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セーフティライトカーテン

セーフティライトカーテンは、侵入検出や存在検出を行う安全機器です。デッドスペースが発生しない光軸配置や、配線数・配線工数を大幅に削減するシステムの採用により、かんたんな設置で確実な安全を実現します。IP65/IP67をクリアした堅牢タイプや極細タイプ、軽量スリムタイプなどをラインナップ。

セーフティライトカーテン

商品ラインナップ

生産終了品

  • セーフティライトカーテン「GL-R」シリーズは、スリムかつ堅牢なボディーと防水性能を備えています。本体保護構造はIP65/IP67をクリア。さまざまな装置や工程の安全対策に対応します。従来のライトカーテンでは、光軸を筐体の端にレイアウトできず、デッドスペースが生じることがありました。「GL-R」シリーズは設備にジャストフィットできるようにデッドスペースが発生しない設計です。また、同期線の配線が不要でケーブルの取り回しがシンプルな「光同期システム」、配線数・配線工数が1/3になり制御盤までの配線は受光器のみの「ワンラインシステム」のいずれか最適な省配線システムを選ぶことができます。さらに、ハイパワーを実現する大型レンズと、投受光モジュールのバラつきを低減し投光スポットの光量分布を均一化した光学構造、ねじれに強い筐体などにより、大型設備でも光軸調整が簡単です。 これらの機能を実現した「GL-R」シリーズは、生産性を落とさないだけではなく、IECとJISに規定されたタイプ4電気的検知保護設備(ESPE)であり、その高い信頼性と安全性によりさまざまな現場で選ばれているセーフティライトカーテンです。

    「全方位堅牢」でさらに壊れにくい

    ただ単にボディ部分を金属にするだけではなく、光学面、本体の上下ケースや取付金具も含めた「全方位堅牢」を実現。

    光学面を守るビッグツインバンパー

    7セグや表示灯も光学面に仕込んだことで、壊れる心配がありません。

    ボディ全体での堅牢性を考慮した
    ガラス強化樹脂

    上下ケースは自動車部品でも採用されているガラス強化樹脂を使用し、ケース厚も約4 mmの肉厚設計。

    肉厚金具×金属ボディ直結

    肉厚の金具は衝撃に強く、さらにその固定方法を上下ケースではなく金属ボディに直結することで、より一層の堅牢性を実現。

    ハイパワーで汚れに強い

    スイッチ切り換えなしで検出距離0.2〜15 mまで対応するハイパワー。汚れてきたらお掃除をお知らせする警報出力で、最適なタイミングでメンテナンスでき悪環境下でも安定動作します。

    詳しくは、カタログ(PDF)をダウンロードしてご覧ください。
    IP65 / IP67
    GL-R シリーズ - セーフティライトカーテン
  • セーフティライトカーテン「GL-S」シリーズには、スリムタイプの「GL-SS」とフラットタイプの「GL-SF」があります。「GL-SS」は極細タイプ。開口部のフレームの手前または中側に取り付けると、間口での作業スペースを犠牲にしません。一方の「GL-SF」は極薄タイプ。開口部のフレームの内側または危険領域をコの字に囲むように上下に取り付けることでフレームを無くして、間口をワイドに使うことができ、作業性向上に貢献します。取り付けは、出荷時に装着されている取付具をそのまま使用すれば、2箇所をネジ留めするだけでアルミフレームに直接取り付けられます。また、装置のレイアウトに合わせて選べる、3つの配線システムに対応。「ワンラインシステム」と「光同期システム」に加え、EDMやインターロック、ミューティング機能が使用できる多機能な「有線同期システム」が選択できます。基本的な安全性能は堅牢・高機能タイプである「GL-R」と同等。小さなボディーにこれだけの機能を搭載しながら保護構造IP67をクリアしている「GL-S」シリーズは、あらゆる設備に導入しやすいモデルといえます。

