再現性と機能性を兼ね備えたBZ-Xシリーズは、研究を前に進めてくれる存在!
ニーズに的確に応えてくれるサポート力も魅力です

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藤田医科大学東京 先端医療研究センター
臨床再生学講座
再生・細胞医療開発講座
准教授
医学博士
馬渕 洋 様
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馬渕 洋 先生は、「トカゲの尻尾はなぜ再生するのか」という素朴な疑問と人工皮膚研究への関心を原点に、再生医療研究の道に進みました。再生過程の鍵を担う間葉系幹細胞に着目し、マウスやヒトにとどまらず多様な生物種における分離・機能解析を展開することで、研究領域を拡張してきました。2023年より藤田医科大学東京 先端医療研究センターにて、病院・企業・大学との連携のもと、幹細胞治療の作用機序の解明に取り組むとともに、基礎研究に立脚した再生医療の確立を目指しています。
主な論文
Rusch RM, Mabuchi Y, Morikawa S, Ogawa Y, Shimmura S. Differentiation of mesenchymal stem/stromal cells into CD45+ macrophage-like cells: expanding insights into MSC plasticity. iScience. 2026 Feb 5;29(3):114906. doi: 10.1016/j.isci.2026.114906.
Mabuchi Y, Okawara C, Méndez-Ferrer S, Akazawa C. Cellular Heterogeneity of Mesenchymal Stem/Stromal Cells in the Bone Marrow. Front Cell Dev Biol. 2021 Jul 6;9:689366. doi: 10.3389/fcell.2021.689366.
Mabuchi Y, Morikawa S, Harada S, Niibe K, Suzuki S, Renault-Mihara F, Houlihan DD, Akazawa C, Okano H, Matsuzaki Y. LNGFR(+)THY-1(+)VCAM-1(hi+) cells reveal functionally distinct subpopulations in mesenchymal stem cells. Stem Cell Reports. 2013 Jul 11;1(2):152-65. doi: 10.1016/j.stemcr.2013.06.001.
Houlihan DD, Mabuchi Y (co-first authors), Morikawa S, Niibe K, Araki D, Suzuki S, Okano H, Matsuzaki Y. Isolation of mouse mesenchymal stem cells on the basis of expression of Sca-1 and PDGFR-α. Nat Protoc. 2012 Dec;7(12):2103-11. doi: 10.1038/nprot.2012.125.
「間葉系幹細胞」の再生医療への応用を目指して、日夜研究に励まれている藤田医科大学の馬渕 洋 先生は、「間葉系幹細胞」の分類定義や、その発現原因の究明手段のひとつとして、キーエンスのオールインワン蛍光顕微鏡・BZ-Xシリーズを活用。またその機能性、再現性の高さから、実験のプラットフォーム作りにも役立てようと取り組まれています。そこで馬渕先生に、BZ-Xシリーズをどのように研究で活用し、どう評価をされているかなどについて詳しく伺いました。
- 人工皮膚への興味から「再生医療」研究の道へ
- 「間葉系幹細胞」にさまざまな種類があることが判明
- 研究者ニーズに応えるキーエンスのサポート体制を評価
- 「再現性」と「機能性」の高さがBZ-Xシリーズの魅力
- 間葉系幹細胞のさらなる医療展開が今後の目標
人工皮膚への興味から「再生医療」研究の道へ

再生医療に関わる「間葉系幹細胞の解明」を研究の軸に据えている馬渕先生は、「人工皮膚」の技術を知ったことが研究人生の出発点となりました。人の皮膚から分離された細胞を培養液の中で培養したら、どんどん増殖してプールくらいの大きさまで広がる、という事実を知って、自分たちの体の中に可能性を持った幹細胞が潜んでいることにとても衝撃を受けたそうです。「細胞にどんな刺激を与えたら、こんなに広がるのだろう?なぜ体内では増えずにじっとしているんだろう?そんなことが気になって、人工皮膚を研究している研究室の門戸を叩きました」とのこと。当時は、まだiPS細胞もまだ世に出てくる前で、再生医療学会が立ち上がったばかりの年代。組織工学・再生医療という新しい分野の話を聞いて「なんだか面白そうだという直感で、研究を始めました」と、馬渕先生はご自身の研究者人生のスタートを懐かしそうに語られました。
幹細胞についてより深く研究するために博士課程に進学をすることを決心し、慶應義塾大学の生理学教室に入学しました(2005年)。そこから間葉系幹細胞の研究をスタート。現在までに幾つかの大学にて研究を進め、研究内容の幅を広げて来られた。「研究の軸はずっと間葉系幹細胞です。血液研究や培養肉の研究も関連が深く、そこから得られた経験が間葉系幹細胞の理解や技術をさらに高めることにつながってきました。」。
「間葉系幹細胞」にさまざまな種類があることが判明

