コイルは、発電機やモーターだけでなく、ICカード、携帯の充電器、アンテナなど、あらゆる業界と製品で使用されています。ここでは、コイルのデジタルマイクロスコープでの観察・測定事例を紹介します。

コイルのデジタルマイクロスコープでの観察・測定

コイルとは

コイルは、電線をぐるぐる巻いた構造をしています。コイル状の製品には、スプリングやばねもありますが、特に電気回路で使用されるコイル状の物をコイル(インダクタ)と呼んでいます。コイルは、電気回路の受動部品である抵抗・コンデンサ・コイル(インダクタ)の一つです。

コイルの分類

コイルは巻き線の形状、構造、機能によって分類されます。

巻き線の形状による分類

ソレノイド型

巻きやすく一般的。漏れ磁束が大きい。

トロイダル型

漏れ磁束が少ない。

スパイラル型

平面にできるため、チップ部品向き。

  • A:磁束

構造による分類

巻き線コイル
絶縁被膜付き銅線をらせん状に巻いたものです。
積層コイル
導体をシートや基板の上に印刷し何層にも重ねてコイルを形成したものです。小型で周波数特性に優れています。
薄膜コイル
スパッタリングや蒸着技術で印刷よりも薄い金属膜でコイルを形成したものです。小型で高精度なコイルが製造可能です。

機能による分類

チョークコイル
電源回路で使用するコイルをチョークコイルと呼んでいます。電源の平滑化やノイズ除去を行います。
同調コイル
特定の周波数の信号を抽出できます。無線回路やオーディオ回路に用いられています。
アンテナ
フェライトの棒に導線を巻き付けたもので、AMラジオに使用されています。
トランス
トランスもコイルの一種で、交流電圧を変換したり、音声信号を変換することができます。

デジタルマイクロスコープによるコイルの観察・測定事例

キーエンスの4Kデジタルマイクロスコープ「VHXシリーズ」を用いたコイルの観察・測定の最新事例を紹介します。

モーターの巻き線状態の観察
50x リング照明
モーター用コイルの表面傷の3D測定
500x 同軸落射照明
コイルの破断面の観察

700x リング照明+Optical Shadow Effectモード画像

Optical Shadow Effectモードを使用することで、破断面の凹凸を可視化できます。