成長戦略 Growth Strategy

新商品

新商品が「上乗せ」され続ける構造

キーエンスの成長の中心となるドライバーは商品です。毎年10シリーズ前後の新商品をグローバルに投入し、発売後2年以内の商品が継続的に売上の10〜20%を占めています。新商品は既存商品ではできない課題を解決することで、新たな需要を創出、単なる既存商品の置換にとどまらず、「上乗せ」という形で業績向上に寄与しています。キーエンスでは、この状態を長期にわたり継続することで、安定した成長を実現しています。

新商品が「上乗せ」され続ける構造のイメージ図

海外事業

構造的成長が見込める市場

キーエンスが事業展開を加速する海外市場では、長期に渡って構造的な成長が見込まれます。海外売上比率は15年前の30%弱から直近2024年度には約65%まで拡大、その間売上高は約7.7倍に成長しており、海外での成長が全体を牽引した結果となっています。地域別に見ても、北中南米、アジア、欧州すべての地域において成長が続いており、この先も各地域において成長を見込んでいます。

国内 / 海外

国内・海外売上高および海外構成比の推移(2009年度から2024年度)

海外地域別

北中南米・アジア・欧州別の海外売上高推移グラフ(2009年度から2024年度)

世界の市場規模

下表は日本の製造業付加価値額を1とした場合の各地域の製造業付加価値額と、当社の国内での売上を1とした場合の、各地域の売り上げを対比することで、各地域の市場規模からみる市場余地を表しています。

欧州・アジア・北中南米における市場規模と当社売上の比較図

事業領域の拡大

現場起点での隣接領域展開

これまでFA(ファクトリーオートメーション)商品を起点に、研究開発、品質保証、物流、小売など、ものづくりの中心から周辺領域へと事業領域を拡大してきました。その結果、10年前に比べるとFA領域の売上が約2.6倍に拡大した事に対し、FA以外の事業領域では約3.5倍に拡大いたしました。さらに、近年ではECプラットフォーム、3DCAD、データ分析プラットフォーム、RPAといったデジタル領域にも進出、M&Aも活用しながら新たな成長機会を創出しています。

中長期の成長余地

さらに広がる市場と生産性

海外売上比率65%は、世界の製造業の規模から見れば依然として低水準です。世界銀行の推計によると、世界中の製造業から生み出される付加価値の構成比は、当社の進出国だけに限定しても、海外で90%以上を占めており、未だ大きな余地が残されていると考えています。同時に、海外では一人当たり生産性の観点でも日本の約50%程度にとどまっており、この観点からも成長の余地が大きく残されている状況です。

さらに、既存事業だけにとらわれず、M&Aを活用しながら新規事業領域への進出も、積極的に検討し、成長機会を貪欲に追求していきます。