセンス)182,000円、KV STUDIO Global版 KV-H1G-DL(KVシリーズ用、サイトライセンス)182,000円。オプションはMILコネクタ、コンタクト、USBケーブル(OP-35331 ケーブル長3m 2,400円)、外付けUSBポートアダプタ(KV-S2 7,300円)などを用意する。
関連商品のご案内
KV Nanoシリーズと組み合わせて使用できる関連商品は次のとおり。
- プログラマブルコントローラ ビルディングタイプ KV-Xシリーズ:従来比スキャンタイム7.8倍、ドライブレコーダ処理時間1/10、CPUユニットにEtherNet/IPとEtherCAT・OPC UAサーバ内蔵、Universal Libraryで他社機器とも接続
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- ステッピングモータ 位置決め内蔵/パルス列タイプ QSシリーズ:取り付け角寸法28mm~60mm、位置決め内蔵・パルス列タイプ、脱調レス・低発熱・低振動、PCソフト不要でセンサ感覚の設定
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