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セーフティコントローラ

多くの産業用通信プロトコルに対応し、さまざまな汎用PLCと連携可能なセーフティコントローラ。入力機器やアプリケーションを選択するだけでプログラムできるモデルをご用意。はじめてセーフティコントローラを使用する方でも操作や設置ができ、カテゴリ4・PLeに対応したセーフティコントローラです。

セーフティコントローラ

商品ラインナップ

生産終了品

  • セーフティコントローラ GCシリーズは、超高速の応答時間と状態が見える液晶ディスプレイ、かんたん立ち上げなどを実現したセーフティコントローラです。5.5ms(ユニット増設時:9.6ms)の応答速度は、安全距離の短縮に貢献します。また、プログラム量が増えても応答時間は変化しません。本体に搭載した液晶ディスプレイは、従来見ることができなかった安全機器の状態を見える化。セーフティコントローラの使い勝手を飛躍的に高めました。そして、配線作業を間違えない省配線インターフェースと、誰でも使える簡単設定ソフトで立ち上げ時間の削減を実現しました。増設ユニットで最大入力212点まで対応できるGC-1000とリレー出力内蔵のGC-1000Rの2種類のメインコントローラをラインナップしています。

    高速応答により安全距離の短縮を実現

    本体の応答時間は5.5ms、増設時の応答時間は9.6msと高速応答を実現。
    応答時間の高速化により、機械が停止するまでに必要な時間が短縮。安全距離が短くなり、よりコンパクトな装置を構築することができます。

    詳しくは、カタログ(PDF)をダウンロードしてご覧ください。

    設備停止要因がわかる

    本体にディスプレイを搭載し、パソコンを用意することなく設備の停止要因を見える化します。設備が稼働している間にもデータ を取りだすことができるので、生産を止めることなく設備停止の原因を突きとめることができます。

    詳しくは、カタログ(PDF)をダウンロードしてご覧ください。
    GC シリーズ - セーフティコントローラ
  • カテゴリ4・PLe対応セーフティコントローラ SCシリーズは、カテゴリ4・PLeを簡単・確実に構築することができるセーフティコントローラです。従来のリレーユニットでは、安全入力と接続する機器が接点出力かPNP出力かによって配線を大きく変更する必要がありました。また、インターロック機能やEDM機能の設定も配線によって行っていました。これらをSCシリーズはすべてディップスイッチの設定で簡単・確実に行えます。さらに、安全出力を無接点化することで接点の溶着による故障をなくし、安全性を高めました。SCシリーズには、増設型と単独型があります。増設型は装置全体の安全回路の構築システムに合わせた安全入力や安全出力を増設することができます。一方、単独型はシンプルな安全回路の構築に適しています。

    SC シリーズ - セーフティコントローラ

セーフティコントローラは、機能安全規格に基づいて設計しています。電子回路やソフトウェアによって構成し、安全性が立証された安全機器です。安全入力機器からの信号を基に装置の起動と停止を制御することができ、安全入出力点数の増設にも対応しており、小型から大型までさまざまな設備の安全制御を司るコントローラとして使用可能です。

セーフティコントローラのメリット1:セーフティリレーユニットに比べ、省配線・省スペース

セーフティコントローラは、国際安全規格の適合認証を取得した安全制御のための機器です。安全機器からの信号を受け、危険源の動力を遮断する安全制御を行うことができます。安全入出力の増設により、省配線・省スペースの実現が可能です。

セーフティコントローラは、セーフティドアセンサやセーフティライトカーテンなど安全機器からの信号に基づいて、加工機やロボット、コンベアといった危険源の動力を遮断し、安全が確認されるまで危険源の起動を不可にするといった安全制御を行います。故障が発生した場合は自己診断によって故障を検出し、安全出力をOFFにします。
また、安全入出力を増設できるため、セーフティリレーユニットを複数並べて行う制御回路に比べて、省配線・省スペースを実現できます。さらに、カテゴリ4、PLe、SIL3などの国際安全規格の適合認証を取得していることはもちろん、半導体出力を使用すれば、機械式接点を持つセーフティリレーユニットのように、動作回数によって安全性能が低下することはありません。

セーフティコントローラのメリット2:プログラム制御による柔軟な安全システムの構築

簡単な安全制御回路が構成できるセーフティリレーユニットに対し、セーフティコントローラはプログラミングができるため、複雑なアプリケーションに対して柔軟な安全システムの構築が可能です。

強制ガイド式リレーやセーフティリレーユニットだけを使用した結線による安全システムの場合、複雑な安全制御、または機器の追加や変更への対応は容易ではありません。セーフティコントローラはプログラム可能であるため、安全設計に自由度、柔軟性があります。これにより、複雑化する安全制御に対応でき、設計工数や立ち上げ工数を低減できます。
また近年では、安全用途で使用する機器や出力をリストから選択したり、ファンクションブロックをドラッグ&ドロップで配置するだけで、動作設定ができるプログラム作成ツールを備えたセーフティコントローラもあります。専門知識やプログラム言語の習得を必要とせず、かんたんにプログラムできるため、立ち上げ工数を大幅に削減することができます。

セーフティコントローラのメリット3:産業用ネットワーク対応による汎用PLCとの連携

多くのセーフティコントローラは、主要な産業用ネットワークに対応しており、汎用PLCとの連携により多様な安全システム構築を効率的に実現することができます。

セーフティコントローラは、EtherNet/IP🄬などに対応しているため、国内外の多くの汎用PLCに接続することができます。安全制御回路と装置全体の制御回路は独立している場合がほとんどであるため、セーフティコントローラの動作状況は装置全体を制御する汎用PLCでモニタする必要があります。産業用ネットワークを用いれば、LANケーブル1本で実現可能です。

