加工機の安全対策では、加工部への侵入に注意が必要です。動作中の加工部に手を入れるなど、作業者のすばやい行動に対する応答が求められるため、加工機のドアロックなどの対策が必要です。また、加工部に手を入れているときは、加工機の動作を低速にするなどの安全対策も重要です。
安全対策のポイント
- 動作速度を切り換えて安全を確保する
- 加工機を停止する→ドアロックが解除される。
- メンテナンスモードにする→ドアを開けた状態で加工機稼働可能。
- 加工機内に侵入→加工機は低速動作になる。
B:セーフティライトカーテン(GL-Rシリーズ)
キーエンスからのご提案
- 存在検知で作業者を守る
- 加工機のドアには、スプリングロック方式のセーフティドアセンサを設置します。加工機を完全に停止すると、ロック解除信号が出力され、セーフティドアセンサがドアのロックを解除します。
- スプリングロック方式のセーフティドアセンサは、電源切断時にもロック状態が維持します。これにより、加工機の安全が確保されるまで、作業者は侵入できません。
- 制御盤のモード切り替えスイッチで加工機をメンテナンスモードにします。
- セーフティライトカーテンが作業者の侵入を検知している間、加工機は低速動作になります。
- 作業者がドアを閉じると、加工機を通常モードで再起動できるようになります。
- 活用のヒント
- ドアのロックのほか、セーフティライトカーテンによる侵入検知で加工機の危険源の速度を制限するなどの活用方法もあります。
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- セーフティドアセンサ(GSシリーズ)について
- セーフティドアセンサは、安全柵のドアなど危険源の出入り口に設置する安全スイッチです。ロックタイプ(GS-50/70シリーズ)と非接触タイプ(GS-10シリーズ)があり、ロックタイプにはロックの方式により、スプリングロック方式(GS-50シリーズ)とソレノイドロック方式(GS-70シリーズ)があります。
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ロックタイプ(GS-50/70シリーズ) 非接触タイプ(GS-10シリーズ) - ロックタイプのスプリングロック方式は、電源切断時にロック状態を維持するため、ロール機など惰性のある危険源での人体保護に向いています。また、停電時にもロック状態を維持し続けるので、停電後に装置が起動しても危険源の安全を確保できます。 一方、ソレノイドロック方式は電源切断時にロックを解除するので、電源切断後、惰性で動作しない危険源での人体保護や製造プロセスの保護に向いています。
- 非接触タイプはロック機構を持たずドアの開閉を検知し、ドアが開くと危険源の電源を停止します。ロック機構がないため摩耗粉が出ません。このため、清浄な製造環境が要求されるクリーンルーム内の設備などに向いています。また、表面に凹凸が少ないため、スイッチ本体やアクチュエータ部に異物が付着・堆積しにくく、食品製造装置などにも向いています。
- いずれのタイプも国際安全規格ISO13849-1の安全機能の中で最も高い安全基準であるカテゴリ4/PLeに適合しています。また、アンプを内蔵しているため専用コントローラを必要としないので、費用とスペースを削減することができます。
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