現在の馬渕先生の所属は「藤田医科大学東京 先端医療研究センター」。最先端かつ高度な医療を提供する「藤田医科大学 羽田クリニック」と同じ場所に位置し、クリニック側の医師と共同臨床研究しながら、間葉系幹細胞の実用化研究に励まれている。
近年、馬渕先生が注力しているのは「間葉系幹細胞」を正しく分類・定義すること。「間葉系幹細胞には、いろんな種類があることが分かってきています。昔は培養することで間葉系幹細胞を分離していたため、見分けることができませんでした。シングルセルRNAシーケンスやフローサイトメーターを使った単一解析技術が発達することで、間葉系幹細胞を区別することができるようになりました。もちろん、BZ-Xシリーズでの細胞観察技術も重要な役割を果たしてくれました」。
間葉系幹細胞を間違いなく分類し、それをしっかりと定義するには、再現性の高い機能評価を行える“プラットフォーム“が必須です。「間葉系幹細胞を正確に分類・定義するには、再現性の高い機能評価を担保できる「プラットフォーム」が不可欠だと考えています。実際、研究者や設備が異なると同じ実験でも結果に差が出てしまうため、「誰がやっても同じ像が得られる」環境づくりが重要です。その一つの解として、BZ-Xシリーズは非常に有用だと感じています。」。
今では、顕微鏡を使用するすべての研究で、BZ-Xシリーズを活用しているとのこと。
「操作がシンプルで条件の再現がしやすく、撮影方法を共有すれば安定した結果が得られる点も大きな利点です。また多くの研究室に普及しているため、機器アクセスのハードルが低い点も実務上有効です。」。
研究者ニーズに応えるキーエンスのサポート体制を評価
馬渕先生は、キーエンスのサポート体制にも高い評価を寄せていただいています。その原点は、博士課程時代に遡るとのことです。「当時いた拠点にはBZ-Xがなくて、ダメ元で“使わせてほしい”と相談したんです。すると、論文執筆の間だけですがデモ機を貸してくれて。しかも返却後に再撮影が必要になったときも、“また貸しますよ”とすぐに対応してくれたんです。正直学生の希望だけでは導入に至らないにも関わらず、“将来、研究費を獲得できた際に検討してもらえれば十分です“とおっしゃってくださり、嬉しかったのを覚えています。それがきっかけで、すっかりキーエンスを使うようになりました(笑)」
こうした印象は、長きにわたった現在も変わっていないとのことです。
「タイリングやセルカウントなどの機能は、実際に使わないと精度が分からないので、“一度試したい”と相談したところ、すぐにデモ機を貸してくれました。おかげで研究もスムーズに進みました。」と、馬渕先生は笑顔で語られました。
「再現性」と「機能性」の高さがBZ-Xシリーズの魅力
BZ-Xシリーズの評価ポイントについて伺うと、馬渕先生は「再現性」と「機能性」について言及されました。まず「再現性」については、先にも挙げた「プラットフォーム作り」に深く関わる部分が評価のポイントとなったようです。「学生が使っても問題なく、誰が使っても同じように撮れて同じ結果が出る点が大きい。」多くの人が扱っても結果にブレが出ないことは、研究において大きな強みだとのこと。また「機能性」の面では、自動的にさまざまなデータを出してくれる点を評価されています。「タイリングやセルカウント、染色面積の計算などがボタン一つで数秒で出せる。しかも精度も高いのはありがたい。」と評価。これまで手作業で行っていた定量化も、負担なく実施できるようになったようです。
かつてはご自身の目や手を使って、数値を出されていたようですが、今ではBZ-Xシリーズに頼りきりとのこと。「昔は細胞をカウンターなどを用いて自力で数えていましたが、そうした作業はほぼ不要になりました。また、100クローン解析など、求められるデータはどんどん多くなりますが、BZ-Xを使うことで無理なく実現できるようになりました。」と、その変化を振り返る。「まさに、無理だと諦めていた実験を、”BZ-Xシリーズなら簡単にできますよ”と教えてもらったことで、研究を前に進めることができたのです」。
間葉系幹細胞のさらなる医療展開が今後の目標
現在の馬渕先生の研究は、なぜ「間葉系幹細胞」にいろんな種類が生まれるのか、その原因究明にまで及んでいます。「近年の私の研究で、間葉系幹細胞の中には、過酷な飢餓ストレス状態でも生き残れるものが存在することが判明しました。(この技術は最近特許を取得することができました。)性質が異なる幹細胞がなぜ存在するのか?、どのような役割を担っているのか?を突き詰めていきたいです。さらには、間葉系幹細胞の”質”を示すことのできる技術と、その技術を使って治療効果の高い細胞を定義する基準作りを目指していきたいです」。
その実現に向けて、BZ-Xシリーズは欠かせない機種だと馬渕先生は語る。
「必要な性能はすでに揃っているので、あとは自分のやり方次第だと思っています。この領域を突き詰めて進めることができれば、医療応用までつなげられるはずです。質の高い幹細胞だけを選んで移植できるようになれば、もっと多くの人を助けられると思います。」