セーフティコントローラの業界別導入事例

ロール機(巻き出し装置)の安全対策

ロール機の安全柵のドアにセーフティドアセンサ GS-50シリーズ、安全柵内にセーフティレーザスキャナ SZ-V/SZシリーズを設置し、セーフティコントローラ GCシリーズに接続することで、安全柵内の安全対策が可能になります。
セーフティドアセンサは、ロール機が停止してからドアロックを解除して、作業を終えた作業者が安全柵外に退出しドアを閉じてロックすると、ロール機の起動が可能になるように設定できます。また、セーフティレーザスキャナは、柵内で作業をする作業員の安全を確保することができます。ロール機を停止し柵内に作業者が入ると、セーフティレーザスキャナが作業者を検知。柵内に作業者がいる間、ロール機の起動操作を無効にします。セーフティコントローラ GCシリーズを導入することで、複雑な制御も簡単に実現可能です。

6軸ロボットの柵内安全対策

セーフティレーザスキャナ SZ-V/SZシリーズは、1台でOSSD1/2とOSSD3/4という2つの保護領域を設定することができます。セーフティレーザスキャナを6軸ロボットに取り付け、保護領域のOSSD1/2でロボットの動作を減速、OSSD3/4でロボットが停止するという制御が可能です。
セーフティコントローラ GCシリーズを使用すると、セーフティレーザスキャナやセーフティライトカーテンなどの安全機器を安全かつ簡単に接続でき、統合して監視することができます。さらに、イネーブルスイッチを利用したロボットのティーチングモードへの切り換え制御や、一時的に安全装置を無効化する制御も可能です。

スカラロボット(水平多関節ロボット)の安全対策

装置間搬送部にセーフティライトカーテン GL-R/GL-Sシリーズ、スカラロボットを囲むケースのドアにセーフティドアセンサ GSシリーズを設置し、セーフティコントローラ GCシリーズに接続します。セーフティコントローラを使用することで、セーフティライトカーテンとセーフティドアセンサをコネクタで簡単に接続でき、またロボットの停止条件や起動条件をプログラミングによって簡単に設定できます。さらに、スカラロボットを複数台使用する場合、セーフティライトカーテンを遮ったときは手前側のスカラロボットが停止し、ドアを開けたらすべてのロボットが停止するといった設定を簡単に実現できます。

Q.
プログラミングは本当に簡単ですか?
A.
設定を行うためのソフト「GC Cofigurator」は、キーエンスのWebサイトから無料でダウンロード可能です。この設定ソフトには「EASYモード」を用意しています。「EASYモード」を使用すれば、入力機器やアプリケーションを選択するだけでプログラム作業は必要ありません。「EASYモード」とはいえ、セーフティリレーユニット複数台を組み合わせて行っていた制御システムからの置き換えであれば、十分対応可能です。はじめてセーフティコントローラを使用する方でも、かんたんに操作することができます。
また、より自由な制御システムを設計可能な「標準モード」もファンクションブロックを配置して結線するだけなので、特別な専門知識は不要です。
Q.
ワンタッチ接続で省配線ができるセンサはどれですか?
A.
GCシリーズはキーエンスのセーフティセンサをワンタッチ接続できる省配線インターフェース「GC-Link」を搭載しています。単なる省配線だけではなく、セーフティライトカーテンの受光量をモニタして受光量が低下した場合に警告する機能や、カスケード接続されたセーフティドアセンサのすべての動作状態をモニタする機能があります。
「GC-Link」に対応しているのは、セーフティライトカーテン GL-R/GL-Sシリーズ、セーフティレーザスキャナ SZ-V/SZシリーズ、セーフティドアセンサ GSシリーズです。
Q.
対応している通信プロトコルは何ですか?
A.
GC-1000の動作状況を汎用PLCでモニタする場合、産業用イーサネットを用いた通信を使用することが一般的です。GC-1000はEtherNet/IP🄬、MCプロトコル、Modbus/TCP、PROFINET、UDPの5種類の通信プロトコルに対応していますので、さまざまな汎用PLCと連携可能です。なお、設定ソフトをインストールしたPCとGC-1000はUSB2.0またはEthernetで接続します。

危険源への「侵入の検知」と危険区域の「存在の検知」を中心に、安全機器を用いた安全対策の事例を紹介します。

機械設備の安全規格やリスク管理に関するサイト。国際規格ISOや産業用ロボットの安全対策についても学べます。

  • 安全規格全般からリスクアセスメントやパフォーマンスレベルといったISO・JISが定める安全について説明しています。安全機器を導入する前に、まずこの資料をお読みになり、安全に対する社会の動向を把握されることをお勧めします。

    セーフティサポートガイドブック
  • 各種安全機器が、製造現場でどのように安全を実現しているのかがわかる事例を集中掲載。安全機器による機器の制御がわかります。さらに、「機械安全とは何か」「なぜ安全機器が必要なのか」といった安全の基本も学べる資料です。

    安全ケーススタディ
  • SCシリーズを使った安全システムの配線を紹介します。動作の概要、配線例、タイミングチャートが掲載されているため、設置工事を担当される方はもちろん、安全システムについて、より詳しく知りたい方にも最適な1冊です。

    SCシリーズ 配線事例集