ダブルエマルションの高解像度撮影

高解像度観察

エマルションとは、水と油のように、互いに溶け合わない液体が界面張力の大きさのため、最終的に二つの層に分離した状態の溶液です。

近年、特に化粧品や食品の分野で注目されており、皮膚親和性や外観、感触などを制御することができるため、化粧品では保湿クリームや乳液などで活用が広まっています。食品関係でも風味などのコントロールのために、エマルションの活用研究が進んでいます。

その中で、エマルションの評価方法についても研究が進んでいます。エマルションの粒径測定や状態評価はますます注目が集まってきており、実際に評価する際の困りごとも明確になりつつあります。

ここでは特に注目が集まっている「ダブルエマルション」についての用途事例をご紹介します。

乳化粒子は、大きい程、乳成分のコク、香り等の、特性が強く出ます。そのため、乳化粒子の大きさの制御により、風味まで含めた味のコントロールが可能です。

一方で、乳化粒子は油分のため、一般的には大きくするほどにコストが上がります。また、カロリーオフが好まれるご時世ながら、カロリーも上がってしまいます。

上記を解決するため、ダブルエマルション(二重乳化)という手法があります。乳化粒子の中に、更に水分を入れることで、見かけ上の乳化粒子を大きくし、それでいて、油分の総使用量は減らせるため、コストダウン、カロリーオフの効果があります。

ただ、そもそも、上記を安定して作ること自体はノウハウが必要で、生産条件の調整が難しかったり、熱処理前は二重乳化になっていたものが、熱処理をかけると二重乳化でなくなってしまったり、安定した生産と、消費者の口に入るまでその状態を保つ、ということのハードルは、まだ高いようです。

A
外水相
B
油滴
C
油相
D
内水相
E
水相

従来の問題点

安定した生産条件の設定、各種処理を加えたときの状態等、どういう条件で、実際にどうなっているかを確認するためには、顕微鏡観察が必要です。

ただ、二重乳化の内側の水(内水)は、数百nm程度と、非常に微細なため、一般的な光学顕微鏡では分解能が足りないケースもあり、観察が困難でした。サイズ的には電顕で見たい大きさですが、水分なので電顕での観察はなおのこと困難です。

オールインワン蛍光顕微鏡 BZ-X800を導入すれば