    装置にジャストフィット。幅15mm極細タイプ、厚み15mm極薄タイプの超小型サイズ

    「装置をより小さくしたい」「従来のライトカーテンではスペース的に取り付かない」そんなお客様の要望・課題を解決するため、この小型サイズに機能を凝縮しました。
    従来比約1/2の超小型サイズで、「スリムタイプ」「フラットタイプ」の2タイプをラインナップしているため、装置にジャストフィットします。
    ※当社従来品体積比

    詳しくは、カタログ(PDF)をダウンロードしてご覧ください。
    従来比約1/2サイズ※ スリムタイプ:15mm フラットタイプ:23mm

    配線作業をシンプルに。装置のレイアウトに合わせる配線システム

    通常のライトカーテンは、投光器と受光器を線でつないで同期させる必要があります(有線同期)。
    GL-Sシリーズは、有線同期配線だけでなく、光によって同期することで同期線を必要としない「光同期システム」や、大幅な配線数の削減が可能となる「ワンラインシステム」を選べます。

    詳しくは、カタログ(PDF)をダウンロードしてご覧ください。
    投光器と受光器の間はコネクタケーブルで接続。配線は受光器側の4本だけという究極の省配線システム
    ワンラインシステム:配線数4本※ ※M12コネクタケーブル使用時。標準ケーブルの場合は、配線数6本になります。
    投光器と受光器を別電源で駆動できる省配線システム
    光同調システム:配線数6本
    GL-S シリーズ - セーフティライトカーテン
  • セーフティライトカーテン「SL-V」シリーズには、汎用タイプと堅牢・防水タイプがあります。汎用タイプは軽量スリム。省スペース設置が可能です。また、堅牢・防水タイプはオプション不要でIP67を実現した過酷な環境下での使用に最適なライトカーテンです。どちらのタイプもライトカーテンの存在がすぐにわかる「見る、ある表示灯」を搭載。不注意による遮光を防止できます。また、他のシリーズと同様、光軸ピッチが異なるものや異なるタイプが混在した際の接続も可能で、複数のライトカーテンを使用したときに発生する干渉低減機能も搭載しております。このように、「SL-V」シリーズは機械担当の方や電気担当の方のご意見を多く取り入れ、設計・設置・調整をスムーズに、あらゆる状況で使いやすさを追求したセーフティライトカーテンです。

    SL-V シリーズ - セーフティライトカーテン

生産終了品

セーフティライトカーテンは危険区域と作業区域の境界に設置し、作業者の侵入を検出(侵入検知)する場合と、危険区域内に設置して存在を検出(存在検知)する場合があります。たとえば侵入検知の場合は作業者の侵入を検出すると機械に対して停止信号を出力し、存在検知の場合は作業者の存在を検出している間は機械の電源が入らないようにすることができます。いずれの用途にも安心して使用できるタイプ4電気的検知保護設備(ESPE)であり、ライトカーテン本体の異常発生時には制御出力を安全側に動作させることが可能です。
また、設置・設置のしやすさにも配慮した設計であるとともに、工場内の厳しい環境での使用にも耐える堅牢さと防水性を備えています。そして、外部デバイスの故障を検知するEDM機能やインターロック機能、ミューティング機能、ブランキング機能といった、さまざまなアプリケーションに対応するための付加機能も備えています。

セーフティライトカーテンのメリット1:厳格な基準をクリアした安全性

セーフティライトカーテンは安全機器として要求される自己診断機能や故障時の動作、検出性能などについて、安全規格IEC61496-1/2が定める「タイプ4」の基準をクリアしています。電気的検知保護設備(ESPE)として最も高い安全性能を実現しています。

キーエンスのセーフティライトカーテンは、IEC61496-1/2の要求事項に適合するように設計され、その安全性能を第三者認証機関にて評価され、認証されています。これらの規格では、ライトカーテン自身の故障を検知する自己診断機能や、故障発生時に危険側故障が発生しないように設計することが求められています。その中でも、「タイプ4」と呼ばれる基準に適合したライトカーテンは最も高い安全性能を備えています。具体的には、長期間使用しても危険側故障が発生しない高い信頼性を持ち、自己診断機能が常時有効となっており異常発生時には応答時間内に自身をエラー状態にして設備の安全を確保することが可能です。

