RNAナノキャリア開発を効率化するオールインワン蛍光顕微鏡
- 晟迪生物(Shengdi Biotech):ナノデリバリー技術分野のイノベーター
- NeoLNP™技術:1分でRNAを効率的にカプセル化する革新的な実践
- キーエンス BZ-X:研究開発効率を向上させる強力なツール
- キーエンス BZ-Xの強みと特徴
晟迪生物(Shengdi Biotech):ナノデリバリー技術分野のイノベーター

バイオ医薬品分野において、技術の革新とブレークスルーは、高精度な実験装置のサポートがあってこそ実現します。中国国内で著名なナノキャリア開発企業である晟迪生物医薬(蘇州)有限公司(以下、「晟迪生物」)は、RNA療法とナノデリバリー技術の分野で顕著な成果を上げています。そして、キーエンスのオールインワン蛍光顕微鏡BZ-Xは、晟迪生物の研究開発業務に強力なサポートを提供しています。本日は、晟迪生物の技術革新と、同社がキーエンスのBZ-X蛍光顕微鏡を用いてどのように研究開発効率を向上させているかについて、詳しくご紹介します。

晟迪生物は2021年に設立され、蘇州工業園区のBioBAYに本社を置く、独自の革新的なナノキャリアを中核とする研究開発型プラットフォーム企業です。同社は、先進的なナノデリバリー技術を通じて、RNA療法などの合成生物学の最先端技術に関する基礎研究と臨床応用を推進することに注力しています。晟迪生物は、肺への噴霧吸入や皮膚への局所投与といった革新的な投与方法を含む、肝外標的型RNAデリバリーソリューション「i-Core LNP™」の開発に成功し、免疫細胞や幹細胞へのLNPデリバリーにおいても重要な技術的成果を上げています。

Fang, E., Liu, X., Li, M. et al. Advances in COVID-19 mRNA vaccine development.
Sig Transduct Target Ther 7, 94 (2022).

晟迪生物の中核製品であるNeoLNP™シリーズは、自社開発の脂質ナノ粒子(LNP)技術に基づいています。RNAを効率的にカプセル化し、独自の膜透過輸送とエンドソーム脱出メカニズムを通じて、RNAの高効率なデリバリーを実現します。この技術は、細胞や動物体内でのRNAトランスフェクションに適しているだけでなく、RNA療法、ゲノム編集、ワクチン開発などの分野に多様なソリューションを提供します。
NeoLNP™技術:1分でRNAを効率的にカプセル化する革新的な実践


晟迪生物のNeoLNP™技術は、同社の研究開発成果の集大成です。この技術は、1分以内にRNAを効率的にカプセル化でき、専用装置を必要とせず、操作が簡単で、実験効率を大幅に向上させます。NeoLNP™技術は、LNPの膜透過輸送とエンドソーム脱出メカニズムを通じて、細胞内でのRNAの効率的な放出を促進し、その遺伝子調節のポテンシャルを発揮させます。
NeoLNP™シリーズ製品には、汎用型、免疫細胞型、in vivoトランスフェクション型など様々なタイプがあり、mRNA、siRNA、circRNAなど多様なRNAのデリバリーに適しています。細胞実験から動物実験まで、NeoLNP™は効率的で安定したトランスフェクション効果を提供し、細胞毒性が非常に低いため、実験の信頼性と安全性をサポートします。
キーエンス BZ-X:研究開発効率を向上させる強力なツール
晟迪生物の研究開発プロセスにおいて、キーエンスのBZ-Xオールインワン蛍光顕微鏡は重要な役割を果たしています。BZ-Xはその卓越した性能と簡単な操作性により、晟迪生物が細胞トランスフェクション実験を行う上で理想的な選択肢となっています。

Fang, E., Liu, X., Li, M. et al. Advances in COVID-19 mRNA vaccine
development. Sig Transduct Target Ther 7, 94 (2022).

自動連続撮影と細胞カウント機能
NeoLNP™ RNAシリーズトランスフェクション試薬キットの開発において、晟迪生物は大量の細胞トランスフェクション実験を行う必要があります。BZ-Xの自動連続撮影機能は、一度に数十から数百のサンプルの写真を撮影し、ソフトウェアで迅速に蛍光細胞の割合を分析することができます。この機能は実験プロセスを確実に簡素化し、少なくとも半分以上の時間を節約し、研究開発効率を著しく向上させました。
実験効率とデータ精度の向上
BZ-Xを導入する前、晟迪生物が使用していた装置では、細胞の撮影は1ウェルずつしかできず、効率が低いものでした。一方、BZ-Xの自動連続撮影機能は、実験効率を向上させるだけでなく、データの正確性と一貫性も高めました。この改善により、晟迪生物はNeoLNP™ RNAシリーズトランスフェクション試薬キットの研究開発において、製品の上市をより迅速に進めることができるようになりました。

晟迪生物は、キーエンスのBZ-X蛍光顕微鏡システムを通じて、研究開発効率を著しく向上させ、NeoLNP™ RNAシリーズトランスフェクション試薬キットの開発と上市プロセスを加速させました。BZ-Xは、晟迪生物に効率的で正確な実験ツールを提供しただけでなく、その簡単な操作性と強力なアフターサービスによって、顧客の信頼を勝ち取りました。RNA療法、ゲノム編集、ワクチン開発などの分野に従事する企業にとって、キーエンスのBZ-Xは間違いなく信頼できる選択肢です。実験効率を向上させるだけでなく、企業の研究開発業務に強力なサポートを提供します。もし貴社も研究開発プロセスで効率的かつ信頼性の高いデータを得たいとお考えなら、キーエンスのBZ-X蛍光顕微鏡システムの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

キーエンス BZ-Xの強みと特徴
キーエンスのBZ-Xオールインワン蛍光顕微鏡は、その卓越した性能と簡単な操作性により、多くのバイオ医薬品企業にとって理想的な選択肢となっています。以下にBZ-Xの主な強みを挙げます。
(1) 高感度イメージング:BZ-Xは、高感度モノクロ冷却CCDカメラと高輝度・長寿命のLED光源を搭載しており、微弱な蛍光シグナルを捉え、高精細で正確なイメージングをサポートします。

BZ-X
(2) 自動連続撮影とデータ分析:BZ-Xの自動連続撮影機能は、一度に複数のサンプルを撮影し、内蔵ソフトウェアで迅速に蛍光細胞の割合を分析できるため、実験プロセスを大幅に簡素化し、研究効率を向上させます。
(3) 簡単な操作と豊富な機能:BZ-Xの操作画面はシンプルで直感的に設計されており、実験担当者のトレーニング時間を短縮し、初心者でもすぐに使いこなせます。同時に、BZ-Xは蛍光、明視野、位相差など多様な観察方法に対応し、細胞カウント、ライブセルイメージング、3D測定など、様々なアプリケーションに適用できます。

簡単な操作とアフターサービス
BZ-Xの操作画面はユーザーフレンドリーに設計されており、実験担当者のトレーニング時間を短縮します。キーエンスの技術サポートチームは迅速に対応し、装置導入の初期段階で詳細な操作指導を行っただけでなく、何度も訪問してデモンストレーションや説明を行い、晟迪生物の研究開発担当者が迅速に装置の使用方法を習得できるようサポートしました。このような効率的なサービスサポートは、高品質な研究開発効率を追求する企業にとって特に重要です。


