CO2レーザーマーカー

レーザーマーキングとは?のページでは、レーザーマーキングの基本的な原理や特徴、加工例などをご紹介しました。
こちらのページでは、レーザーマーカーの中でも樹脂や紙などへの印字、フィルムなどの加工用途に最適な「CO2レーザーマーカー」の印字事例や特徴をご説明します。

アプリケーション

CO2レーザーは基本波長レーザーに比べて10倍以上長く、これは一般に使用されているレーザーの中で、最も長い波長帯です。
熱をかけて印字する方式なので、紙や樹脂だけでなく、ガラスや PET などの透明体、木材、ゴムなどにも印字が可能です。
一方、金属に対してはレーザー光がほとんど反応しない(吸収されない)ため印字は難しくなります。

光波長分布図
アプリケーション
A
紫外域
B
可視域
C
赤外域
  • カートン
    カートン
  • ボトル
    ボトル
  • 意匠印字
    意匠印字
  • ガラスウエハ
    ガラスウエハ
  • ウェザーストリップ
    ウェザーストリップ
  • 電子基板
    電子基板

CO2レーザーの仕組みと特長

CO2 レーザーは、CO2 ガスを媒質とした気体レーザーです。発振管内にはCO2ガスを封入し、放電を発生させるための電極板が配置されています。放電によりガス中にプラズマが発生し、光が全反射ミラーと出力ミラーの間を往復することで増幅され、レーザーとして出力されます。

CO2レーザーの仕組みと特長
A
全反射ミラー
B
電極:Electrode
C
CO2 ガス
D
レーザー
E
出力ミラー

特長:加工用途にも使える

CO2 レーザーは対象物に熱をかける方式のため、印字以外にも穴あけやゲートカット、ハーフカットなどの加工用途にも用いられます。刃物などでの機械的な加工に比べ、摩耗による品質低下の防止やメンテナンスフリーといったメリットがあります。

  • フィルムカット・穴あけ
    フィルムカット・穴あけ
  • ゲートカット
    ゲートカット
  • 被覆カット
    被覆カット

コラムColumn

短波長タイプ・細線タイプでさらに品質UP

キーエンスでは、CO2レーザー印字における品質向上のために短波長タイプと細線タイプをラインナップしています。それぞれ以下のようなメリットがあります。

従来

従来

ダメージが大きく深彫りで粗い

A
盛り上がり
B
深さ

ML-Z

ML-Z

ダメージが少なく浅彫りでシャープ

A
盛り上がり
B
深さ
9.3 μm短波長タイプ
樹脂の熱吸収特性に合わせレーザービームを10.6 μmから9.3 μmへ短波長化。樹脂への吸収率が高く、浅彫りで表面も盛り上がりが少ないシャープな印字加工を実現します。

ペットボトルへの印字

標準波長レーザー
標準波長レーザー
短波長レーザー
短波長レーザー
  • 標準タイプ
    標準タイプ
  • 細線タイプ
    細線タイプ
A
パワー密度
細線レーザータイプ
標準タイプと比較して、レーザーのスポット径が小さいため微細な印字に有効です。さらに、スポットが小さい分、パワー密度も高いため、カットや穴あけなどの加工を効率的におこなえます。

ICチップへの印字

従来
従来
細線レーザー
細線レーザー

商品の紹介

世界初3次元制御

世界初3次元制御3-Axis CO2 レーザマーカML-Z シリーズ

3次元制御
42 mm 幅で焦点距離を可変し設備費の大幅コストダウン、製品形状にジャストフィットした美しい印字・加工を実現。
30 W ハイパワー
印字タクトを短縮、高速移動中の製品にも鮮明で安定した印字を実現。
300 mm ワイドエリア
300×300 mm の広範囲を1 台でフルカバー。設備の簡略化、タクトアップを実現。

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