セーフティライトカーテンのメリット2:設置も光軸合わせも簡単

セーフティライトカーテンは、スリムなボディーと豊富な取付金具で、取り付けも光軸合わせも簡単。安全柵や可動式のガードと比較して、設計の自由度が高く、開閉の手間がかかりません。機械へのアクセス頻度が高い場所の安全対策に最適です。

危険区域への作業者の侵入を防止するために、安全柵やガードで機械を覆う安全対策が一般的ですが、段取換えや製品の出し入れのために機械にアクセスする頻度が高い場合、開閉の操作が作業性を低下させることがあります。
セーフティライトカーテンであれば、開閉操作無しに機械にアクセスできるため、作業効率を高めることができます。また、スリムなボディーと豊富な取付金具で設置しやすく、光軸合わせも簡単なため、さまざまな場所に取り付けが可能であり、レイアウト変更への対応も容易です。
さらに、ライトカーテンは非接触で危険区域への侵入を検出できるので、機械式のドアスイッチのような開閉開閉に依存する寿命がありません。長期間にわたって高い安全性と信頼性を維持できます。

セーフティライトカーテンのメリット3:安心の堅牢・防水設計

セーフティライトカーテンは設備の間口に取り付けるため、衝突や液体が付着して汚れることが比較的多いといえます。そのような環境下でも、安心して使用できる堅牢性・防水性を備えています。

セーフティライトカーテンは、一対の投光部と受光部の光軸が合っていないと、検出することができません。たとえば、設置後にワークとの衝突や設備の振動で取り付け位置がズレると検出できなくなってしまいます。このため、セーフティライトカーテンの本体と取付金具は、不意な衝突などで破損しないよう堅牢にできています。さらに、IEC60529が規定する保護等級IP65/67に対応しており、水や油のような液体の付着で簡単に故障することはありません。
また、検出面に水や油のような飛沫がかかっても簡単に誤動作しないように、大型レンズを搭載したハイパワータイプとなっていますので、製造現場のタフな環境でも安心して使うことができます。

セーフティライトカーテンの業界別導入事例

プレス加工機の安全対策

大きな圧力で部品を加工するプレス加工機を使う工場では、従業員への安全衛生講習はもちろん、作業主任者の選任や特定自主検査の実施など、職場をあげて安全な作業の実現に努力されています。それでも、プレス加工工場での労災はゼロにはなりません。その原因は、日常的な小さな不注意である場合が多く、安全対策には細心の注意を払う必要があります。
プレス加工機の安全対策では、スライドの開口部にセーフティライトカーテンを設置します。セーフティライトカーテンが遮光された時点でプレス加工機を停止させ、また遮光中は再起動できないように制御することで、作業者の安全を担保しています。

スカラロボット(水平多関節ロボット)の安全対策

スカラロボットは、コンパクトさと高速な動作が可能であるメリットを活かして、組み立て工程などに多くの台数を導入しています。しかし、カバー内など狭いスペースに設置しているため、作業者がカバー内で作業しているときにロボットが動作すると大変危険です。また、装置間の搬送部への作業者の侵入も危険です。
スカラロボットの安全対策では、狭いスペースでの作業における安全確保のためのロボット停止と、誤った起動操作を許可しないことが重要です。そこで、ドアの開閉はセーフティドアセンサが監視し、ドアを開けるとロボットが停止します。さらにドアを開いている間はロボットが起動しません。また、装置間搬送部への侵入はセーフティライトカーテンが検知し、装置間搬送部に作業者が侵入すると搬送部が停止します。これらの対策により、作業者の安全を確保しています。

