用語集

このサイトに登場する用語や、関連ワードをご説明します。
安全機器を選定するために製品仕様書を見るときや、安全機器の設定を行うときなどにご活用ください。

用語

意味

AGV

無人搬送車のことで、Automatic Guided Vehicleの略。自動運転車の一種。床面に敷設された磁気テープや磁気棒が発する磁気に誘導されて無人走行する搬送用台車のこと。磁気で誘導できない場所では、レーザ誘導方式によるAGVもある。

PROFIsafe

PROFIBUSとPROFINETに認定されている安全通信のソフトウェア技術で、SIL 3(安全度水準)またはEN ISO 13849-1準拠のカテゴリ4に対応しており、プロセス産業や製造業の安全要件を満たしている。

RGV

軌道(レール)上を走行する無人搬送車のことで、Rail Guided Vehicleの略。「有軌道式無人搬送台車」ともいわれる。自動運転車の一種。敷設されたレールに沿って無人走行する搬送用車のこと。AGVに対して軌道の敷設が必要となるが、高速かつ安定した走行や移載が可能で、軌道から電源を得ることもできる。

安全関連部

安全を確保するための安全制御システム部分。安全であることが確認できている場合に限って、入力部分から論理部分に安全状態を示す信号(安全信号)が送られる。そして、安全信号が論理部分で認識されている間だけ、非安全関連部からの始動命令を受けて装置を起動できる。逆に、安全状態が確認できない場合や安全関連部自身が故障した場合、装置は起動不可になる。

安全距離

人体や物体が危険区域または危険源に達する前に機械を停止するため、保護装置と危険区域または危険源が離されなければならない最低限の距離。ISO13855では、以下の計算式を規定している。
安全距離=人体の接近速度×応答時間+センサの検知能力による追加距離

インターロック機能

OSSDがOFF状態から自動的にON状態になるのを阻止する機能。この機能により機械が意図せず起動または再起動するのを防ぐことができる。

応答時間

セーフティライトカーテンまたはセーフティレーザスキャナが人体や物体が侵入を検出してから、OSSDの制御出力がOFFになるまでの時間。

オーバーライド機能

安全機能を無効とする機能。光軸を遮光しているワークを手間なく取り除くことができる。

オフディレイ

入力すると同時に出力がONになり、次に入力をOFFにすると設定した時間が経過した後に出力をOFFにする動作。

警告領域

セーフティレーザスキャナが人体や物体の侵入を監視し、警告する領域。警告領域に侵入した時点で表示灯などで作業者に警告することできる。OSSDがOFFになる前に注意することができ、チョコ停を防ぐことができる。

最小検出体

セーフティライトカーテンやセーフティレーザスキャナが検出可能な不透明物体の最小サイズ。

最大停止時間

セーフティライトカーテンやセーフティレーザスキャナからの停止信号を受けて機械が停止するまでにかかる時間。

水平多関節ロボット

「スカラロボット」ともいう。「スカラ(SCARA)」とは「Selective Compliance Assembly Robot Arm」の略。回転部分が水平に並んでいるため、水平方向にアームが動作する。平面的な作業に向いている。剛性が高く、6軸ロボットに比べて安価であることが多い。

スキャナヘッド

セーフティレーザスキャナの一部で、カメラやレーザ発光部などで構成されるユニット。

タグアウト

装置の停止中に、装置操作の禁止を札などで明示すること。標識の札は、操作禁止・始動禁止、開放禁止などを明確に表示し、装置を操作しないように警告する。ロックアウトのように遮断装置でエネルギー(動力)を止める行為ではない。

独立バンク切換機能

通常のバンク切換機能は、OSSD1/2の保護領域(保護領域A)とOSSD3/4の保護領域(保護領域B)を同じタイミングで切り換えるが、独立バンク切換機能では保護領域Aと保護領域Bを個別のタイミングで切り換えることができる。

バンク

保護領域と警告領域の組み合わせを指す。

バンクシーケンス
モニター機能

意図しない保護領域が選択されたまま機械が稼動することを防止する機能。例えば、予期せぬ順序のバンク切換指示があった場合、バンクシーケンスモニター機能はOSSDをOFFにすることができる。

非安全関連部

安全関連部以外の制御システムのこと。装置が性能を発揮するための制御システムのことで、例えば、モーターの回転数、ロボットの位置決めや可動範囲などを制御する部分に相当し、安全関連部が安全を確認できている場合だけそれらの動作が可能となる部分。

フィックス
ブランキング機能

あらかじめ指定した任意の光軸だけが有効になる機能で、障害物によりその領域内の光軸が遮光されていてもOSSDをON状態とする機能。この機能が有効になっている状態で障害物を取り去ると、OSSDがOFF状態となり、装置が停止する。

フールプルーフ設計

誤操作をできない、正しい操作しかできないように考慮した構造の設計。

フェールセーフ設計

異常や欠陥、誤操作などが発生しても、必ず安全が維持できる状態になり、危険側の動作を起こさないように考慮した設計。

部分ミューティング

ミューティング機能が有効となったときに、どの部分をミューティング状態とするか設定できる機能。

保護領域

セーフティライトカーテンまたはセーフティレーザスキャナが人体の侵入または物体を検出しOSSDの制御信号をOFFにできる領域。

マルチOSSD機能

1台のスキャナヘッドに2つの独立した保護領域を設定することができる機能。

ミューティング機能

ミューティング装置(センサまたはスイッチなど)からの信号が入力されている間、保護装置の安全機能を無効にする機能。

リファレンスポイント
モニター機能

リファレンスポイント(基準点)として設定した位置に存在する対象物の位置変化をセーフティレーザスキャナが監視する安全機能。対象物の位置があらかじめ設定された許容範囲以上に変化すると、保護領域内で対象物を検知したときと同様に、OSSDをOFF状態にする。

例:装置の侵入検知

装置開口部の枠をリファレンスポイントに設定。リファレンスポイントを常に監視し、正常時は制御出力をONする。装置開口部のゆがみや位置ずれなどにより隙間が発生し、リファレンスポイントを検出できなくなると、制御出力をOFFして装置を停止する。

ロックアウト

機械や装置に供給されるエネルギー(動力)源を、施錠することによって、遮断もしくは遮断し続ける方法。単にスイッチを切ってエネルギーの供給を止めることではなく、遮断したスイッチなどの操作ができないよう、鍵などの装置により固定する行為を指す。また、ロックアウト装置とは、スイッチ・バルブ、開閉レバーなどを遮断した状態で固定する鍵・カバー、掛け金などの装置を指す。

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安全対策をご検討の方必見!「機械安全」を実現する安全装置の導入事例を、"危険源への侵入の検知"と"危険区域の存在の検知"を中心に、わかりやすくご紹介します。

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