工場構内を原材料や部品、完成品を載せて無人走行するAGVは「無人搬送機」とも呼ばれており、物流センターや病院などの非製造業の分野にも導入されています。
AGVは安定走行や静音設計など高性能化が進んでおり、複雑な走路や多くの人が行き交う場所を走行することもあるため、走行現場に合わせた安全装置が必要です。
安全対策のポイント
- 進路を検知、逸脱の危険を防止する
- 検知領域をあらかじめ設定したバンクに切り換える→進路を検知。
- AGVが進路をはずれる→AGVを停止(インターロック)。
- 作業者がAGVの近くにいる間→AGV起動不可。
キーエンスからのご提案
- AGVの安全運転
- 「バンク切換機能」で、セーフティレーザスキャナが常に進行方向を検知するように設定します。
- バンク切換機能は、広い領域を検知する際、検知の対象領域(バンク)を指定する機能です。
- AGVの進路が右や左に曲がっていても、バンクを進行方向に切り換えることで、常に障害物を検知し続けます。
- 進行方向の安全を確認し、作業者が保護領域から退去すると、数秒後にAGVの再起動が可能になります。再起動が可能になるまでの時間は、セーフティレーザスキャナの「オンディレイ機能」で設定することができます。
- 活用のヒント
- バンクには、OSSDがOFFにならない「警告領域」とOSSDがOFFになる「保護領域」を設定することができます。この機能を利用すると、例えば人や障害物が警告領域に入った場合は音で警告し、保護領域に入ったときはAGVを停止するといった制御が可能になります。
1バンクにつき3つの領域:
バンク切換のパターン例:
外部からの信号で、速度や方向、周囲の状況に合わせた32バンク96領域の設定が可能です。
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