6軸ロボットの安全対策

動作中の6軸ロボットの可動範囲を作業者が把握することは困難であり、接近すると危険です。特に、ロボット周辺の機器のメンテナンスなどで柵内に人が立ち入る作業は大変なリスクが伴います。このリスクを限りなく小さくするためには、さまざまな安全機器を組み合わせた対策が必要です。
作業者がドアを開けた、またはセーフティライトカーテンを遮って安全柵内に侵入しようとした場合、ロボットの動力を遮断して停止させます。安全柵内に存在する作業者を、セーフティレーザスキャナが検知します。この間、ロボットの起動操作を許可しないことで、柵内作業のリスクを低減しています。
作業者が安全柵外に退出してレーザスキャナが非検知状態となり、さらに扉が閉まって、ライトカーテンが入光状態のときだけ、ロボットの起動操作が許可されます。この状態で安全柵の外側から安全確認を実施して、起動スイッチを操作します。

Q.
設計工数をかけずに、簡単に設置できますか?
A.
「GL」シリーズなら、幅広いラインナップによりフレキシブルに設計可能です。 堅牢・ハイパワータイプの「GL-R」シリーズは豊富な取付金具を選択可能です。小型タイプの「GL-S」シリーズは狭い間口に取り付けられます。
配線システムは、省配線に対応した「光同期システム」「ワンラインシステム」、様々な付加機能を使用できる「有線同期システム」の3種類から選択できるので、設置の自由度が広がります。
Q.
受光量低下による設備停止は発生しませんか?
A.
従来のライトカーテンは、受光量低下による設備停止などを未然に防ぐため、定期的なメンテナンスが必要でした。受光量低下の原因は、衝撃や設備の振動によるライトカーテンの光軸ズレや、油・粉じんなどによるレンズ面の汚れによるものです。そして、光軸のズレやレンズ面の汚れが一定以上になると、しゃ光状態になり設備停止が発生します。
「GL-R」シリーズは、取付金具を含めた堅牢性で光軸のズレを防止し、多少の液体や粉塵がレンズ面を汚してもしゃ光状態になりません。不意な設備停止の心配や頻繁なメンテナンスは不要です。これにより、安定した安全対策と製造ラインの安定稼働を両立します。
Q.
エリアセンサとセーフティライトカーテンの違いは?
A.
エリアセンサとセーフティライトカーテンでは、センサ自身に異常が発生した場合の動作が異なります。セーフティライトカーテンは、故障などの異常が発生した場合、自己診断機能によって検知し、制御出力をOFFしてエラー状態となることで、機械を停止させて安全を確保します。一般的にエリアセンサには自己診断機能がないため、異常発生時に制御出力がONを維持する場合があり、作業者の侵入を検出できずに危険な状態が発生する可能性が高くなります。以上の理由から、安全対策には、ぜひセーフティライトカーテンなどの安全機器をご使用ください。

「安全ケーススタディ」では危険源への「侵入の検知」と危険区域の「存在の検知」を中心に、安全機器を用いた安全対策の事例を紹介します。

「安全知識.COM」では機械設備の安全規格やリスク管理に関するサイト。国際規格ISOや産業用ロボットの安全対策についても学べます。

  • 各種安全機器が、製造現場でどのように安全を実現しているのかがわかる事例を集中掲載。安全機器による機器の制御がわかります。さらに、「機械安全とは何か」「なぜ安全機器が必要なのか」といった安全の基本も学べる資料です。

    安全ケーススタディ
  • セーフティライトカーテン「GL-R」「GL-S」「SL-V」シリーズの特長と、選定のポイントを紹介します。「導入したいが、どれを選べば良いのかわからない」とお悩みの方。豊富なバリエーションの中から最適なセーフティライトカーテンが見つかります。

    もっと使える!セーフティセンサ活用ガイドブック
  • 安全規格全般からリスクアセスメントやパフォーマンスレベルといったISO・JISが定める安全について説明しています。安全機器を導入する前に、まずこの資料をお読みになり、安全に対する社会の動向を把握されることをお勧めします。

    セーフティサポートガイドブック
  • セーフティライトカーテン(GL-R、GL-S)とセーフティレーザスキャナ(SZ-V)のそれぞれの特長を1枚のシートに収めました。最小検出体や接続方法、インターロックやミューティング機能の有無、さらに適合規格が一目でわかります。

    安全機器 セレクションガイド